温清飲 ( うんせいいん )皮膚の乾燥を改善

2023/03/27

漢方薬 温清飲 ( うんせいいん ) は皮膚の乾燥を改善する漢方薬です。『万病回春』という中国漢方の古典書で紹介されている処方で、皮膚の乾燥を改善する 四物湯 ( しもつとう ) と、熱感や炎症を静める 黄連解毒湯 ( おうれんげどくとう ) を合わせた漢方薬です。

血液循環を良くするほか、出血をおさえる作用、のぼせや手足のほてりをとる作用があります。

体力が普通にあって、皮膚が乾燥して色ツヤが悪く、のぼせなどの症状がある人に向いています。熱症状を取り除いて症状を緩和したり、体を潤したり、丈夫にする漢方薬を用いて免疫力を高めていきます。

温清飲(うんせいいん)をアトピー性皮膚炎や湿疹などの皮膚病に用いる場合の特徴は、患部が乾燥して赤味を帯び、熱感があり、かゆみが強く、掻くと粉がこぼれるようなものです。季節でいうと、季節の変わり目のほか、秋・冬に増悪するものが特徴です。貧血気味の人のアトピー性皮膚炎などは、このタイプの人が比較的多いです。

女性特有の生理不順や更年期障害、神経症などの血の道症に使用する場合には、冷え症はなく乾燥肌で顔が赤くのぼせやすいのが目標となります。

一元製薬の漢方製剤『温清飲』は、漢方薬独特の匂いや味が苦手な人にも服用しやすい、錠剤タイプの薬です。

温清飲には、次の生薬のエキスが含まれています。
当帰(トウキ)、芍薬(シャクヤク)、川芎(センキュウ)、黄岑(オウゴン)、山梔子(サンシシ)、黄連(オウレン)、黄柏(オウバク)、地黄(ジオウ)

温清飲 ( うんせいいん ) 効能・効果

体力中等度で、皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの次の諸症: 月経不順、月経困難、血の道症注)、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎

注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。

用法・用量

次の量を、食前に水またはお湯で服用してください。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15歳以上) 1包(1.875g) 2回
7歳以上15歳未満 2/3包
4歳以上7歳未満 1/2包
2歳以上4歳未満 1/3包
2歳未満 服用しないでください

<用法・用量に関連する注意>
小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。

成分・分量

本品2包(3.75g)中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス1.875gを含有します。

成分 分量
日局ジオウ 1.5g
日局シャクヤク 1.5g
日局センキュウ 1.5g
日局トウキ 1.5g
日局オウゴン 0.75g
日局オウバク 0.75g
日局オウレン 0.75g
日局サンシシ 0.75g

添加物として日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物を含有します。

使用上の注意

1. 次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
(3)胃腸が弱く下痢しやすい人。

2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

関係部位 症状
消化器 食欲不振、胃部不快感

 

まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。

症状の名称 症状
間 質 性 肺 炎 階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
肝 機 能 障 害 発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
腸 間 膜 静 脈 硬 化 症 長期服用により、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれる。

3. 服用後、次の症状があらわれることがありますので、このような症状の持続または増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
下痢。

4. 1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

5. 長期連用する場合には、医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

 

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