体質改善」カテゴリーアーカイブ

ぐずり・夜泣き・かんの虫

継続して飲むとよい変化が

特別に体に異常がないのに、ぐずったり、ヒステリーを起こしたり、泣きわめく子供がいます。精神面や自律神経の機能が未発達な子供にはこれらはしばしば起きる現象でもあります。
精神的に不安定だからわけもなく泣いて訴えているのです。
こうした子は、刺激にも敏感で起きている間の刺激がずっと消えず、夜中に突然泣き出してしまいます。
東洋医学的にはこのような現象を「肝のたかぶり」と考えています。

肝とは、肝臓のことだけでなく、感情も含まれます。字は、異なりますが、癇癪の癇と同じです。
漢方では、メンタル面を安定させる処方を行います。肝をしずめる漢方薬としては、まず甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)抑肝散(よくかんさん) です。
甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)は、昼間は何事もなくにこにこしているのに、夜中になると激しく泣きわめく子、わずかな刺激に興奮して泣いてしまう子などに適しています。
抑肝散(よくかんさん) は、普段からイライラしやすい子、かんが強い子などに使用します。親も神経質である場合には、親子一緒に飲みます。
ただし甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)が効かない例に抑肝散(よくかんさん) が効果を示す場合があるので、変化がないときには、薬をかえます。

神経質な子の中には、夜になると寝ぼけるタイプがいます。飛び起きて寝言を言うようなタイプは、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)を使います。

とにかく激しく泣く

激しく泣いているうちに、顔色が悪くなり、、呼吸が止まりそうにまでなる子がいます。それでもおさまらずさらに痙攣を起こしてしまう子もいます。これは乳幼児から幼児期にかけて見られる症状です。
西洋医学では、成長を待つという方法をとりますが、東洋医学では解決策があります。
痙攣も肝のたかぶり、かんの強さが原因です。肝を抑えるには、甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)または、抑肝散(よくかんさん) です。
この場合も甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)を試して効果が出ないようであれば、抑肝散(よくかんさん) に切り替えます。

核家族化や少子化の影響により、両親の関心が子供に集中しすぎる傾向にあります。逆にお母さんが仕事をしているとかまってもらえずにストレスを溜めたりします。
子供にとってはどちらもストレスとなります。こうしたストレスが精神的に不安定にさせてしまうのです。
結果、夜泣きやぐずりを起こす場合が多くなっています。
干渉しすぎていないか?愛情をちゃんと注いでいるかを振り返ってみてください。

夜尿症・遺尿症・虚弱体質

神経質な子に多い夜尿症

5歳前後になっても月1回以上おねしょをしてしまうのであれば、夜尿症です。昼間も自覚なしにもらしてしまうのを遺尿症と呼んでいます。
遺伝や体質、精神面などのさまざまな因子が加わることでおきますが、原因ははっきりとわかっていません。

東洋医学的にみると、神経質な子が夜尿症や遺尿症になりやすい傾向にあります。神経が過敏で虚弱体質で胃腸の働きが弱い子には、まず小建中湯(しょうけんちゅうとう)を試します。

変化が見られない場合には、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)を使用します。虚弱体質というほどではないが、緊張しやすい、物事にこだわりやすいといった子には、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)が有効。

比較的元気で顔色もよく、昼間に水分をたくさん摂取する子がいますが、このような場合は、尿の量を見ながら処方します。
尿量が多くない場合は、五苓散(ごれいさん)、尿量が多い場合は、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)を使います。
冬になると、体が冷えるせいもあり、もらす回数が増える子がいます。このタイプであれば、体を温める漢方薬が有効です。
手足が冷え、しもやけができやすい子は、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)。腰のあたりが冷え、尿量が多い子は苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)が有効です。

2~3年飲むと体質改善する

「虚弱体質」という医学的な定義はありませんが、一般には、風邪をひきやすい、扁桃腺が腫れる、元気がない、顔色が悪い、熱を出しやすいなどの症状がある子供は、検査をしても異常がみられません。
体質的な要因が大きいのです。
このように原因がはっきりしない症状の改善には漢方がよく合います。

体力はあるが、よく風邪をひき、熱を出しやすい子には、小柴胡湯(しょうさいことう)、あまり体力がない子には、補中益気湯(ほちゅうえつきとう)小建中湯(しょうけんちゅうとう)が有効です。
小建中湯(しょうけんちゅうとう)は、胃腸が弱く、汗をかきやすい子に適しています。
アレルギー体質でリンパ腺の腫れ、発熱などを起こしやすく、比較的体力のある子には、柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)。体力があまりない子には黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)がおすすめです。

胃腸が弱いと虚弱体質になりがちです。胃腸の状態をしっかり整えるようにします。漢方薬で疲れにくくなったり、風邪をひきにくくなったりするお子さんは増えています。

風邪

風邪かな?という初期症状には漢方薬とアツアツのおかゆ

「風邪は万病の元」と昔から言われますが、小児ぜんそくアトピー性皮膚炎などが風邪をきっかけに重症化するケースもあります。

風邪の漢方薬としての定番は葛根湯(かっこんとう)ですが、風邪の初期段階で飲む薬です。風邪かな?というタイミングで飲む薬です。
体力が低下気味の人は、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)のほうを試すといいでしょう。ただしこのふたつには、麻黄という生薬が含まれているので、高齢者や体質が合わない人が飲むと胃腸に触る場合があります。

もともと胃腸が弱く、体力が低下している人であれば柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)または、参蘇飲(じんそいん)が有効です。
桂枝湯(けいしとう)は、代謝がよく汗をかきやすいことが必須条件。単に胃腸が弱い人は、参蘇飲(じんそいん)が有効となります。
参蘇飲(じんそいん)は、風邪のひきはじめはもちろん、3~4日経過して、痰や咳が多く鳴頃まで使うことができます。

風邪の治療は、ひきはじめの半日、おそくとも2~3日が重要です。その間にこれらの漢方薬を飲み、アツアツのおかゆを食べてしっかり睡眠をとれば治ります。
それ以上の時間が経過しても改善しないときは、漢方をかえます。

せき、鼻水、熱、悪寒

症状がひどくなり、微熱や悪寒がなかなかとれないときは、小柴胡湯(しょうさいことう)柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)が有効です。体力が普通程度の人には、小柴胡湯(しょうさいことう)。体力が衰え気味の人には、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)がおすすめです。

体力がない虚弱タイプには、柴胡桂枝干姜湯(さいこけいしかんきょうとう) が最適。これは普段から冷えなどがあり、神経質な人で微熱や悪寒がなかなか抜けない場合に有効です。

アレルギー症状があり、せきやくしゃみ、鼻水がひどくでる、頭痛や悪寒、熱があるという人には、小青竜湯(しょうせいりゅうとう) を用います。

西洋薬も併用している場合には、漢方薬の解熱剤を併用しないことが重要です。漢方薬は、主に温めながら熱を下げますが、西洋薬は、冷やして熱を下げるためです。

よく風邪をひく

特にからだに異常がないのに、頻繁に風邪をひくタイプは、柴胡(さいこ)という生薬をベースにした柴胡剤が最適。
体力がやや低下気味で、疲れやすい、体の痛みや頭痛などがある場合は、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を。体力がない虚弱タイプで冷えやすい、神経過敏な人は、柴胡桂枝干姜湯(さいこけいしかんきょうとう) 、消化器が弱い虚弱タイプや疲れやすい、食欲不振、口に泡のようなつばがたまるような人には補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が有効です。

子供の場合には、基本的には大人と同じでいいのですが、病気がちで風邪をひきやすい子には、小建中湯(しょうけんちゅうとう)を飲ませるとよい結果がでるでしょう。
小建中湯(しょうけんちゅうとう)の成分には、初期の風邪に効く桂枝湯(けいしとう)が組み込まれているので、これが風邪をひきにくくします。
漢方では体質改善を目指しますので、年単位で飲むことで丈夫な体をつくります。

アレルギー性鼻炎・花粉症

花粉の時期の少し前から飲みはじめる

日本では、3000万人以上もの人が花粉症で苦しんでいるといいます。まさに国民病です。花粉症はアレルギー性鼻炎の一種です。主にスギ花粉が体内に入ったときに、免疫系統が過剰な反応を示し、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目やのどのかゆみなどの症状が発生します。
最近は、ブタクサの花粉に反応する人も増加しています。

花粉以外では、ダニやほこりなどのハウスダスト、ネコや鳥などの動物、で寒冷刺激などに反応して症状が出る人もおり、これらを総称してアレルギー性鼻炎と呼んでいます。

漢方は、長期間飲んで、体質改善する薬だというイメージをもっている人も多いのですが、対症療法的に症状を抑える目的で使うことも可能です。

まず、鼻水の症状がひどい場合には、小青竜湯(しょうせいりゅうとう) または、苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)がよいでしょう。
これは、慢性鼻炎や蓄膿など鼻の疾患によく用いられる漢方薬です。

花粉症の人は、花粉が飛びはじめる前の1月下旬から2月上旬を目安に、飲み始めると効果的です。症状が軽くすんだり、花粉の季節も比較的楽に過ごすことができるはずです。

成人であれば冷えや胃腸に効果的な漢方薬を使って体質改善を

本腰を入れて、体質改善をすれば、アレルギー性鼻炎や花粉から開放されます。うっとおしいくしゃみや鼻水からも開放されます。
体質改善を目的に治療する場合は、こまかい診察で問診が必要になりますので専門医を受診します。

エアコンなどの冷気刺激だけでアレルギー症状が出てしまう場合には、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)が有効です。
こういった冷えが強い人は、体質のベースにある冷えがさまざまな不調の引き金になっているケースが多いのです。当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)は、末梢血管を拡張する働きがあり、温める作用が強い漢方薬です。

冷えが改善されると鼻炎症状も軽減し、全身状態も改善されていきます。胃腸虚弱な人は脾の状態を改善すると、アレルギー症状が緩和します。
腸が弱い人は、小建中湯(しょうけんちゅうとう)、胃が弱い人は、六君子湯(りっくんしとう)を服用します。

小児は小建中湯(しょうけんちゅうとう)で体質改善

中学生くらいまでのお子さんであれば、大人に比べて比較的薬効が出やすく、症状の軽減も体質改善も比較的楽にできます。早めに漢方治療をおこなったほうがいいでしょう。
胃腸の弱いお子さんであれば、小建中湯(しょうけんちゅうとう)黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)が有効です。お腹が弱いと栄養吸収が正常にできずに成長も遅れる場合があります。
小建中湯(しょうけんちゅうとう)と黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)は、胃腸を丈夫にする働きのある漢方薬です。

小学校高学年~中学生くらいまでのお子さんの慢性化してしまったアレルギー症状には、柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)を試すといいでしょう。

漢方薬による体質改善もとても大切ですが、くしゃみ、鼻水、などのアレルギー症状は、花粉やハウスダストなどのアレルゲンとなる物質が体内に入らなければ、症状はでません。花粉が飛ぶ時期には、マスクをしたり、外出を控える、こまめに清掃するなども忘れてはなりません。

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小児ぜんそく

漢方薬で気道の過敏症が改善する

晩夏~初冬にかけて不安定な天気などが続くと、ぜんそく発作が多発する場合があります。
ぜんそく発作がある患者さんの気道はもともと過敏であるために、気圧、気温、湿度などの微妙な変化にも過敏に反応し、気道が収縮してしまう。ひどい場合には、呼吸困難になったり、せきやたんの症状が増加します。

発作につながる因子は、ほかにもたくさんあります。例をあげると、ストレス、カビ、ダニなどのハウスダスト、風邪などの感染、急激な激しい運動など、さまざまです。

ぜんそくは「アレルギー疾患」のひとつと言われますが、これ以外にも免疫、自律神経、などにも関わっている病気であることがわかります。

東洋医学ではこうした見方をします。ひとつは、「肺」の問題。呼吸器全般にわたります。発作が起きると、気道が閉塞して激しいせきがでます。
東洋医学では、肺と脾は密接な関係にあると考えています。
肺の病気といえども、その元凶は、「脾」、つまり、胃腸や消化器の不調にあると考えます。

もうひとつは、「肝」の問題。東洋医学でいう肝とは、肝臓以外に感情、つまり精神面を意味します。その昔は、ぜんそくは、気(メンタルの病)といったほどです。
漢方では、肺と脾、肝の問題と考えます。これらをトータルに改善することがぜんそくを改善すると考えています。

軽症であれば麻杏甘石(まきょうかんせき)

ぜんそくの発作の場合、発作が出る時期と出ない時期の2つを分けます。発作が出ている最中で、激しいせきやたんが出たり、気道を閉塞して呼吸困難になっているときは、吸入や点滴など西洋治療が必須です。これだと症状はすぐにおさまるので、患者の負担も軽くすみます。

緊急を要するほどでない軽い発作であれば、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)とう漢方薬が効果的です。日頃、元気で顔色がいいお子さんの呼吸困難に効果を発揮します。

発作の兆候がではじめたとき、また「今晩は発作が起きそうだな」という場合には、予防目的で使うことも可能です。
乳児のぜんそく気管支炎にも同様に効果があります。まれに合わない子供もいますので、食欲不振や皮膚症状が出た場合には、使用を中止します。

お腹が弱ければ小建中湯(しょうけんちゅうとう)や補中益気湯(ほちゅうえつきとう)がよい

ぜんそくの発作が出ていない時期を医学的には寛解期といいます。この時期にしっかりと治療に専念すると、体質改善がされ、発作時にも軽症ですみ、また、発作の回数が減少します。
そういった意味でも漢方薬は、寛解期に非常に最適です。西洋薬にも寛解期に服用する薬がありますが、これも長期間飲まないと意味がありません。

漢方の場合には、継続して飲んでいると二次的な効果があらわれるのも特徴です。食欲がでてきたり、体力がついてきたりします。まさにこれが体質改善につながり、ぜんそく発作を減少させたり、回数を減らすことにつながります。

どんな小児ぜんそくでもまずは、柴朴湯(さいぼくとう)を使用します。柴朴湯(さいぼくとう)は、日本人が経験的に生み出した処方で肝に効く小柴胡湯(しょうさいことう)と精神面に作用する半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を組み合わせたものになります。
子供の体質には、小柴胡湯(しょうさいことう)が合うので、小児喘息の改善には効果的です。

ぜんそくの発作がなかなか治まらないお子さんは、日常生活においても胃腸を痛めないように注意することが大切です。
体を冷やす食べ物、アイスクリームやかき氷、南地方の果物、生の野菜や刺身などは控えるようにします。
また、親が神経質になると子供にも影響がでやすいのでのんびり教育することも忘れてはなりません。

便秘・下痢

証に合う便秘薬を選べるのが漢方薬

便秘は放っておくと肌荒れ以外にも大腸ガンのリスクも増大。便には発ガン物質などが含まれていて、便秘をすると、それらの物質が大腸に長時間停滞するためです。

便秘症の人は、野菜、海藻などから食物繊維を豊富に摂取し、適度な運動で腸のぜん動運動を促進させます。便意をもよおしたら我慢せずにトイレに行くことも大切です。

便秘薬は、お腹が痛くなるものもあるので嫌う人もいるかもしれませんが、体質に合った漢方薬であれば、不快感は感じないのが普通です。特に便秘が長く続いている人は、排便の習慣を取り戻すためにも便秘以外に気になる症状がない場合の第一選択は、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)です。この薬は、体力が普通レベルの人に向いています。

体力がなく、おなかが冷えたり、痛くなりやすい人には、桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)が効果的です。

うさぎのふんのようにコロコロとした便が出る人には、麻子仁丸(ましにんがん) か潤腸湯(じゅんちょうとう)が有効です。
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うさぎのようなコロコロうんちが続く人は、「水」の流れが乱れている可能性が大です。水の流れが原因で脱水気味になると、便からも水分が失われ、かたくなってしまうのです。これは女性に多い症状で、現代医学では、けいれん性便秘と呼ばれます。

麻子仁丸(ましにんがん) と潤腸湯(じゅんちょうとう)は、潤いを与える作用をもつ漢方薬でもあります。ところが、虚弱な人や胃腸の弱い人が飲むと、腹痛や下痢を起こすことがあります。その場合には、服用量を減らして対処します。

女性の場合は淤血(おけつ)がキーワードになることも

便秘以外にも何らかの気になる症状がある場合は、それを参考に処方を決定します。

体力がある人で、肩こり、イライラ、上腹部が張って苦しいなどの症状がある場合は、大柴胡湯(だいさいことう)が有効です。
ただし、下剤成分を含む処方になるので、胃腸の弱い人は注意します。

体力が普通程度で、イライラや不眠がある人は、精神を安定させる作用をもつ、柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)を使います。この処方は、製薬メーカーによって大黄を含むものと含まないものがあるので、購入時に確かめましょう。

生理不順や月経困難症がある人、唇や歯肉、舌などが紫色になったり、クマやアザができやすい人は、淤血(おけつ)の可能性が大きいでしょう。
駆淤血剤(くおけつざい)と呼ばれる薬で淤血(おけつ)を改善すると、同時に便もスムーズに排出されるようになります。

胃腸が弱い人の下痢の場合

下痢を起こしやすいのは、体力がなくて胃腸も弱く、冷えやすい体質の人です。
このタイプには、人参湯(にんじんとう)という、にんじんをベースにした漢方が適しています。疲れ冷えがある人には、六君子湯(りっくんしとう)。少し食べ過ぎただけで下痢をしてしまう人は、真武湯(しんぶとう)を。

下痢そのものは、体内に入った悪い菌などを排出する防御機能なので、むやみに薬で止めてしまうべきではありませんが、必要なときには使いましょう。

子供の場合

便秘や下痢を繰り返してしまう多くの子供は虚弱体質で腸の働きが弱い、神経質などの特徴があります。これらには、小建中湯(しょうけんちゅうとう)が効果的です。幼児から中学生程度まで広く使うことができます。

子供の場合、胃腸や精神面とともに他の症状も同時に改善されることが多いので、体質改善を兼ねて飲んでみるのもよいでしょう。