漢方薬」カテゴリーアーカイブ

漢方薬一覧

症状別に使用する最適な漢方薬の一覧。それぞれ症状の改善方法のページを参照してください。

薏苡仁(よくいにん)

ヨクイニンは、ハトムギの種皮を取り除いた種子のことで、デンプン、タンパク質、脂肪油、ミネラルなどが豊富に含まれた栄養価の高いものです。古くから、イボ取りや肌荒れに効く生薬とされてきました。水分などの巡りを良くする働きによって代謝を促進させ、肌の生まれ変わりを正常にします。

漢方では、肌がふさがれ、水(すい)と熱が正常に排泄されないと肌トラブルが起こると考えます。肌がふさがれる原因には、ホコリなどによる汚れや不十分なメイク落とし、雑菌や毒素などがあります。

さらに、水(すい)や熱が同じ場所だけに留まり続けると、それが引き金となって体の中をめぐっている「血(けつ)」が滞ってしまいます。こうなると、肌に栄養分が行き渡らなくなって、さらにほかの肌トラブルも招くことになるのです。特に、シミは血(けつ)が滞ったサインだと考えられます。

ヨクイニンは、単味の漢方薬です。「ヨクイニンエキス」や「ヨクイニン顆粒」、または「ヨクイニン末」などとして販売されています。

また、漢方薬には「薏苡仁湯」(よくいにんとう)という処方もあります。こちらは、麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)、桂枝(ケイシ)、当帰(トウキ)、芍薬(シャクヤク)、薏苡仁(ヨクイニン)、蒼朮(ソウジュツ)の7種類の生薬で構成された漢方処方で、関節痛や筋肉痛に対し用いられます。同じ薏苡仁(よくいにん)でも、目的が違うので、購入する際には注意しましょう。

クラシエのヨクイニンエキス顆粒には、ヨクイニンエキスが含まれています。

効能・効果

皮膚のあれ、イボ

用法・用量

次の量を、1日に3回、食前または食間に、水または白湯で服用します。

  • 成人(15歳以上)・・・1回1包
  • 15歳未満7歳以上・・・1回2/3包
  • 7歳未満4歳以上・・・1回1/2包
  • 4歳未満2歳以上・・・1回1/3包
  • 2歳未満・・・服用しないこと

※ 2歳未満の幼児には服用させないでください。なお、小児に服用させる場合には、保護者の指導・監督のもとに服用させましょう。

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桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)

桂枝加黄耆湯(ケイシカオウギトウ)は、文字どおり桂枝湯(ケイシトウ)に黄耆(オウギ)を加えたものです。風邪、寒冷蕁麻疹、皮膚掻痒症、体が衰えている人の寝汗、多汗症、あせも、皮膚疾患などに用います。

桂枝湯は、高齢者や、体力がなかったり、胃腸が弱かったり、日頃から疲れやすいといった「虚証」タイプの人の初期の風邪に用いられ、ベースとなる薬です。黄耆は皮膚の栄養を高め、汗を調節するもので、汗かきや寝汗が多い場合になくてはならない生薬です。

高齢者や、日頃から疲れやすく風邪をひきやすいといった虚弱体質で、体力・気力は衰えているけれど、冷え症ではない人に向いています。

桂枝加黄耆湯には、次の6つの生薬のエキスが含まれています。
桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、大棗(タイソウ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)、黄耆(オウギ)

肌の弱い人は、夏に汗をかくとあせもができやすく、夜中の睡眠中にもよく汗をかくなど、肌に湿疹や炎症を引き起こしやすくなります。

小太郎漢方の桂枝加黄耆湯 エキス細粒G「コタロー」は、体に化膿性あるいは湿性の湿疹ができ、治ったと思ったらまたできるというような人に適した、皮膚病の漢方薬です。このような状態を繰り返す人の体質を改善していきます。

桂皮と甘草の組み合わせはのぼせにも効果的です。

効能・効果

体力虚弱なものの次の諸症:湿疹・皮膚炎、あせも、寝汗

用法・用量

次の量を、1日3回、食前または食間に服用します。食間とは、食後2~3時間を指します。

大人(15歳以上)・・・1包または1.5g
15歳未満7歳以上 ・・・2/3包または1.0g
7歳未満4歳以上 ・・・1/2包または0.75g
4歳未満2歳以上 ・・・1/3包または0.5g
2歳未満 ・・・1/4包または0.37g

※ 小児に服用させる場合には、保護者の指導・監督のもとに服用させましょう。

▼ 桂枝加黄耆湯エキス細粒G「コタロー」 小太郎漢方 の詳細、購入はこちら。

当帰飲子(とうきいんし)

当帰飲子(トウキインシ)は、漢方の古典である「済生方(サイセイホウ)」、疥疹門(カイシンモン)に紹介されている漢方薬です。血(けつ)を補給する「四物湯(シモツトウ)」をベースにして、気(き)を補い、かゆみを止める生薬が配合された処方で、肌に栄養と潤いを与え、乾燥肌を改善します。

漢方でいう「血(けつ)」は、私たちの全身をめぐり組織に栄養を与える血液を指します。皮膚の乾燥は血(けつ)が不足する「血虚(けっきょ)」の典型的な症状で、体の中をめぐっている「血(けつ)」が滞ると、肌に栄養が行き渡らなくなるので、さらに肌トラブルを招くことになります。

ロート製薬の和漢箋(わかんせん) 『ロート当帰飲子錠』は、地黄(ジオウ)の中でも血流改善のはたらきが高いといわれる熟ジオウを使用し、さらに、エキスの抽出法にもこだわって、より優れた効果が引き出されるように工夫されています。

血行を良くして肌の内側から栄養や水分を補い、乾燥した肌のかゆみや湿疹を効果的に抑えていきます。

当帰飲子には、当帰(トウキ)、芍薬(シャクヤク)、川芎(センキュウ)、蒺莉子(シツリシ)、防風(ボウフウ)、地黄(ジオウ)、荊芥(ケイガイ)、黄耆(オウギ)、何首鳥(カシュウ)、甘草(カンゾウ)の10種の生薬のエキスが含まれています。

効能・効果

体力中等度以下で、冷え症で、皮膚が乾燥するものの次の諸症:湿疹・皮膚炎(分泌物の少ないもの)、かゆみ

用法・用量

次の量を1日3回、食前または食間に、水またはお湯で服用します。食間とは、食事をしてから2~3時間後のことです。
成人(15歳以上)・・・4錠
7歳以上15歳未満・・・3錠
5歳以上7歳未満・・・2錠
5歳未満・・・服用してはいけません

▼ 当帰飲子 ロート当帰飲子錠(ロート製薬) の詳細、購入についてはこちら。

四物湯(しもつとう)

四物湯(シモツトウ)は、血(けつ)が不足した「血虚」に対して処方される漢方薬です。「和剤局方」という漢方の古典医書で紹介されている処方です。血を補い、血液の流れを良くし、体を温め、肌に潤いを与える働きがあります。

「血虚」の人には、顔色が悪くツヤがない、皮膚がカサカサして潤いがない、眼が疲れる・渇く、爪の色が悪くもろい、ふらつく、動悸がする、筋肉がひきつる、月経周期が乱れるなどの症状がみられます。

四物湯が向いているのは、体力がなくて、皮膚が乾燥して色ツヤが悪く、胃腸障害のない人です。女性に用いられることが多く、生理不順、冷え症、貧血、しもやけ、しみ、血の道症(更年期障害)などを改善します。

四物湯には、次の生薬のエキスが配合されています。地黄(ジオウ)、 芍薬(シャクヤク)、 川芎(センキュウ)、 当帰(トウキ)の4種です。

体が冷えることで血液の質が衰え血液循環が悪くなります。また、強い貧血のために血液が不足し、皮膚に潤いがなくなりかさつきます。四物湯に含まれる地黄・当帰は血を補い、血液の働きを増します。芍薬・川芎はともに血液循環を良くし、うっ血を取り除きます。そして、地黄が皮膚に潤いを与えます。

一元(イチゲン)製薬の四物湯は、細粒や漢方薬独特の風味、苦味が苦手な人にも服用しやすい、錠剤の薬です。

効能・効果

貧血して皮膚に艶やうるおいがなく、腹部が軟らかくて力なく、臍の上に動悸するものに用いる。
月経不順、産前産後の体力増強、女子更年期の神経症(頭重、不眠、不安、憂うつ)

用法・用量

次の量を1日3回、食事の1時間前または空腹時に、お湯または水で服用します。
大人・・・4~6錠

▼ 四物湯(一元製薬)1,000錠 の詳細、購入についてはこちら。

温清飲(うんせいいん)

温清飲(うんせいいん)は、『万病回春』という中国漢方の古典書で紹介されている処方で、皮膚の乾燥を改善する「四物湯(しもつとう)」と、熱感や炎症を静める「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」を合わせた漢方薬です。

血液循環を良くするほか、出血をおさえる作用、のぼせや手足のほてりをとる作用があります。

体力が普通にあって、皮膚が乾燥して色ツヤが悪く、のぼせなどの症状がある人に向いています。熱症状を取り除いて症状を緩和したり、体を潤したり、丈夫にする漢方薬を用いて免疫力を高めていきます。

温清飲(うんせいいん)をアトピー性皮膚炎や湿疹などの皮膚病に用いる場合の特徴は、患部が乾燥して赤味を帯び、熱感があり、かゆみが強く、掻くと粉がこぼれるようなものです。季節でいうと、季節の変わり目のほか、秋・冬に増悪するものが特徴です。貧血気味の人のアトピー性皮膚炎などは、このタイプの人が比較的多いです。

女性特有の生理不順や更年期障害、神経症などの血の道症に使用する場合には、冷え症はなく乾燥肌で顔が赤くのぼせやすいのが目標となります。

一元製薬の漢方製剤『温清飲』は、漢方薬独特の匂いや味が苦手な人にも服用しやすい、錠剤タイプの薬です。

温清飲には、次の生薬のエキスが含まれています。
当帰(トウキ)、芍薬(シャクヤク)、川芎(センキュウ)、黄岑(オウゴン)、山梔子(サンシシ)、黄連(オウレン)、黄柏(オウバク)、地黄(ジオウ)

効能・効果

患部が乾燥して赤味を帯び、熱感があり、掻痒がひどく、掻くと粉がこぼれるような皮膚炎、蕁麻疹(じんましん)、皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)。

用法・用量

次の量を1日3回、食事の1時間前または食間に服用します。食間とは食事が済んでから2~3時間後のことです。空腹時に服用するようにします。

  • 13歳以上:1回に4~6錠
  • 7~13歳迄:1回2~3錠

※小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させましょう。

▼ 温清飲 (一元製薬)の詳細、購入はこちら。

茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)

商品概要

茵蔯五苓散(インチンゴレイサン)は、漢方の古典書『金匱要略』に紹介されている漢方薬です。水分を除去する五苓散(ごれいさん)という処方に、黄疸に効く茵蔯蒿(いんちんこう)というカワラヨモギの花穂を加えたものです。

ある程度体力がある人で、口が渇き、尿量が少なく、水分が停滞しているときに向きます。
肝障害や黄疸を伴うときに適し、吐き気や嘔吐、じんましん、むくみなどの症状を改善します。

茵蔯五苓散には、次の生薬のエキスが含まれています。
茵蔯蒿(インチンコウ)、沢瀉(タクシャ)、猪苓(チョレイ)、白朮(ビャクジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、桂皮(ケイヒ)の6種類。

補気作用のある白朮(ビャクジュツ)が二日酔いなど胃腸の疲れに効きます。茵蔯蒿(インチンコウ)にはかゆみを止めるはたらきもあるので、じんましんなど、むくみを伴った皮膚のかゆみに効果的です。

小太郎漢方の茵蔯五苓散 エキス細粒G は、お酒の飲み過ぎによる二日酔い、むくみのほか、皮膚のじんましんなどにも用いられます。

効能・効果

体力中等度以上をめやすとして、口やのどが渇いて、尿量が少ないものの次の諸症:
じんましん、二日酔い、むくみ、嘔吐

用法・用量

次の量を1日3回、食前または食間に服用します。食間とは食事が済んでから2~3時間後のことです。空腹時に服用します。

  • 大人(15歳以上):1包
  • 15歳未満7歳以上:2/3包
  • 7歳未満4歳以上:1/2包
  • 4歳未満2歳以上:1/3包
  • 2歳未満:1/4包

※小児に服用させる場合には、保護者の指導・監督のもとに服用させましょう。

▼ 茵蔯五苓散 エキス細粒G (コタロー)の詳細、購入はこちら。

桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)

桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ)は、体力が低下している人の頭痛や寒気、排尿障害、手足の関節痛や腫れなどを使用目標に、慢性の神経痛やリウマチ、関節炎、手足や顔面のマヒなどを治療するために用いられる漢方薬です。

桂枝湯(ケイシトウ)に蒼朮(ソウジュツ)と附子(ブシ)を加えた処方です。桂枝湯は、汗が出やすくて、顔色があまりよくない、虚証タイプの人に向けた軽い散剤ですが、これに燥性で発散性の蒼朮と附子を加えたものが、この桂枝加朮附湯です。

桂枝加朮附湯には、主薬の桂皮をはじめとした、次の7種類の生薬のエキスが含まれています。
桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、蒼朮(ソウジュツ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)、附子(ブシ)

穏やかな発汗作用のある桂皮、痛みを和らげる芍薬、余分な水分を取り除く蒼朮、緩和作用のある甘草、体をあたため痛みをとる附子などが配合されています。

JPSの桂枝加朮附湯は、体内の湿毒を除き、全身の血行をよくし、体をあたためながら痛みを緩和する漢方薬です。桂枝加朮附湯エキスを、飲みやすく錠剤にしています。

冷え症で、手足の関節や筋肉が腫れて痛み、曲げ伸ばしが困難な人に使用します。尿量が減少して、冷えると調子の悪さが増したり、マヒ感がある人にも使用します。

効能・効果

関節痛や神経痛の改善。
体をあたため、水分の代謝を良くすることで、手足の痛み、しびれ、関節痛などの症状を改善していきます。体力が無く、冷え症で、寒さや冷たさによって症状が増悪する人に適しています。

用法・用量

次の量を1日3回、食前または食間に水か白湯で服用します。

  • 大人(15歳以上)・・・1回4錠
  • 7歳以上15歳未満・・・1回3錠
  • 5歳以上7歳未満・・・1回2錠

※5歳未満の幼児には服用させないでください。

▼ 桂枝加朮附湯 エキス錠(ジェーピーエス製薬)の詳細、購入についてはこちら。

大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

大黄甘草湯(ダイオウカンゾウトウ)は、漢方の原典である「金匱要略」に記載されている漢方薬で、便秘、特に常習性便秘や、頭重・のぼせ・腹部膨満感・腸内異常発酵といった便秘にともなう諸症状の緩和に用いられています。

漢方薬は普通、体質の違いや体力の有り無しによって向き不向きがあるものですが、大黄甘草湯は体力の有無に関係なく服用できる薬です。

ツムラの漢方便秘薬 大黄甘草湯 エキス細粒は、大黄甘草湯から抽出したエキスからつくられた、服用しやすい細粒タイプの便秘薬です。大黄(ダイオウ)、甘草(カンゾウ)の2種類の生薬の乾燥エキスが含まれています。

効能・効果

便秘、便秘にともなう頭重・のぼせ・食欲不振・腹部膨満感・腸内異常発酵・痔・ふきでものなどの症状の緩和。

用法・用量

次の量を、1日2回、食前にお湯または水で服用します。
成人(15歳以上) 1回1包 (1.875g)
15歳未満7歳以上 1回2/3包
7歳未満4歳以上 1回1/2包
※4歳未満の幼児には服用させないでください。また、小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。

▼ 漢方便秘薬 大黄甘草湯 エキス細粒 (ツムラ)の詳細、購入についてはこちら。

柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)

柴芍六君子湯(サイシャクリックンシトウ)は、胃腸の機能を補って、水をさばく六君子湯(りっくんしとう)に、柴胡(サイコ)と芍薬(シャクヤク)の2つを加えた処方です。

基本的には六君子湯のはたらきをもっているのですが、そこに鎮痛作用をプラスした処方であり、肝の気を巡らせストレスの影響を軽減する柴胡(サイコ)と、筋肉の緊張をやわらげ痛みを止める芍薬(シャクヤク)が加えられているので、ストレスなどが加わることによって痛みを伴う消化器疾患に対し、良い結果を得ることができるでしょう。

貧血気味で、消化力が低下して、胃もたれ・食欲不振をともなう胃腸虚弱、慢性胃炎、胃下垂、胃アトニー、胃潰瘍の回復期などに用います。また、ほかに、肝炎、肝硬変、急性膵炎などで体力が低下した場合にも用います。

柴芍六君子湯は、柴胡(サイコ)、芍薬(シャクヤク)、白朮(ビャクジュツ)、人参(ニンジン)、半夏(ハンゲ)、茯苓(ブクリョウ)、大棗(タイソウ)、陳皮(チンピ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)の10の生薬で構成されています。

用法・用量

次の量を、1日3回、食前または食間に、水かお湯で服用します。(食間とは、食後2~3時間を指します。)
大人(15歳以上):1包または2.0g
15歳未満7歳以上:2/3包または1.3g
7歳未満4歳以上:1/2包または1.0g
4歳未満2歳以上:1/3包または0.7g
2歳未満:1/4包または0.5g
※生後3ヵ月未満の乳児には服用させないでください。

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