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疲労倦怠

胃腸虚弱には補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を

15歳~65歳までの3人に1人が慢性的な疲労を自覚しているといいます。
重大な疾患がある場合は別として、西洋医学では単なる疲労や倦怠を病気とは見なしません。
そのため、「だるい」「体が重い」といった症状は、なまけている、などと誤解されることもしばしばです。

漢方では、こうした症状は次のような要因から起こるものだと考えられています。
ひとつは脾虚。これは、胃腸が虚弱で食べ物がエネルギーに転換されにくいため疲れるというケースです。もうひとつは気虚。これは、気力が足りなくなって疲れがでてしまうケースです。

何かが虚している(足りない)場合は、それを補って改善に導く、これが漢方の考え方です。西洋医学では無視されがちな症状でも、漢方では原因が特定できるケースが多いのです。
女性の場合で多いのは、気虚と血虚を伴うケースです。気と血が虚している場合には、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)という漢方薬が効果的です。
血虚は血が不足している症状ですが、貧血症状がなくても、皮膚がカサカサする、爪が割れやすい、髪の毛にツヤがなく抜けやすいといった症状は、血虚が疑われます。

ストレス性の疲労にも

水分代謝の異常により、疲労感が出る場合もあります。漢方では、「水毒」と呼び、体内に流れる水の調節が機能しない場合です。水毒の目安は、尿量や発汗の異常がポイントです。水分摂取が十分に行われているのに排尿回数が少ない、または、ほとんど出ない、といったケースも水毒です。

また、むくみ、立ちくらみ、起床時の手のこわばり、車酔いなども水毒です。水毒がある場合は、五苓散(ごれいさん)半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)などを用いて、体内の水の循環を改善すると、疲労や倦怠感も改善していきます。

ストレスが原因の疲労感については、漢方では「気鬱」の一種と考えます。学校に行きたくない、会社に行きたくない、といったケースです。
ストレス性の疲労感には、香蘇散(こうそさん)半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などを処方します。香蘇散(こうそさん) は、胃腸虚弱で抑うつ傾向の人に向きます。半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、神経質な性格で、のどのつかえ感がある人に。
疲れやすい人はふだんから規則正しい生活を心がけ、睡眠を十分にとり、食事では、刺激物や冷たいものの摂りすぎに注意します。冷たいものの摂りすぎは、むくみなどの原因にもなるため、真夏でも少し気を付けるようにするといいでしょう。

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基本的には、胃腸の状態が悪化すると、気が乱れ倦怠感を引き起こします。休養しているのに疲労が取れない場合には、悪性疾患などの病が隠れているケースもあるので、検査を受けましょう。