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にきび・吹き出もの

女性の場合、血の滞りが原因に

にきびは治りにくくストレスになる女性が多いようですが、それは誤解です。漢方薬では、各人の体質を見極めた上で処方するオーダーメードの治療薬。自分に合った漢方薬を使えば、すばらしい結果が得られるでしょう。

20~30代の女性に多いのが、血の滞りである淤血(おけつ)が原因のにきびです。血液は全身をよどみなく流れるのが理想ですが、女性は生理があるために月に1回、血液の流れが変化し、このとき、体のどこかで停滞します。これがにきびなどの皮膚の不調や全身のトラブルの原因となります。

むくみがあれば当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、重度の冷え症には当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)

にきびによく使われるのは、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)。炎症や化膿を抑制する薬です。脂性肌や赤ら顔で中間証(体力が中程度)から実証(体力がある人)のにきびに有効です。

ただし、20代以降で、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)の適応となるにきびは、それほど多くありません。思春期を過ぎると脂性の人は減少し、ダイエットや仕事の疲労で虚証(体力がない)寄りの人が増加することが原因と考えられています。
そこで、気と血の流れを改善することが重要になってくるのです。

淤血(おけつ)が原因のにきびには、血の流れを正す漢方薬を使用しますが、淤血(おけつ)以外にどんな症状があるかをみて、症状ごとに細かく処方を決めると、てきめんに効果がでます。

実証(体力がある人)で手足は冷えるのに顔や頭はのぼせる、生理痛が強い、生理時の出血が多いという人は、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがん) 。おっとりしたタイプで冷え症、貧血気味、むくみがある人は、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)。中間証(体力が中程度)で、神経質、イライラしがち、便秘気味、気分の浮き沈みが激しいといった人は、加味逍遥散(かみしょうようさん)。秋口からこたつなしでは生活できないような重度の冷え症、胃腸虚弱で便秘と下痢を繰り返すような人は、当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)。といったように使い分けます。大半の女性は、体力が普通レベルかそれ以下なので、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)または、加味逍遥散(かみしょうようさん)が有効です。

背中のにきびが悩みなら柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)

ストレスなどの気の乱れが原因のにきびには半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が効果的です。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、神経性胃炎、頭痛、不眠など気が関する症状に用いられます。
背中のにきびなどに悩む人も多くいらっしゃいます。背中のにきびは、粘膜が弱い、たとえば、扁桃腺がすぐに腫れてしまう人などに見られます。
このようなタイプには、柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)が効きます。淤血(おけつ)で、しかも背中にニキビがあるという人は、淤血(おけつ)の薬と柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)を組み合わせるとより効果的です。

化膿しやすい、おできができやすい、陰部やわきの下など毛が生える部分が膿みやすい、虫さされのあとが残りやすいといったタイプには、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう) が有効。

淤血(おけつ)タイプの症状には次のようなものがあります

  • 目の下にクマができる
  • あざやシミができやすい
  • 舌に紫色の斑点がある
  • 生理痛がひどい
  • 慢性的に肩こり
  • 足に静脈瘤があったり、血管が浮いている