マルウェアの脅威と対策

インターネットを利用する私たちにとって、常に付きまとう不安の一つがマルウェア感染です。パソコンの動作が突然重くなったり、身に覚えのないポップアップが表示されたりすると、「ひょっとしてウイルスに感染してしまったのでは…?」と心配になりますよね。

マルウェアに感染してしまったのかを調べたい

セキュリティソフトをきちんと導入していても最新のマルウェアに感染してしまったら 発見することは難しくなります。マルウェアそのものがパターンファイルの更新を邪魔している可能性もあります。定期的にオンラインスキャンを実行するのが確実です。

オンラインスキャンは、マルウェアに感染しているかどうかをインターネット経由でチェックできる機能です。インターネットにさえ繋がるのであれば誰でも利用できます。

トレンドマイクロやマカフィーなどセキュリティソフトやアンチウィルスソフトを販売している企業でサービスを展開しています。

ただし、あくまでも診断のみでマルウェアの感染の診断は行えますが、駆除はできません。もしもスキャンして感染がわかったらすぐにネットワークから隔離しなくてはなりません。感染していればネットワークを経由してマルウェアをばらまいてしまう危険性があるためです。
インターネットの接続を断ってしまうと非常に不便です。更新ファイルもアップデートできませんし、何より普段使っているPCがネットに繋がらないのは困ります。

そうしたときは、USBメモリから起動できるセキュリティソフトを使うのも手です。

ネットブックなどで光学ドライブを搭載していないパソコンでもUSBポートは搭載していますから起動できます。マルウェアチェック機能以外に駆除、ドライブテスト、Windowsの復旧にも対応しています。使い方は簡単でダウンロードした圧縮ファイルを解凍しUSBメモリにコピーしたらファイルを実行するだけです。USBメモリから起動できるパソコンであれば、Windows の起動を害するマルウェアを駆除することができる場合もあります。

無料 マルウェアに感染したか調べる

マルウェアに感染していないかを無料で調べる方法はいくつかあります。ここでは、主な方法をいくつかご紹介します。

1. OS標準のセキュリティ機能を使う

Windowsをお使いの場合、**Windowsセキュリティ(旧Windows Defender)**が標準で搭載されており、無料でマルウェアスキャンを実行できます。

  • Windows 10/11の場合:

    1. スタートボタンを右クリックし、「設定」をクリックします。

    2. 「更新とセキュリティ」(Windows 10)または「プライバシーとセキュリティ」(Windows 11)をクリックします。

    3. 「Windowsセキュリティ」または「Windows Defenderセキュリティセンター」をクリックし、「ウイルスと脅威の防止」を選択します。

    4. 「スキャンのオプション」から「フルスキャン」を選択して実行します。

    5. より詳細に調べたい場合は、「Windows Defenderオフラインスキャン」も利用できます。これはOS起動前にスキャンを行うため、より深く潜り込んだマルウェアも検出できる可能性があります。

2. 無料のオンラインスキャンツールを利用する

多くのセキュリティベンダーが、インストール不要でブラウザから利用できる無料のオンラインスキャンツールを提供しています。

  • 代表的なオンラインスキャンツール:

    • トレンドマイクロ オンラインスキャン: パソコン内のウイルスなどの不正プログラムを検出します。ただし、駆除機能は有料版のみの場合があります。

    • ESET Online Scanner: パソコンからマルウェアや様々な脅威を検出・駆除する無料ツールです。インストール済みのセキュリティソフトと競合しないのが特徴です。

    • Microsoft Safety Scanner: マイクロソフトが提供するWindows専用のマルウェア駆除ツールです。インストール不要で、ダウンロード後10日間スキャン機能が利用できます。

    • VirusTotal (Google提供): 疑わしいファイルやURLをアップロードして、複数のウイルス対策エンジンで分析できるサービスです。特定のファイルやURLの安全性を確認するのに非常に便利です。

    • F-Secure オンライン スキャナー: Windows PC上のウイルス、マルウェア、スパイウェアを検出し、削除します。

  • 利用方法の例(一般的な流れ):

    1. 各ツールの公式サイトにアクセスします。

    2. スキャンを開始するボタンをクリックします。

    3. ツールの指示に従って、ファイルをダウンロードしたり、ブラウザのプラグインをインストールしたりする場合があります。

    4. スキャンが完了すると、結果が表示されます。

3. 無料のマルウェア対策ソフトをダウンロードしてスキャンする

無料でも高機能なマルウェア対策ソフトがあります。これらは常駐保護機能がない場合もありますが、手動スキャンでマルウェアを検出・駆除することができます。

  • 代表的な無料マルウェア対策ソフト:

    • Malwarebytes Free: 検出性能が高く、ルートキットやゼロデイ型の高度なマルウェアも検出します。無料版ではリアルタイム保護機能はありませんが、スキャン機能は非常に強力です。

    • Sophos Scan & Clean: USBなどの外部メディアから実行できるため、OSにログインできないような場合でもスキャンが可能です。

    • AdwCleaner: アドウェアやブラウザハイジャッカー、PUP(不要なアプリ)の除去に特化しています。インストール不要で手軽に利用できます。

4. 特定のIoT機器のマルウェア感染を調べる

ルーターなどのIoT機器のマルウェア感染が気になる場合は、専用の診断サービスもあります。

  • am I infected? (横浜国立大学提供): 自宅のルーターなどのIoT機器のマルウェア感染・脆弱性を無料で診断してくれるサービスです。

マルウェア感染の兆候

以下のような症状が見られたら、マルウェアに感染している可能性があります。

  • パソコンの動作が極端に遅くなる

  • 身に覚えのないエラーメッセージやポップアップが頻繁に表示される

  • インターネットに接続できない、または特定のサイトにアクセスできない

  • ブラウザのホームページが勝手に変わる、またはツールバーが増える

  • 身に覚えのないファイルやプログラムが作成されている

  • データが勝手に削除されたり、変更されたりする

  • パソコンが頻繁にフリーズしたり、再起動したりする

  • 身に覚えのないメールが勝手に送信されている

注意点:

  • 100%確実な検出は難しい: どのツールも100%すべてのマルウェアを検出できるわけではありません。複数のツールを試したり、定期的にスキャンを実行したりすることが重要です。

  • 駆除機能の有無: 無料ツールの中には検出のみで駆除機能がないものもあります。感染が確認された場合は、駆除機能を持つツールや有料のセキュリティソフトの利用を検討してください。

  • 正規のサイトからダウンロードする: 偽のウイルス対策ソフトやスキャンツールも存在します。必ず各ツールの公式サイトからダウンロードするようにしてください。

もしマルウェア感染が強く疑われる場合は、専門の業者に相談することも検討してください。

オンラインスキャン・ダウンロードタイプ

マルウェアの感染を確認することができるオンラインサービスです。

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