パソコン操作に必須の機器、マウスについて(機能について)
自分に合った使いやすいマウスを見つけるために。
自分に合ったマウスを見つけるためには、様々な要素を考慮する必要があります。使用目的、手の大きさ、握り方、作業環境などによって最適なマウスは異なります。
1. マウスを使う目的を明確にする
まずは、どんな目的でマウスを使うのかを考えましょう。
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ビジネス・一般用途(事務作業、ウェブ閲覧など):
長時間使用しても疲れにくいエルゴノミクスデザインや、静音性が重視されることが多いです。
DPI(感度)は高すぎず、一般的な範囲で十分です。
ボタン数は最低限(左右クリック、スクロールホイール)で問題ありませんが、ブラウザの「戻る」「進む」ボタンがあると便利です。
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ゲーミング用途(FPS、MMOなど):
高いDPI、高いポーリングレート(反応速度)が求められます。
精密な操作性や、カスタマイズ可能な多ボタンマウスが好まれます。
有線接続の方が遅延が少なく、バッテリー切れの心配がないため好まれる傾向にあります。
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クリエイティブ用途(デザイン、動画編集など):
高精度なセンサーや、細かい操作がしやすいDPI調整機能が重要です。
カスタマイズ可能なボタンや、横スクロールができるチルトホイールがあると便利です。
エルゴノミクスデザインで長時間の作業でも疲れにくいものがおすすめです。
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モバイル用途(ノートPCとの併用、出張など):
小型で軽量、持ち運びやすいものが良いでしょう。
無線接続(Bluetoothや2.4GHzワイヤレス)が便利です。
電池式か充電式かも考慮に入れると良いでしょう。
2. 手のサイズと握り方を知る
マウス選びで最も重要なのが、自分の手にフィットするかどうかです。
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手のサイズを測る:
手のひらから中指の先までの長さと、手のひらの幅を測ってみましょう。
一般的に、手のひらから中指の先までが17cm以下なら「手が小さい」、17cm~19cmなら「平均」、19cm以上なら「手が大きい」とされます。
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握り方を確認する(3つの主要なグリップ):
パームグリップ: 手のひら全体でマウスを包み込むように握る。安定感があり、疲れにくいが、細かい操作は苦手。大きめのマウスが合うことが多い。
クローグリップ: 指の付け根あたりでマウスを支え、指先を立ててボタンを押す。パームグリップとフィンガーグリップの中間的な握り方。バランスが良く、操作性と安定性を両立しやすい。
フィンガーグリップ: 指先だけでマウスを操作し、手のひらはマウスに触れない。細かい操作や素早い動きが得意だが、疲れやすい。小さめのマウスや軽量なマウスが合うことが多い。
【ポイント】 薬指や小指がデスクに擦れる場合、小指をサポートする形状や、中央のアーチが高いマウスを試すと良いでしょう。手首がデスクに擦れる場合は、マウスパッドやパームレストの併用、あるいは手のひらをデスクから持ち上げられる大きいマウスを検討しましょう。
3. 接続方式を選ぶ
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有線マウス:
メリット: 遅延が少なく、安定した接続。電池切れの心配がない。軽量なものが多い。
デメリット: ケーブルが邪魔になることがある。
おすすめ: ゲーミングなど、安定性と反応速度を最重視する用途。
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無線マウス:
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2.4GHzワイヤレス(USBレシーバー式):
メリット: 安定した接続。比較的安価なものも多い。
デメリット: USBポートを一つ専有する。レシーバーの紛失リスク。
おすすめ: デスクトップPCでの使用、遅延をあまり気にしない場合。
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Bluetooth接続:
メリット: USBポートを専有しない。複数のデバイスとペアリングできる。
デメリット: 稀に接続が不安定になることがある。PCにBluetooth機能が必須。
おすすめ: ノートPCやタブレット、Bluetooth対応のPCで使用する場合。
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4. 読み取り方式(センサー)を選ぶ
マウスの底面にあるセンサーの種類で、操作する面の適性が異なります。
光学式(赤色LED): 最も一般的で安価。布製マウスパッドやマットな表面での使用に適している。光沢面やガラス面では読み取りにくい。
IR LED(赤外線LED): 光学式に似ているが、省電力性に優れる。マット系や布製パッド推奨。
BlueLED: 青色の光は拡散率が高く、小さな凹凸も検知しやすいため、光沢面や透明なガラス面でも使用しやすい。比較的汎用性が高い。
レーザー式: 高精度で、様々な表面(ガラス、光沢面など)での使用に適している。ただし、非常に細かな凹凸まで読み取るため、マウスパッドによっては相性が出ることがある。
【ポイント】 マウスパッドを使う前提であれば、読み取り方式にそこまでこだわる必要はありません。ガラスデスクなどで直接使いたい場合は、BlueLEDやレーザー式を選ぶと良いでしょう。
5. DPI(感度)とポーリングレート(応答速度)
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DPI (Dots Per Inch):
マウスを1インチ動かしたときに、カーソルが画面上でどれだけ動くかを示す数値。
DPIが高いほど、少しの動きでカーソルが大きく動く(高感度)。
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用途による目安:
事務作業・ウェブ閲覧: 800〜1600 DPI程度で十分。
クリエイティブ作業: 細かい作業には低DPI、素早い移動には高DPIと、DPI調整機能があると便利。
ゲーミング: FPSなど素早い動きが必要なゲームでは高DPI、精密なエイムが必要な場合は低DPIと使い分けたり、調整機能が必須。
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ポーリングレート (Polling Rate):
マウスが1秒間にPCに位置情報を送る頻度(Hzで表す)。
ポーリングレートが高いほど、マウスの動きがより滑らかに、正確に画面に反映される。
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用途による目安:
一般用途: 125Hz〜250Hz程度で十分。
ゲーミング: 500Hz〜1000Hz(1ms)が主流。より高いほど入力遅延が少なくなる。
6. 重さとボタン数
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重さ:
軽いマウス(70〜85g程度): 素早いフリック操作や、長時間使用での疲労軽減に有利。ゲーミングマウスに多い。
重いマウス(100g以上): 安定した操作性があり、精密な作業や、誤操作を防ぎたい場合に有利。
可変ウェイト式: 重さを調節できるタイプもあり、好みに合わせてカスタマイズしたい場合に便利。
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ボタン数:
3〜5ボタン(左右クリック、スクロール、サイドボタンなど): 一般用途やFPSゲームに十分。
多ボタン(6ボタン以上、サイドに複数ボタン): MMOゲームや、ショートカットキーを割り当てたいクリエイティブ作業に便利。チルトホイール(左右スクロール)も考慮すると良いでしょう。
7. その他の考慮点
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エルゴノミクス(人間工学):
長時間の使用で手首や腕の負担を軽減するように設計されたマウス。
特に「縦型マウス」は、手を自然な握手の姿勢で置けるため、腱鞘炎の予防にもつながるとされています。
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静音性:
クリック音やスクロール音が小さい「静音マウス」は、静かなオフィス環境や夜間の使用に適しています。
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耐久性:
頻繁に使うものなので、耐久性の高いスイッチや素材を使っているかどうかも重要です。
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ブランド/メーカー:
ロジクール、エレコム、バッファロー、Razerなど、信頼できるメーカーの製品を選ぶと安心です。メーカーによっては専用のソフトウェアで詳細なカスタマイズが可能です。
結論:実際に試してみるのが一番
最終的に、自分に合ったマウスを見つける最も良い方法は、実際に家電量販店などで手に取って試してみることです。握り心地、ボタンの押しやすさ、重さの感覚などは、スペックだけでは分からない部分です。
性能も大きく向上しているマウス
パソコン操作で欠かせない入力装置としてまず、マウス選びはとても重要です。気に入っていたマウスをまた購入しようと、電機店に行ったらもう売っていないという場合は意外にも多いのです。また、どんなに高性能なマウスでも手のサイズに合っていないものを選んでしまったらストレスフルになってパソコン操作どころではなくなってしまいます
。マウスを選ぶポイントは、大きさ、形、重さですが、たくさんのマウスが販売されている割りに自分が求めているものはなかなか見つからない場合も多く、ベストマウスに出会うまでに複数個のマウスを購入している人もいます。
最初に接続方式、続いて認識方法、省エネ性能などと絞り込むと見つけやすくなります。以前よりも電池寿命がのびが向上したので、無線(ワイヤレス)方式がおすすめです。
続いて認識方式ですが、あまり安い「光学式」は、精度も粗悪でおすすめできません。使用する環境のことも考慮しなくてはなりませんが、ガラス製のテーブルや光沢加工のデスク、スチールデスクなどで使う場合には、BlueTrackやDarkfieldレーザー方式がおすすめです。省エネ機能やボタン数などをよく検討し、選ぶとベストマウスが見つかるでしょう。- 光学式 赤色LEDを利用する、最も安価な方式です。表面がつるつるしていたり、凹凸が激しいと使えなくなってしまう。
- レーザー式 不可視レーザーを利用する、最も一般的な方式のレーザー式。光学式に比べても読みとり精度が高い。
- BlueTrack青色LEDを使ったマイクロソフト独自の方式。ガラス加工のデスクなどでも使える方式。
- Darkfieldレーザー方式 2つのレーザーを使うkとで精度を向上したロジクール独自の方式。
- IR LED 赤色光と比べて波長が長く、動作電圧の小さい赤外線LEDを採用することにより省電力化している。
- BlueLED lueLEDの青色光は赤色光・赤外線と比べて波長が短い為、拡散率が高くわずかなホコリや凹凸を感知して読取りすることができ
無線マウスにもさまざまな種類がある
机の上がごちゃごちゃしないようにするには、無線のタイプのマウスがオススメです。 。マウスとパソコンを接続する方法となる接続方式は、まず最初に決めたい。無線方式にもさまざまなタイプがある。一番安いには、27MHzですが、電波を受信できる範囲が狭いのがデメリットになります。2.4GHz無線は、範囲が広く使い勝手がいいのですが、デメリットとしてUSB端子は、ひとつ占有してしまう。レシーバーという受信機をUSBポートに接続することで無線機能が機能するシステムになっています。 Bluetoothやunifying方式なら複数の機器を1つのレシーバーで接続できるたのUSB端子が限られているノートPC、モバイル、ネットブックなどでには、有効です。
マウスの接続方式
有線 |
電池切れの心配はいらない。電波干渉、電池切れといった問題が皆無。安価で購入できるものから高価格なものまで幅広くラインアップされている。 |
27MHz |
価格はリーズナブルだが、使用環境が限られる。電波受信範囲が半径1mと狭い。 |
2.4GHz |
電波受信範囲が広く、価格もリーズナブル。同じ2.4GHz帯の電子レンジ、無線LANなどと干渉しやすい。スチールデスク上でも使用可能。 |
Bluetooth |
ヘッドフォン、プリンタ、携帯電話などさまざまな機器で使われる汎用性の高い方式。Bluetoothを内蔵していないパソコンでは使用できないがUSBポートに増設して使うことができる。 |
unifying |
1つの専用アダプターで複数のマウスやキーボードと接続できる。ロジクール独自の方式。諸費電力が少ない。 |
マウスのサイズを選ぶ
マウスのサイズは、通常メーカーなどのサイトでは、「外形寸法」という形で幅、奥行き、高さを㎜表示しているのが一般的ですが、自分の手のサイズに合わせてどのサイズがジャストサイズかはわかりにくいものとなっています。こうしたイメージしにくいサイズを大、中、小と分類しているのが「完全ガイド - マウス検索、比較」です。ここでは3種類のサイズで分離されています。
ボタン数はいくつがいい
マウスには、スクロールする真ん中のボタンに左右のボタンといった3ボタンが一般的ですが、最近は、サイドに2つのボタンを装備し、インターネットなどで「進む」「戻る」といった機能を搭載しているボタンがあります。5~6個のボタン数が使いやすい標準的なスタイルといえるでしょう。ボタンを自分の好きな機能に割り当てる機能を搭載しているものもあります。左右にスクロールするボタンを搭載しているモデルもあり、エクセルなどを使う場合にとても便利です。
高解像度マウス
高解像度モデルを中心に読みとり解像度や精度の高い機種があり、解像度を変更できる機種もあります。画像処理、CADといった精密な操作を必要とするユーザーに必要とされるタイプのマウスです。通常の用途では、ここまでのモデルは必要ありません。
- dpi…1インチ(約2.54cmあたりで読みとれる点の数を示す。数値が大きいほど細かい動きに強い。
- fps…1秒間にセンサーが読みとれるイメージの数。数値が大きいほど素早い動きに強い。
pcで閲覧いただければ詳細の条件検索が可能です。