Lenovo ThinkPad P53s レビュー メリット 15.6 型モバイルワークステーション

12/10/2019

Lenovo ThinkPad P53s レビュー
Lenovo ThinkPad P53s レビュー

Lenovo ThinkPad P53s レビュー メリット デメリット スペック 仕様 性能 実機レビュー おすすめユーザー よくある質問などをまとめた完全ガイド。レノボは 2019 年 7 月 15.6型モバイルワークステーション ThinkPad P53s を発売。ボディーカラーは、ブラック。

Lenovo ThinkPad P53s レビュー
Lenovo ThinkPad P53s レビュー

Lenovo ThinkPad P53s レビュー デメリット

Lenovo ThinkPad P53sは、携帯性とプロフェッショナルな安定性を両立させたモバイルワークステーションだが、その設計上のバランスからいくつかのトレードオフを抱えている。特に、搭載されているプロフェッショナルGPU「Quadro P520」はエントリークラスであり、本格的な3Dレンダリングや高負荷な動画編集といったハイエンドなクリエイティブ作業には力不足となる点が最大の弱点だ。

また、モバイル性を重視した設計のため、ハイエンドのワークステーションと比較するとパフォーマンスと冷却性能が制限されがちであり、キーボード配列の一部に慣れが必要な点も、ユーザーによってはデメリットとなる。

ThinkPad P53sの主なスペック・仕様

項目 内容 備考
CPU 第8世代または第10世代 Intel Core i プロセッサー 構成により異なる
グラフィックス NVIDIA Quadro P520 エントリークラスのプロフェッショナルGPU
ディスプレイ 15.6インチ (FHDまたは4K UHD)
メモリ 選択可能
ストレージ SSD (選択可能)
質量 約1.75 kg〜 構成により異なる
バッテリー駆動時間 最大約17.3時間(公称値)
特徴 テンキー付きキーボード、LTE対応モデルあり

メリット

メリット 詳細
携帯性とバッテリー モバイルワークステーションとしては軽量(約1.75kg~)で、公称値ながら長時間バッテリー駆動が可能。外出先での利用に適している。
プロフェッショナルGPU NVIDIA Quadro P520を搭載しており、CADなどのプロフェッショナル向けソフトウェアでの動作が検証され、安定している。
操作性の高いキーボード ThinkPadならではのタイピングしやすいキーボードを搭載。テンキーも備えており、数字入力が多い作業で便利。
拡張性・接続性 充実したポート類に加え、LTE対応モデルを選択すれば、Wi-Fi環境がない場所でも高負荷作業が可能。

デメリット

デメリット 詳細
グラフィックス性能 搭載されるQuadro P520は、Quadroシリーズの中ではエントリークラスの性能。本格的な3D CG制作や高度な動画編集など、高いグラフィックス負荷のかかる作業には性能不足を感じる場合がある。
ワークステーションとして ワークステーションというよりは、「Quadroを搭載したモバイルノート」に近い位置づけ。ヘビーなプロフェッショナル作業には、より上位のPシリーズ(例:P15s、P1など)の検討が必要。
キーボード配列 日本語キーボードでは、Enterキーの左隣のキーがやや小さくなるなど、一部に慣れが必要な配列がある。

実機レビュー・性能

ThinkPad P53sは、一般的なビジネスノートPCよりも高い処理能力を持つが、ハイエンドのワークステーションと比較すると性能は抑えられている。

  • 性能:CPU性能は比較的高いものの、Quadro P520はGeForceでいうとMXシリーズクラスに近く、本格的なゲーミングPCやハイエンドなクリエイティブPCほどの描画性能はない。
  • 用途:主にOfficeソフト、プログラミング、ライトなCAD操作、簡易的な動画編集といった、プロフェッショナルな作業のうちでも比較的負荷の軽いものに適している。
  • 冷却・静音性:モバイルノート寄りの設計のため、高負荷時にはファン音が大きくなる傾向があるが、発熱は適切に処理される。

おすすめユーザー

ユーザータイプ 理由
出張の多いエンジニア/設計者 携帯性が高く、CAD認定グラフィックスを搭載しているため、外出先でライトな設計作業やデータ確認を行いたいユーザーに最適。
研究者・開発者 プログラミングやデータ解析など、一定の処理能力と安定性を求めるプロフェッショナル。
予算重視のクリエイター 本格的ではない、簡易的な動画編集や画像処理を行いたいクリエイター。
ThinkPad の操作性を好むプロフェッショナル ThinkPad 特有の打ちやすいキーボードや耐久性を求めるユーザー。

よくある質問 (FAQ)

Q. ThinkPad P53sで重い3Dゲームや本格的な動画編集はできるか?

A. 可能だ。ただし、搭載されているQuadro P520はゲーム向けではないため、最新の3Dゲームを高設定でプレイするのは難しい。本格的な動画編集(4K、長時間、多数のエフェクトなど)を行う場合は、より高性能なCPUとGPUを搭載したモデルを推奨する。P53sはライトな編集やプロ向けの安定性を重視する用途に適している。

Q. 一般的なノートPCと比べて何が違うのか?

A. 最大の違いは、NVIDIA Quadro P520というプロフェッショナル向けグラフィックスを搭載している点と、特定のCAD/CGソフトメーカーによる動作認定(ISV認証)を受けている点だ。これにより、プロフェッショナル向けソフトでの高い安定性と互換性が保証されている。

Q. LTEモデルは必要か?

A. Wi-Fi環境がない場所で、大容量データの送受信やクラウドベースの高負荷な作業を行う必要がある場合は非常に便利。常に安定したインターネット接続が必要な外出先での作業が多いなら検討する価値がある。

4 コア CPU 4K パネルの選択が可能、LTE 対応も選べる ThinkPad P53s

Lenovo ThinkPad P53s スペック

4 コア CPU 4K パネルの選択が可能。LTE 対応、さらなる軽量化を実現。前世代モデルから 12 % の軽量化により、質量 1.75 kg を実現。省電力型、4 コアの第 8 世代インテル Core i7 プロセッサー、プロユースのグラフィックス NVIDIA Quadro P520 を搭載し、主要ソフトウェアベンダーの ISV 認証を取得。部品点数の多い CAD データ、高精細な映像もスムーズに動作する。

薄型筐体ながら RJ-45 をネイティブ実装。 MAC アドレスにより、しっかりと個体管理が行える。

ディスプレー:LEDバックライト付の15.6型(1920×1080ドット)のフルHDワイド IPS 液晶 タッチ:非対応
OS:Windows 10 Pro
CPU:インテル Core i7-8665U プロセッサー」 または、「インテル Cor i7-8565U プロセッサー」
メモリー:最大48GB
ストレージ、M.2 PCIe NVMe SSD (最大2TB)
光学ドライブ:別売り
バッテリー駆動時間、17.3時間
グラフィック:NVIDIA Quadro P520
本体サイズ:幅 365.8 × 奥行 248 × 高さ19.95 mm
重さ:1.75 kg。インターフェイス:USB Type-C 3.1 Gen2(Thunderbolt 3共用) × 1 USB Type-C 3.1 Gen1 × 1 USB 3.1 Gen1 × 2(Powered×1) microSDカードスロット RJ-45 HDMI ドッキングコネクター(USB Type-C x2と兼用) マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
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