ルテインとは

ルティンは体の中でつくりだせません。

ルティンとはどのように加齢性黄斑変性症に効果があるのでしょか?

加齢性黄斑変性症 に効果 ルティンとは

目の黄斑に含まれる色素成分

目の機能を維持・増進する栄養成分として、これまでの常識は、ビタミンA や β-カロテンンでした。

最近ではそれにブルーベリーの視力改善効果が加わるようになってきたのです。ところが、さらに欧米で新しい目の健康にルティンやゼアキサンチンの評価が高まってきました。

近年、日本でも視力の低下は、 白内障や黄斑変性症の急増とその若年化があり、大きな社会問題となってきています。

これらの目の疾患が急増した原因は、

  1. 食事、食習慣の欧米化
  2. パソコンやインターネットなどの急激な普及に

大きく関わっている ことと考えられています。また、こうした食習慣、生活習慣の改善が難しく新しい習慣に対応する必要に迫られています。

また高齢化社会になって白内障や黄斑変性症が急増し、その治療研究に も新しい研究が進められるようになりました。 これまで、目によいといわれてきた多くの方法も、黄斑変性症の改善や予防に見るべき成果がなかったところ、ここに老化に伴って目の黄斑 が変性する眼病の加齢黄斑変性症、つまり AMD(Age Related Macular Degenration) に、非常に有効な改善と予防が発見されたのです。

目の黄斑は太陽光線を直接受ける小さな斑点( 幅約5ミリ)で、眼の水晶体の真裏の網膜の中心部にあります。

ここには数100万もの円錐形の光受容体が集まり、他のどこよりも多く物を見るのになくてはならない部分です。これは物を見ている間、絶えず光にさらされていて、光によって酸化させられるのです。黄斑部にある脂質は、活性酸素で過酸化されると黄斑部は変性し、対象物の大きさや色などが変わって見え、物が動いたり曲がったように見えるだけでなく、視野の中心に黒点が現われ、さらに暗所から明るい場所へ移った時、視覚の切り換えが非常に難しくなるばかりか、さらに進行すると最後には失明状態になってしまうのです。

1945年、ハーバード大学の教授は、科学雑誌に「人間の眼の黄斑にある黄色い色素は植物の緑の菓に見られるキサントフィルに属するカロチノイドとして識別した」という記事を発表しました。

これがまさに、ルティンとゼアキサンテンという色素で、医学会に知られるきっかけとななりました。

1985年、フロリダ国際大学の博士らは、黄斑色素がルティンとゼアキサンナンが結合したものであることを明らかにしました。1988年、博士らは、ルティンとゼアキサンテンの化学構造を解明したのです。。ルティンのジハイドロキンカロチノイドの異性体がゼアキサンナンであることも確認されました。

黄斑変性症を改善・予防する色素

今、欧米で急増し続ける高齢者の盲目の原因となっていて、変化に伴って眼の黄斑部が変性する加齢性黄斑変性症(AMD) は、アメリカで1500万人以上といわれ、65五歳以上の老人で25% 、つまり4人に1人の割合で発症しているのです。この割合はかなり高く驚かされます。

1997年7月2日付のニューヨーク・タイムズには、この勢いのまま急増するとやがて、2030年には、630万人のアメリカ人が、1年間に新たにこの病気になると予測されるようになりました。

日本のAMD患者数は現在明らかではありませんが、相当数増加していることが確認されています。

目の黄斑に発見されたルティンという色素は、化学的にはβ-カロテン( ビタミンAに変化する) と同様、カロチノイドと呼ばれる植物成分の仲間で、植物が光合成によって作る色素と同じなのです。これは植物が自分を太陽の紫外線から守るために作った、いわゆる抗酸化物質の中に入っている色素です。

ルティンやゼアキサンナンは、このカロチノイドの中でもキサントフィルと呼ばれる黄色を示す色素として知られ、ほうれん草やケール、あるいは、緑の葉に含まれるクロロフィルと共に含まれています。

アマランサスやスピルリナ、赤色パプリカやマリーゴールドの花弁にも多く含まれ、特にマリーゴールドはルティンの抽出原料として使用されるようになりました。これら色素は共に活性酸素の害を消す働きが強く、赤ワインのポリフェノールやイチョウ菓のフラボノイド、ブルーベリーのアントシアニンなどと同様、抗酸化植物成分ですが、中でもルティンとゼアキサンテンは黄斑変性症の改善に非常によいことが確認されてきました。

キサントフィルという名は、キサント(Xanthoラテン語で黄色の意味)とフィル(Phil葉の意味)からできた言葉です。植物はこのキサントフィルをカロチンの酸素誘導体として、緑色のクロロフィル(葉緑素) といっしょになって菓の色を示します。
秋になって寒波が来てこのクロロフィルを破壊すると、キサントフィルが鮮やかな紅葉を示すことで知られている色素です。

この色素の仲間に入るルティンやゼアキサンナンは、コーンやオレンジジュースにも含まれていて黄色を示しています。

今、高齢化社会になって、生活習慣病が増加してきました。その原因の90% は活性酸素が関係していることが明らかにされ、それを防ぐ植物色素が非常に高く評価されてきたのです。

ビタミンA は夜盲症によいことで知られてきました。β - カロチンはプロビタミンAとして、その抗酸化作用もよく知られています。これらは目が夜間の視覚に強いロドキシンとイオドプシンという視覚色素を生産する効果によるものです。

人参はβ-カロテンを多く含み、夜盲症には効果的ですが黄斑変性症には、同じβ-カロテンを多く含むほうれん草のようには効果がありませんでした。その理由はほうれん草にはルティンという黄色色素が多く含まれているからだということがわかってきたのでした。

ルティンの臨床研究と効果の確認

ハーバード大学の研究者が、最近アメリカン・メディカル誌に「黄斑変性症をほうれん草で改善した臨床研究」として報告したのです。

その臨床研究では、一週間に3~5人前のほうれん草を摂る場合、1日 6mg のルティン摂取に相当し、老化によって増加する黄斑変性症(AMD) の予防に、よい効果を示すことが確認されました 。

黄斑変性症になる危険の高い人たちの多くは、喫煙者や閉経後の女性、人種的には目の色の薄い人( 青い目、緑の目、栗色の目など) に多く、それらの人は目の網膜にあるルティンの量が、通常の人の半分しかないことがわかってきたのです。

最近の研究で、ルティンを多く含むほうれん草や緑黄色野菜を多く摂っている人は、黄斑変性症だけでなく、白内障にもよいということも明らかにされています。

しかし、多くの場合実際に必要にして充分なだけの野菜を摂ることは、現実にたいへんむずかしいことがわかっていますから、それをサプリメント(栄養補助食品) として摂ることが求められてきました。

65歳以上の25% の人が黄斑変性症になって、失明する原因として最も多いとされるこの疾患は、目の網膜中心部にある黄斑が破壊されてしまうことによるものです。しかも、女性では閉経期になるとこの疾病AMDは、500% も増加するのですが、それはエストロゲンという女性ホルモンが、急激に減少することと関係しているからだといわれています。

ニューヨーク・タイムズによると、遺伝、人種、性別が黄体変性症の曜患率に影響があり白人は黒人や黄色人種より屏息率が高く、一般的に女性は男性の2倍の率であるといわれます。基本的な原因は繊細な細胞に対する酸化による損傷であるとされます。これらの酸化を引き起こす原因には、食事に野菜が不足していたり、多量のアルコール、飽和脂肪酸やコレステロールの摂取があげられています。

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