ヌルヌル成分がガン、高血圧、脳卒中、心臓病までを予防する

高血圧、高血糖などの生活習慣病もなめこを食べることで改善可能

日本の伝統食材「なめこ」の健康維持に活用する病気予防について。

血圧を下げる効果からガン予防まで

古くから、日本人の食生活においてキノコは数々の重要な役割を占めてきました。

キノコの成分に着目した商品は多く登場しています

このようにキノコの成分で実際にガンを改善した人たちの実際の口コミです。

現在、なめこは庶民的な食材として定着してますが、江戸時代には、一部の人には好んで食べられてはいたものの、今のように、ポピュラーな食材ではありませんでした。

それこそ「知る人ぞ知る」といった感じで、一部のグルメな人たちの、隠れた珍味でした。戦後、東北地方の「冬期の換金作物」として栽培されるようになってから、一気に普及しました。日本の高度成長と時期を合わせて、市場規模を拡大してきた食材といえるかもしれません。

ナメコは、日本の特産品です。最近でこそ、中国南部で栽培されたものが、一部輸入されるようになってきましたが、やはり、「日本の味」を象徴する、代表的な食べ物です。

国外ではなかなかナメコにお目にかかることはありません。やはり、日本のキノコ、といって問違いはなさそうです。現在、日本では、長野と福島がナメコの二大生産地になっています。

ナメコには、さまざまな生活習慣病の予防効果が期待できます。例えば、高血圧を改善する効果、抗ガン作用などがそれにあたります。最近では、血液をサラサラにし、心臓病や脳卒中を防ぐ効果も確認され、注目を浴びている食材です。

このような、ナメコが、生活習慣病を予防・改善する効果は、特有の「ぬめり」にあるといわれています。ぬめりの正体は、粘質多糖類で、さまざまな生理作用に関係していると思われます。

食物繊維も豊富に含まれており、便秘の解消や、大腸の痛気予防にもいいでしょう。ナメコの成分が体内で作用することにより、血液をサラサラにし、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの血管が詰まって起こる病気に、大いに役立つのです。

また、ナメコに含まれる、γ-アミノ酪酸という成分には、血圧を下げる働きがあり、高血圧や狭心症(心臓の血管が狭くなる病気)などの疾患を持つ人には、効果が期待できます。

マウスを使った実験では、ナメコによる、腫瘍の抑制作用が確認されています。

実験方法は、ガンを移植したマウスを、2つのグループに分け、片方にはナメコの抽出エキスを投与し、もう一方には何もせずにしておくものでした。

何もしなかったグループのガン細胞は、著しく増殖していたのに対して、ナメコを投与したグループでは、何もしなかったグループの10分の1におさえられていた結果がでました。

なみに、このとき、ヌルヌル成分を取ったナメコを使った実験も行われているのですが、ぬめりのないナメコでは、ガン細胞の抑制作用は認められなかつたとのことです。つまり、ナメコの抗ガン作用は、ぬめりにあると考えられるわけです。

ぬめり成分は熱にも強い

ナメコのすばらしさは、それけではありません。シイタケが苦手でも、ナメコのみそ汁なら大丈夫、という人もいるくらい、おいしく食べることができるキノコです。

往々にして、薬効を十分に備えた食材は、「良薬口に苦し」が示すように、味があまりよくありません。

しかし、ナメコは、日本人の味覚には合った食材で、料理のしかたさえ気をつければ、毎日でも食べることができるという強味があります。

ナメコのおいしさは、独特の歯ごたえです。原木栽培のナメコは、繊維質が豊富で、コリコリとした食感が楽しめます。加えて、アミノ酸も多く、加熱することにより、うまみ成分の正体であるグアニル酸とともに、噛めば噛むほど、口の中にうまみを広げるのです。

ナメコは、いろいろな料理に応用が可能ですが、問題なのが例のぬめりです。これをなくしてしまえば、さらに料理の幅もふえるのでしょうが、ぬめりには、生理機能を示す成分も含まれています。しかし安心してください。ナメコの、ぬめり成分は、熱によって壊れてしまうものではありません。

ですから、妙め物でも煮物でも、ナメコを入れてもらってかまいません。ただ、煮込んだ場合は、ぬめりの成分が煮出してしまうので、煮汁を料理に利用するようにしてください。

それさえできれば、ナメコをおいしく食べて、その栄養成分を、あますところなく摂取することが可能なのです。

ナメコに限らず、これはキノコ全般にいえることなのですが、健康のことを考えるのであれば、1日に平均して30グラムは食べておきたいところです。厚生労働省が発表した国民栄養調査によると、日本人1人の、1日のキノコの平均摂量は13グラムほどです。

つまり、キノコ本来の機能が発揮できると思われる量の、半分にも達していないのです。

ちなみに、同じく目標摂取量で見ると、野菜は300グラムとなっており、キノコの10倍です。それを考えれば、30グラムくらいは、無理なく食べられる量ではないでしょうか。

ダイコンおろしと和えて食べるだけでも、30グラムくらいはすぐに食べられます。ほんの少し料理を工夫すれば食べることが可能です。

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