Lenovo ThinkStation P620 レビュー デメリット ハイエンドデスクトップ PC

Lenovo ThinkStation P620 レビュー メリット デメリット スペック 仕様 性能 実機レビュー おすすめユーザー よくある質問 直販カスタマイズ仕様などをまとめた完全ガイド。レノボは 2020 年 10 月、デスクトップパソコン ハイパフォーマンスワークステーション ThinkStation P620 を発売。ボディーカラーは、ブラック。CPU には AMD Ryzen Threadripper PRO 搭載する。
Lenovo ThinkStation P620 レビュー デメリット

Lenovo ThinkStation P620は、AMD Ryzen Threadripper PROプロセッサーを搭載した、高い処理能力と拡張性を持つプロフェッショナル向けのタワー型ワークステーションである。
メリット(長所)
- 驚異的なパフォーマンス:最大64コアのAMD Ryzen Threadripper PROプロセッサーを搭載可能で、非常に負荷の高いマルチタスクや処理を高速に実行できる。
- 圧倒的な拡張性:
- メモリスロットは8つあり、最大512GBのECCメモリ(エラー訂正機能付き)を搭載可能。動作周波数も高い(ECC PC4-25600/DDR4 3200MHz)。
- グラフィックスカードは最大4つまで搭載できる。
- ストレージは最大で3.5インチHDD ×5、M.2 SSD ×11という驚異的な拡張性を持つ。
- メンテナンス性と冷却性能:ツールレスで内部にアクセスしやすい設計になっており、カスタマイズやメンテナンスが容易。効率的な空冷サーマルシステムが採用されており、高負荷時でも安定したパフォーマンスを維持する。
- 高い信頼性とセキュリティ:
- 主要なアプリケーションに関するISV認証を取得しており、プロフェッショナルな環境での互換性と安定性を保証する。
- ECCメモリや自己暗号化ドライブ(OPAL)、シャーシイントルージョンスイッチ(オプション)など、高度なセキュリティ機能が搭載されている。
- 内蔵イーサネットは10ギガビットに対応しており、高速なネットワーク環境を構築できる。
デメリット(短所)
- 本体サイズと重量:タワー型の中でも特に奥行きと高さがあり、最大24kgと非常に重く、設置場所を選ぶ可能性がある(幅165mm × 奥行460mm × 高さ446mm)。
- 価格:プロフェッショナル向けの最高峰スペックであるため、最小構成でも高価であり、一般的なPCと比較して予算が必要。
- オーバースペックの可能性:日常的な作業や一般的なクリエイティブ作業には性能が高すぎることが多く、性能をフルに活用できるユーザーは限られる。
主なスペック・仕様・性能
| 項目 | 仕様(構成による) |
| CPU | AMD Ryzen Threadripper PRO 3000/5000シリーズ (最大64コア) |
| チップセット | AMD WRX80 |
| メモリ | ECC PC4-25600 (DDR4 3200MHz) 最大512GB (8スロット) |
| グラフィックス | NVIDIA Quadro RTXシリーズ (RTX 8000など) / AMD Radeon Proシリーズから選択 (最大4基) |
| ストレージ | 最大 M.2 SSD ×11 / 3.5インチHDD ×5 など、RAID対応 |
| ネットワーク | 10ギガビット・イーサネット対応 |
| OS | Windows 10 Proなど |
| サイズ | 約165 × 460 × 446 mm (幅 × 奥行 × 高さ) |
| 重量 | 最大24 kg |
おすすめユーザー
ThinkStation P620は、その圧倒的な処理能力と拡張性から、以下のようなプロフェッショナルやヘビーユーザーに最適である。
- 3D CG制作者 / アニメーション制作者:大量のCGレンダリング、複雑なモデリング、シミュレーションなど、時間のかかる処理を高速化したい人。
- 動画・画像編集のプロ:8Kなどの高解像度動画編集、カラーグレーディング、特殊効果の適用など、非常に重いワークロードを扱う人。
- 科学技術計算 / 研究開発:AI開発、ディープラーニング、医療画像処理、流体解析など、大規模なデータ処理や計算が必要な研究機関やエンジニア。
- VRコンテンツ制作者:仮想マシンを多用し、VRやシミュレーション環境を構築するプロフェッショナル。
- 建築・建設:大規模なBIM(Building Information Modeling)やCAD作業を行う人。
よくある質問
Q1. 一般的なデスクトップPCと何が違うのか?
A. P620は「ワークステーション」であり、一般的なデスクトップPCよりも高い信頼性、耐久性、拡張性、および安定性が求められる。特にプロセッサーにAMD Threadripper PRO、メモリにECCメモリを採用している点、ISV認証を取得している点、10ギガビット・イーサネットに対応している点などが、安定したプロの業務環境を支える大きな違いである。
Q2. CPUの「Threadripper PRO」の特徴は何であるか?
A. 複数のCPUコア、非常に多くのPCIeレーン(Gen4)、および大容量メモリへの対応に特化したプロセッサーである。これにより、高性能グラフィックスカードや高速ストレージを大量に搭載し、それらの間で高速にデータをやり取りすることが可能になり、プロフェッショナルなクリエイティブ作業や計算処理において最高の性能を発揮する。
Q3. 「ECCメモリ」とは何か?
A. Error Correcting Code(エラー訂正コード)メモリの略で、メモリ内で発生する1ビットのエラーを自動的に検出して訂正する機能を持つメモリである。これにより、長時間連続稼働するワークステーションやサーバーで、データ破損やシステムクラッシュのリスクを大幅に減らし、システムの信頼性を高める。
最大64コア/128スレッドAMD Ryzen Threadripper PRO 搭載のタワー型モデル。シングルソケットながらデュアルソケットに匹敵するパフォーマンスを実現。AMDの最新フラッグシッププロセッサーAMD Ryzen Threadripper PROを搭載。シングルソケットで最大64コア/128スレッドのパワフルな処理能力により、レンダリングやシミュレーション、AI/深層学習などで高いプライスパフォーマンスを発揮。
グラフィックスは最大2枚NVIDIA Quadro RTX 8000が搭載でき、第4世代PCIeスロットやDDR4 3200MHzの高速メモリを採用するなど、パフォーマンスを追求したデスクトップワークステーション。
Lenovo ThinkStation P620 直販カスタマイズ仕様

- Windows 11 Pro 64bit
- Ubuntu Linux
- AMD Ryzen™ Threadripper PRO 5000 WXシリーズ プロセッサー
- 最大64コア/128スレッド
1
AMD WRX80
DDR4-3200 RDIMM ECC
1TB(128GBx8)
8スロット/8チャンネル
- なし
- NVIDIA T400
- NVIDIA T1000 4GB
- NVIDIA T1000 8GB
- NVIDIA RTX A2000
- NVIDIA RTX A4000
- NVIDIA RTX A4500
- NVIDIA RTX A5000
- NVIDIA RTX A5500
- NVIDIA RTX A6000
- NVIDIA RTX 2000 Ada 世代
- NVIDIA RTX 4000 Ada 世代
- NVIDIA RTX 5000 Ada 世代
- NVIDIA RTX 6000 Ada 世代
- AMD Radeon Pro W5700
- AMD Radeon Pro W6400
- AMD Radeon Pro W6600
- AMD Radeon Pro W6800
- AMD Radeon Pro W7600
- AMD Radeon Pro W7900
- AMD Radeon Pro WX3200
- AMD Radeon Pro VII
- NVIDIA Quadro GV100
4
- HDD 3.5インチ SATA
- PCIe NVMe SSD
3.5インチベイ x4 (標準ベイx2、オプションベイx2)
0/1/10/5
- Ultra Slim DVDスーパーマルチ
- Ultra Slim DVD-ROM
- Ultra Slim ブルーレイ
1
- PCI Expressx8 x2
- PCI Expressx16 x4
15-in-1 メディアカードリーダー(カスタマイズ)
前面
- USB3.2 Gen2 Type-C x2
- USB3.2 Gen2 Type-A x2 (内、Powered USBx1)
- コンボジャック x1
背面:
- USB3.2 Gen2 Type-A x4
- USB2.0 Type-A x2
- PS/2×2
- 10GbE RJ-45×1
- マイク入力x1
- ライン入力x1
- ライン出力x1
- 電源コネクター
- 幅165x奥行460x高さ446mm
- 約24kg(最大構成)
1000W 92%効率
セキュリティ・チップ(TPM2


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