富士通 ESPRIMO FH90/B2 FMVF90B2B レビュー デメリット 27型液晶一体型PC

富士通 ESPRIMO FH90/B2 FMVF90B2B レビュー 主な特徴 メリット デメリット スペック 仕様 性能 実機レビュー おすすめユーザー よくある質問などをまとめた完全ガイド。 富士通は、2017 年 7 月、27 型フル HD の液晶一体型のデスクトップPC ESPRIMO FH90/B2 FMVF90B2B を発売。ボディーカラーは、オーシャンブラック。

ESPRIMO FH90/B2 FMVF90B2B レビュー デメリット
ESPRIMO FH90/B2 FMVF90B2B は、2017年夏モデルとして富士通から発売された液晶一体型デスクトップパソコン。このモデルは、27 インチのフルHD大画面ディスプレイと、オーディオブランドのパイオニアと共同開発した高音質スピーカーが最大の魅力であり、PCとしての性能だけでなく、リビングで家族と映像や音楽を楽しむためのマルチメディアマシンとして高い評価を受けている。
テレビ機能も備え、一台で様々なエンターテイメントニーズに応えることができる。発売から年月は経っているが、その充実した機能性から、中古市場でも根強い人気を誇る製品である。
メリット
- 大画面・高画質ディスプレイ: 27インチのフルHD(1920×1080)ディスプレイは、映画や動画の視聴、写真の閲覧に最適です。画面が大きく、迫力のある映像を楽しめる。
- 高品質なオーディオ: 2.1chのパイオニア製スピーカーを内蔵しており、迫力のある重低音を実現するサブウーファーも搭載しています。PCの電源をオフにした状態でも、外部入力した音声をスピーカーから出力できる機能も備えている。
- テレビ機能: 地上・BS・110度CSデジタルチューナーを搭載しており、PCでテレビ番組を視聴したり、録画したりすることが可能。
- 省スペース: ディスプレイと本体が一体化しているため、通常のデスクトップPCと比較して設置スペースを取りません。配線もシンプル。
デメリット
- 本体の重さ: 27インチという大画面のため、本体重量が約12.5kgと重く、一度設置すると簡単に移動することは困難。
- HDDモデルの速度: HDDのみを搭載したモデルの場合、起動や動作が遅く感じられるという声がある。快適な動作を求める場合は、SSD+HDDのハイブリッドモデルを選ぶのが望ましい。
- キーボードの使い勝手: 一部のユーザーから、キーボードの特定のキーが小さく、慣れるまで使いにくいという指摘がある。
- 経年劣化: 発売から年数が経過しているため、中古品を購入する場合、部品の劣化や性能の陳腐化を考慮する必要がある。
性能・スペック・仕様
- OS: Windows 10 Home 64ビット版
- CPU: 第7世代 Intel Core i7-7700HQ (2.80GHz、最大3.80GHz)
- メモリ: 8GB DDR4 PC4-19200
- ストレージ:
- 約3TB HDD (5400rpm)
- SSD+HDDの構成モデルも存在 (約256GB SSD + 約3TB HDDなど)
- ディスプレイ: 27インチワイド フルHD (1920×1080)
- グラフィック: Intel HD Graphics 630
- 光学ドライブ: BDXL対応 Blu-ray Discドライブ
- オーディオ: パイオニア製2.1chステレオスピーカー (サブウーファー内蔵)
- インターフェース:
- USB 3.1 (Gen1) Type-A x 3
- USB 3.0 Type-A x 2
- HDMI入力/出力端子
- 有線LAN (1000BASE-T)
- 無線LAN (IEEE 802.11ac/a/b/g/n)
- SDカードスロット
- テレビチューナー: 地上デジタル・BSデジタル・110度CSデジタル
- 本体サイズ: 幅616×奥行227×高さ470mm
- 本体重量: 約12.5kg
- その他: Webカメラ、顔認証機能 (Windows Hello対応)、ワイヤレスキーボード/マウス、リモコン付属
FMVF90B2B は、当時の富士通の技術が詰まった、エンターテイメント性の高い一体型PC。大画面と高品質なサウンドシステムは、動画や音楽を楽しむユーザーにとって大きな魅力となる。ただし、現在の最新モデルと比較すると性能は見劣りするため、中古で購入する際は、使用目的や動作速度について十分検討することが重要である。
27型大画面液晶と大型4W+4Wスピーカーと10Wサブウーファーを配置したパイオニア株式会社と共同開発の高音質ハイレゾ対応2.1chスピーカーを搭載している。
地上デジタル放送、BS・110度CSデジタル放送の3波に対応したテレビチューナーを搭載し、ダブル録画、「SeeQVault(シーキューボルト)」対応など充実したテレビ機能を備える。録画中でもチャンネル切り替えや2番組の同時録画が可能な「ダブルチューナー」を採用している。
HDMI入力端子を搭載し、家庭用ゲーム機やレコーダーなどを接続して27型の液晶ディスプレイとしても使用できる。
実機レビュー
良い点
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高解像度ディスプレイ: 27インチの大型画面と4K解像度により、写真や動画編集、マルチタスク作業で高い視認性を発揮する。
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高音質なサウンド: ヤマハ製のスピーカーを搭載し、ハイレゾ音源に対応している。PCとしては非常に高いレベルのAV体験を提供する。
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充実したTV機能: ダブルチューナーにより、テレビ視聴と録画を同時に行えるため、録画機能付きの液晶テレビとしても優れている。
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省スペース性: 一体型PCであるため、配線が少なく、デスク周りをすっきりと保つことができる。
気になる点
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処理性能: 第7世代Core i7(HQ)は当時の高性能モデルだが、現在の最新世代CPUと比較すると処理能力は劣る。負荷の高い最新の動画編集やゲームには非力である。
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ストレージ速度: メインストレージがHDDであるため、Optaneメモリによる高速化があるものの、SSDをメインとする最新PCに比べると起動やアプリの動作速度は遅い。
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拡張性: 一体型PCの特性上、内部パーツの交換やアップグレードは困難である。
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グラフィックス性能: 単体GPUを搭載していないため、グラフィック処理能力が求められる3Dゲームや高度な動画レンダリングには適さない。
おすすめユーザー
ESPRIMO FH90/B2は、主に以下のようなユーザーに適している。
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大画面でAVコンテンツを楽しみたいユーザー: 4Kディスプレイと高音質スピーカーを活かし、リビングや自室で映画や動画を高い品質で鑑賞したいユーザー。
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テレビの視聴・録画をメインに利用したいユーザー: 高性能なテレビチューナーと録画機能を活用し、PCを兼ねた録画機として使いたいユーザー。
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省スペース性を重視するユーザー: デスクトップPCの機能性を保ちつつ、デスク上のスペースを節約したいユーザー。
よくある質問
Q1. ストレージのOptaneメモリは何のための機能か?
A. OptaneメモリはメインのHDDと組み合わせて使用されるキャッシュメモリである。これにより、HDDの読み書き速度をSSDに近いレベルまで高速化し、OSの起動や頻繁に使うアプリケーションの読み込み時間を短縮する。
Q2. ゲーミングPCとして使用可能か?
A. 搭載グラフィックスがCPU内蔵のIntel HD Graphics 630であるため、高負荷な最新の3Dゲームを快適にプレイするのは難しい。Webブラウジングや動画視聴、軽作業、軽めの2Dゲーム程度の利用に向いている。
Q3. 外部モニターとして利用できるか?
A. はい。背面にあるHDMI入力端子を利用することで、PlayStationや別のPCなどの映像出力を本機の27型4Kディスプレイに表示できる。
Q4. Windows 11へアップグレード可能か?
A. 本機に搭載されているCore i7-7700HQはWindows 11の公式要件(第8世代以降のCPUが必要)を満たしていないため、正規の手順でのアップグレードは推奨されない。


