加味帰脾湯 ( かみきひとう ) 不眠症 に悩んでいる方

2024/10/25

漢方薬 加味帰脾湯 ( かみきひとう ) に関する情報です。加味帰脾湯 ( かみきひとう ) は、漢方の古典といわれる中国の医書 「 済生方 」 ( 宋代の厳用和の医書 )に収載されている処方 「 帰脾湯 」 に生薬の柴胡と山梔子が加えられた加味方です。

体力中等度以下で、血色のわるい人が貧血や心身の過労によって、気分がイライラしたり、落ち着きがなくなったり、元気がなく口数が少なくなったりして精神不安や神経症、不眠症をおこした時に効果があります。

加味帰脾湯 ( かみきひとう )
加味帰脾湯 ( かみきひとう )

加味帰脾湯 ( かみきひとう ) 効能・効果

体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの次の諸症:貧血、不眠症、精神不安、神経症

配合生薬(成分・分量)

成人1日の服用量3包(1包1.5g)
加味帰脾湯エキス(1/2量)…2800mg
(ニンジン・ビャクジュツ・ブクリョウ・サイコ・サンソウニン・リュウガンニク各1.5g、オウギ・トウキ・サンシシ各1.0g、オンジ・タイソウ各0.75g、カンゾウ・モッコウ各0.5g、ショウキョウ0.25gより抽出。)
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15才以上) 1包 3回
15才未満7才以上 2/3包
7才未満4才以上 1/2包
4才未満2才以上 1/3包
2才未満 服用しないこと

使用上の注意

相談すること

    1. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      (1)医師の治療を受けている人
      (2)妊婦又は妊娠していると思われる人
      (3)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
    2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      皮膚 発疹・発赤、かゆみ

      まれに下記の重篤な症状が起こることがある。
      その場合は直ちに医師の診療を受けてください。

      腸間膜静脈硬化症 長期服用により、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれる。
    3. 1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
    4. 長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

漢方薬

一般的に「ストレス(不眠)」に使われる漢方薬

人は夜になると、「気」から生じる熱を鎮めることで眠ります。ところが、このとき「血(けつ)」が足りていないと、「気」のエネルギーを十分に鎮めることができず、昼と夜のメリハリがつかない状態になってしまいます。そのため、いわゆる浅い眠りの時間が多くなり、なんだかスッキリしないという状態になるので注意しましょう。

漢方製剤「加味帰脾湯(かみきひとう)」は、消化器のはたらきを助けながら、足りない「血(けつ)」を増やして不眠を改善するものです。

「血(けつ)」を補ったり、「気」をめぐらせたりする処方(生薬)によって、気持ちを落ち着かせることで、精神を安定させる作用があります。血色が悪く、貧血気味で、精神的なストレスや不安感、不眠、焦りなどの神経症状(イライラだけではなく)がある方、胃腸が不調な方などに使用されるお薬です。