桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)

桂枝加黄耆湯(ケイシカオウギトウ)は、文字どおり桂枝湯(ケイシトウ)に黄耆(オウギ)を加えたものです。風邪、寒冷蕁麻疹、皮膚掻痒症、体が衰えている人の寝汗、多汗症、あせも、皮膚疾患などに用います。

桂枝湯は、高齢者や、体力がなかったり、胃腸が弱かったり、日頃から疲れやすいといった「虚証」タイプの人の初期の風邪に用いられ、ベースとなる薬です。黄耆は皮膚の栄養を高め、汗を調節するもので、汗かきや寝汗が多い場合になくてはならない生薬です。

高齢者や、日頃から疲れやすく風邪をひきやすいといった虚弱体質で、体力・気力は衰えているけれど、冷え症ではない人に向いています。

桂枝加黄耆湯には、次の6つの生薬のエキスが含まれています。
桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、大棗(タイソウ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)、黄耆(オウギ)

肌の弱い人は、夏に汗をかくとあせもができやすく、夜中の睡眠中にもよく汗をかくなど、肌に湿疹や炎症を引き起こしやすくなります。

小太郎漢方の桂枝加黄耆湯 エキス細粒G「コタロー」は、体に化膿性あるいは湿性の湿疹ができ、治ったと思ったらまたできるというような人に適した、皮膚病の漢方薬です。このような状態を繰り返す人の体質を改善していきます。

桂皮と甘草の組み合わせはのぼせにも効果的です。

効能・効果

体力虚弱なものの次の諸症:湿疹・皮膚炎、あせも、寝汗

用法・用量

次の量を、1日3回、食前または食間に服用します。食間とは、食後2~3時間を指します。

大人(15歳以上)・・・1包または1.5g
15歳未満7歳以上 ・・・2/3包または1.0g
7歳未満4歳以上 ・・・1/2包または0.75g
4歳未満2歳以上 ・・・1/3包または0.5g
2歳未満 ・・・1/4包または0.37g

※ 小児に服用させる場合には、保護者の指導・監督のもとに服用させましょう。

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当帰飲子(とうきいんし)

当帰飲子(トウキインシ)は、漢方の古典である「済生方(サイセイホウ)」、疥疹門(カイシンモン)に紹介されている漢方薬です。血(けつ)を補給する「四物湯(シモツトウ)」をベースにして、気(き)を補い、かゆみを止める生薬が配合された処方で、肌に栄養と潤いを与え、乾燥肌を改善します。

漢方でいう「血(けつ)」は、私たちの全身をめぐり組織に栄養を与える血液を指します。皮膚の乾燥は血(けつ)が不足する「血虚(けっきょ)」の典型的な症状で、体の中をめぐっている「血(けつ)」が滞ると、肌に栄養が行き渡らなくなるので、さらに肌トラブルを招くことになります。

ロート製薬の和漢箋(わかんせん) 『ロート当帰飲子錠』は、地黄(ジオウ)の中でも血流改善のはたらきが高いといわれる熟ジオウを使用し、さらに、エキスの抽出法にもこだわって、より優れた効果が引き出されるように工夫されています。

血行を良くして肌の内側から栄養や水分を補い、乾燥した肌のかゆみや湿疹を効果的に抑えていきます。

当帰飲子には、当帰(トウキ)、芍薬(シャクヤク)、川芎(センキュウ)、蒺莉子(シツリシ)、防風(ボウフウ)、地黄(ジオウ)、荊芥(ケイガイ)、黄耆(オウギ)、何首鳥(カシュウ)、甘草(カンゾウ)の10種の生薬のエキスが含まれています。

効能・効果

体力中等度以下で、冷え症で、皮膚が乾燥するものの次の諸症:湿疹・皮膚炎(分泌物の少ないもの)、かゆみ

用法・用量

次の量を1日3回、食前または食間に、水またはお湯で服用します。食間とは、食事をしてから2~3時間後のことです。
成人(15歳以上)・・・4錠
7歳以上15歳未満・・・3錠
5歳以上7歳未満・・・2錠
5歳未満・・・服用してはいけません

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皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)

皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)は、皮膚に発疹などの目立った異常が見られないのに、強いかゆみがあらわれるのが特徴の皮膚の病気です。かゆみがとても強いために爪でひっかいたりすると、そこが炎症を起こして、二次的に湿疹ができることがあります。

大きく分けると、体のどこにでもあらわれる全身性の皮膚掻痒症と、外陰部や肛門部周辺、頭部など体の一部分にあらわれる限局性の皮膚掻痒症の2つがあります。

全身に起こる皮膚掻痒症では、皮脂が欠乏するために起こる肌の乾燥が最も多い原因と考えられます。特に空気が乾燥する冬の季節などは、入浴時の肌の洗い過ぎに注意しましょう。クリームなどを使用して保湿することが大切です。

高齢者の体のかゆみの多くは、年齢的な皮膚の衰えによって、皮膚が乾燥して皮脂が足りなくなるためだと考えられます(老人性乾皮症)。カサカサに肌が乾き、かくと粉が出たりして、かゆみがひどいためにかき壊してしまうことも少なくありません。

しかし、ただの乾燥肌と思い込んでしまうのは危険なこともあり、糖尿病や肝臓障害などの基礎疾患や薬剤を服用することの影響などが潜んでいる可能性がありますから、皮膚科を受診するのがいちばん良いでしょう。

ほかに、ストレスや精神的な不安などからも皮膚がかゆくなったりします。この場合、ストレスが解消されると軽減したり、治ることもあります。

限局性皮膚掻痒症では、かゆみは、女性の場合、外陰部に起きることが多く、男性の場合だと肛門周囲に起きることが多いです。女性に多い外陰部掻痒症の原因は、乾燥や、外部刺激による皮膚過敏、膣炎や感染症などが考えられます。また、男性に多い肛門掻痒症の原因は、排尿障害や便秘、下痢、痔、脱肛、前立腺肥大といった病気から引き起こされることが多いと考えられます。いずれにしても、清潔にしておくことが大切です。

漢方薬で皮膚掻痒症の症状を改善する

皮膚にかゆみが起こる原因はさまざまで、医師の診察を受けても原因がはっきりしないものもあります。漢方では、かゆみをしずめることのほか、長期に渡り飲み続けることで、皮膚が乾燥しにくいような体質への改善をめざします。

  • 当帰飲子(とうきいんし)
    血流を改善し、症状を緩和する薬です。皮膚がカサカサした状態の皮膚掻痒症に効果的です。普段から冷え性、貧血気味で、顔色が悪いような人に向いています。
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
    体力が普通にあって、のぼせぎみで顔色が赤く、イライラしやすくて落ち着かない傾向のある人の皮膚掻痒症、湿疹・皮膚炎に用います。
  • 桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)
    のぼせや熱、発汗のある人で、食欲不振や慢性胃腸病がある人の皮膚掻痒症に向いています。

四物湯(しもつとう)

四物湯(シモツトウ)は、血(けつ)が不足した「血虚」に対して処方される漢方薬です。「和剤局方」という漢方の古典医書で紹介されている処方です。血を補い、血液の流れを良くし、体を温め、肌に潤いを与える働きがあります。

「血虚」の人には、顔色が悪くツヤがない、皮膚がカサカサして潤いがない、眼が疲れる・渇く、爪の色が悪くもろい、ふらつく、動悸がする、筋肉がひきつる、月経周期が乱れるなどの症状がみられます。

四物湯が向いているのは、体力がなくて、皮膚が乾燥して色ツヤが悪く、胃腸障害のない人です。女性に用いられることが多く、生理不順、冷え症、貧血、しもやけ、しみ、血の道症(更年期障害)などを改善します。

四物湯には、次の生薬のエキスが配合されています。地黄(ジオウ)、 芍薬(シャクヤク)、 川芎(センキュウ)、 当帰(トウキ)の4種です。

体が冷えることで血液の質が衰え血液循環が悪くなります。また、強い貧血のために血液が不足し、皮膚に潤いがなくなりかさつきます。四物湯に含まれる地黄・当帰は血を補い、血液の働きを増します。芍薬・川芎はともに血液循環を良くし、うっ血を取り除きます。そして、地黄が皮膚に潤いを与えます。

一元(イチゲン)製薬の四物湯は、細粒や漢方薬独特の風味、苦味が苦手な人にも服用しやすい、錠剤の薬です。

効能・効果

貧血して皮膚に艶やうるおいがなく、腹部が軟らかくて力なく、臍の上に動悸するものに用いる。
月経不順、産前産後の体力増強、女子更年期の神経症(頭重、不眠、不安、憂うつ)

用法・用量

次の量を1日3回、食事の1時間前または空腹時に、お湯または水で服用します。
大人・・・4~6錠

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しもやけ

しもやけは、皮膚に対する寒冷刺激によって起こります。手や足などが冷えることで末端の血管の拡張・収縮がうまくできなくなり、血行が悪くなることで発症するのです。ですから、しもやけを改善するには、なにより手足の先などの血行を良くすることが重要になります。

医学的には「凍瘡(とうそう)」といわれ、手や足にできることが多いしもやけですが、ほかにも、耳たぶや鼻、頰などにできて、かゆみや痛みを伴ったりします。外見的には、患部が赤紫や赤黒く変色し、腫れあがります。症状が悪化すると水ぶくれができたり、それが破れて、ただれたりします。冬の寒さによる血行不良で、気温が5度前後になると発症しやすくなるとされています。
冬山登山などの人に起こることがある「凍傷(とうしょう)」とは別の病気です。

しもやけになるのは、血液循環が悪くなりやすい、子供や女性が多いです。しもやけという病気の背景には、冷えやのぼせといった血液循環障害があり、体質的なものが原因になっていることも少なくありません。寒い時期には、普段から自分でできる予防をしておくとよいでしょう。手袋、あたたかい靴下、耳あてなどを身につけ防寒する、皮膚をマッサージして血行を良くする、濡れた手はしっかりと拭きとる、などです。

冬が過ぎて暖かくなると自然に治ることも多かったりして、きちんと治療する必要がないと思われがちですが、放っておくと重症化する可能性もありますので、早めに対処したほうがよいでしょう。

漢方薬でしもやけの症状を改善する

漢方薬では、その人の体質や症状から判断した処方がおこなわれます。何度も繰り返し起きるようなら、次のような漢方薬を試してみるとよいでしょう。

温清飲(うんせいいん)

温清飲(うんせいいん)は、『万病回春』という中国漢方の古典書で紹介されている処方で、皮膚の乾燥を改善する「四物湯(しもつとう)」と、熱感や炎症を静める「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」を合わせた漢方薬です。

血液循環を良くするほか、出血をおさえる作用、のぼせや手足のほてりをとる作用があります。

体力が普通にあって、皮膚が乾燥して色ツヤが悪く、のぼせなどの症状がある人に向いています。熱症状を取り除いて症状を緩和したり、体を潤したり、丈夫にする漢方薬を用いて免疫力を高めていきます。

温清飲(うんせいいん)をアトピー性皮膚炎や湿疹などの皮膚病に用いる場合の特徴は、患部が乾燥して赤味を帯び、熱感があり、かゆみが強く、掻くと粉がこぼれるようなものです。季節でいうと、季節の変わり目のほか、秋・冬に増悪するものが特徴です。貧血気味の人のアトピー性皮膚炎などは、このタイプの人が比較的多いです。

女性特有の生理不順や更年期障害、神経症などの血の道症に使用する場合には、冷え症はなく乾燥肌で顔が赤くのぼせやすいのが目標となります。

一元製薬の漢方製剤『温清飲』は、漢方薬独特の匂いや味が苦手な人にも服用しやすい、錠剤タイプの薬です。

温清飲には、次の生薬のエキスが含まれています。
当帰(トウキ)、芍薬(シャクヤク)、川芎(センキュウ)、黄岑(オウゴン)、山梔子(サンシシ)、黄連(オウレン)、黄柏(オウバク)、地黄(ジオウ)

効能・効果

患部が乾燥して赤味を帯び、熱感があり、掻痒がひどく、掻くと粉がこぼれるような皮膚炎、蕁麻疹(じんましん)、皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)。

用法・用量

次の量を1日3回、食事の1時間前または食間に服用します。食間とは食事が済んでから2~3時間後のことです。空腹時に服用するようにします。

  • 13歳以上:1回に4~6錠
  • 7~13歳迄:1回2~3錠

※小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させましょう。

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水虫(みずむし)

水虫(みずむし)は、白癬菌(はくせんきん)というカビが皮膚に繁殖して起こる病気です。この白癬菌は手や体のほかの部分にも感染しますが、90パーセント近くは足で、特に足の指に発生します。菌が足に繁殖しやすいのは、靴や靴下をはいて足がむれ、菌にとって過ごしやすい環境になるからです。最近では、女性も仕事などで一日中、靴をはいたまま過ごす人が増えたために、男性に限らず女性も水虫に悩む人が多くなっています。

足にできる水虫には、赤くジュクジュクしたり白くふやけたりが足の指と指の間にできる趾間型(しかんがた)や、強いかゆみを伴って土踏まずのあたりに小さな水疱ができる小水疱型(しょうすいほうがた)、かかとが乾燥して角質が厚く硬くなる角質増殖型があります。また、爪に感染して水虫になる爪白癬(つめはくせん)もあります。

白癬菌は高温多湿を好み、皮膚に汚れや汗が残った状態だと菌が繁殖しやすいので、足や体をいつも清潔に保っていることが大切です。

水虫は接触することで感染します。例えば、家族の中に水虫の人がいる場合には、水虫の人と同じバスマットやタオルを使ったり、スリッパを履いたりすることで白癬菌が付着します。また、プールや温泉、銭湯といった不特定多数の人が素足で利用する施設では、白癬菌が足に付着しやすくなります。ただし、白癬菌が付着したからといって、すぐに感染するわけでありません。皮膚に入り込んでから感染するまでには一日ぐらいかかるともいわれているので、毎日、清潔を保ちましょう。傷口があったり免疫力が落ちていたりすると感染する可能性があるので、よく洗い流し、菌が繁殖しないよう気をつけましょう。

漢方薬で水虫(みずむし)の症状を改善する

水虫に一番良くないのは、むれることだと考えられています。夏の間などには、できるだけ裸足で過ごしたほうが良いでしょう。そして、きれいに洗って乾かし、清潔にしておきましょう。
症状が治ったと思っていても白癬菌は残っていることが多いので、すぐに治療を止めずに、根気よく継続したほうがよいです。

漢方薬では次のような処方が考えられます。

  • 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
    湿潤性の水虫に用います。水ぶくれが破れて皮がむけているとき、炎症があって化膿しかけているときに使います。急性の湿疹やじんましんなどの皮膚疾患に広く用いられる漢方薬です。
  • 温清飲(うんせいいん)
    乾燥性の水虫に用います。皮膚の色ツヤが悪い人の月経困難、更年期障害、血の道症などの婦人科疾患にも効果的な漢方薬です。

じんましん

じんましんでは、強いかゆみが起こり赤い発疹ができます。発疹は、赤みを伴って扁平(へんぺい)に隆起した円形や楕円形、地図状などに見えます。かゆいところをかくと、ミミズ腫れのようになります。こうした症状の多くは一過性のもので、数時間ほどで、痕が残らずに消えます。しかし、なかには慢性化するものもあります。皮膚に生じるアレルギー反応のひとつで、皮膚の中の細胞からヒスタミンという物質が出るために起こります。慢性じんましんは、原因がはっきりしない場合がほとんどです。

原因については、食べものや薬剤、細菌・ウイルスの感染、血液疾患、物理的刺激、精神的ストレスなどいろいろなものが考えられます。食べものや薬剤が原因となる場合はアレルギー性のことが多く、原因となる食べものを食べたり、薬剤を服用することで、繰り返し症状があらわれます。物理的刺激が原因となる場合は、軽度の圧迫、機械的刺激、温熱または寒冷、日光にあたることや発汗することなどによって起こります。しかし、それ以外の場合は、じんましんが出るしくみははっきりとわかってはいません。

急性じんましんは、発疹が一過性のもので、痕を残さず消えることが診断のポイントとなりますが、原因を調べるためには血液検査や皮膚テストがおこなわれます。物理的な刺激が原因のじんましんは、例えば腕時計や下着のゴムの締め付けといった機械的な外部からの刺激、温度変化や日光などによって誘発されるので、何が原因なのかを確認します。

症状に対しては抗ヒスタミン薬が用いられます。通常は内服薬を服用するのですが、抗ヒスタミン薬で効果がでない場合には、少量のステロイド薬を服用することもあります。

かゆみを伴う赤い発疹がある場合、虫刺されや湿疹である可能性もあります。じんましんは、虫刺されや湿疹とは治療法が異なるので、きちんと専門医の診断を受けましょう。

漢方薬でじんましんの症状を改善する

じんましんは、原因がわからないことも少なくありません。漢方では、次のような薬が考えられます。

  • 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
    急性や初期の皮膚疾患に広く用いられる薬です。よくじんましんができる人のアレルギー体質の改善にも使われます。
  • 葛根湯(かっこんとう)
    風邪のひき始めや筋肉痛など広く使われる薬です。初期のじんましんで、強いかゆみや赤い腫れがあり、体全体が熱っぽくて寒気があるときに効果的です。
  • 八味地黄丸(はちみじおうがん)
    高齢者によく発症する乾燥性の蕁麻疹に用いられます。のどが渇く、トイレが近いといったタイプの人に向いています。

変形性関節症

関節に痛みが起こる原因は、スポーツなどで関節に負担がかかったときや傷めたとき、病気では関節リウマチや感染性関節炎、痛風などによるものといろいろありますが、日本人に最も多く発症しているのは、変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)です。

変形性関節症は、関節の軟骨がすり減ったりすることで痛みや腫れが起こり、関節が変形することもある病気です。

関節軟骨は、骨と骨との間にあってクッションの役割や滑らかな動きを可能にしている組織なのですが、変形性関節症では、軟骨がすり減るために滑らかな動きができなくなって骨と骨に摩擦が生じ、痛みが出ます。関節に炎症が起こったり水分(関節液)が溜まって、腫れてしまうこともあります。さらに、骨にも影響が及び、軟骨の下の骨が硬くなったり突起ができたりして、関節に変形が起こります。そして、そのまま放っておくと、関節の動きが悪くなることもあるのです。

変形性関節症は、首や肩、肘(ひじ)、手・足の指、脊椎、股(また)、膝(ひざ)と、全身のさまざまな関節に起こります。なかでも特に多くの人を悩ませているのが、体を支え体重の負荷がかかる膝や股に起こる関節症で、日常生活に支障をきたすこともあります。
膝に起こるものを変形性膝関節症、股に起こるものを変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)と呼びます。膝関節や股関節に炎症が起こると、座ったり立ち上がったり、階段の昇り降りなどのときに痛みが起きて、動くのが苦痛になります。

年齢を重ねるに連れて発症する人が増えてきますが、これには、年齢とともに筋力が弱くなり関節にかかる負担が大きくなることや、長年にわたり関節を使い続けて関節の軟骨がすり減ってきたことなどが関係していると考えられます。ただし、スポーツ選手など特定の関節を使い続けた場合では、若い人でも発症することがあります。また、太っていると膝関節や股関節にかかる負担が大きくなるため、変形性関節症が起こりやすくなります。肥満に気をつけましょう。

漢方薬で変形性関節症の症状を改善する

茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)

商品概要

茵蔯五苓散(インチンゴレイサン)は、漢方の古典書『金匱要略』に紹介されている漢方薬です。水分を除去する五苓散(ごれいさん)という処方に、黄疸に効く茵蔯蒿(いんちんこう)というカワラヨモギの花穂を加えたものです。

ある程度体力がある人で、口が渇き、尿量が少なく、水分が停滞しているときに向きます。
肝障害や黄疸を伴うときに適し、吐き気や嘔吐、じんましん、むくみなどの症状を改善します。

茵蔯五苓散には、次の生薬のエキスが含まれています。
茵蔯蒿(インチンコウ)、沢瀉(タクシャ)、猪苓(チョレイ)、白朮(ビャクジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、桂皮(ケイヒ)の6種類。

補気作用のある白朮(ビャクジュツ)が二日酔いなど胃腸の疲れに効きます。茵蔯蒿(インチンコウ)にはかゆみを止めるはたらきもあるので、じんましんなど、むくみを伴った皮膚のかゆみに効果的です。

小太郎漢方の茵蔯五苓散 エキス細粒G は、お酒の飲み過ぎによる二日酔い、むくみのほか、皮膚のじんましんなどにも用いられます。

効能・効果

体力中等度以上をめやすとして、口やのどが渇いて、尿量が少ないものの次の諸症:
じんましん、二日酔い、むくみ、嘔吐

用法・用量

次の量を1日3回、食前または食間に服用します。食間とは食事が済んでから2~3時間後のことです。空腹時に服用します。

  • 大人(15歳以上):1包
  • 15歳未満7歳以上:2/3包
  • 7歳未満4歳以上:1/2包
  • 4歳未満2歳以上:1/3包
  • 2歳未満:1/4包

※小児に服用させる場合には、保護者の指導・監督のもとに服用させましょう。

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