血圧を効果的に下げるために
服薬のタイミング
高血圧と診断され、すでに降圧薬を服用している人のなかにも、「仮面高血圧」が見つかることがあります。
降圧剤の効果が期待された時間よりも持続しなかったりして、知らないうちに血圧が上がっていることがあるのです。
「仮面高血圧」はすでに降圧薬を服用している人にも多い
仮面高血圧と診断された人のなかには、すでに高血圧で治療を受けている人がいます。なぜ治療を受けているのに、仮面高血圧になつてしまうのでしょうか。それは多くの場合、降圧剤ののみ方に問題があると考えられます。
降圧薬の作用する時間が短い
現在一般的に用いられている降圧剤は、血圧を下げる効果が24時間持続するタイプのものです。通常は1日1回服用すればよく、朝のめば、薬の効果は基本的に翌朝まで続きます。
ところが、体質や薬の種類、薬との相性によっては、効果が24時間続かないケースもあります。
翌朝の服薬より前に効果がとだえてしまい、血圧が高い状態に戻ってしまうのです。
一般に、1日1回のむタイプの薬は朝食後に服用することが多く、外来を受診する午前9時~午後2時ごろは最も薬が効いている時間帯です。そのため、医師も患者さん本人も血圧がうまくコントロールされていると思ってしまい、血圧が上がつていることに気づきにくくなります。
が代表的な降圧薬は5種類
では、よく用いられている降圧剤には、どのような種類があるのでしょうか
こちらのサイトでは降圧剤の作用、副作用についてわかりやすくまとめてあります。
サイト名:『高血圧の治療に使われる薬について | 薬の効能と副作用(生活習慣病に関連する薬)』
URL:https://medicine-guide.net/archives/24
末梢血管を広げる薬
- カルシウム拮抗薬
血管を収縮させるカルシウムイオンが細胞に入り込むのを抑制し、血管を広げて血圧を下げます。若干の利尿作用もあります。副作用として、「顔のほてり、むくみ、動悸」などが起こることがあります。グレープフルーツをとると、血圧が下がり過ぎる場合があります。 - ACE阻害薬
血管を収縮させるホルモンのから産生を抑え、血圧を下げます。「空せき、めまい」などの副作用が起こる場合があります。 - アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
ACE阻害薬と同様の働きがあります。副作用として「めまい」が起こることがあります。
これらの薬は速効性が高く、血圧を下げる効果も高いのですが、血中濃度が低くなった場合には、効果が24時間続かないこともあります。
血管内の余分な水分を排出する「利尿薬」
利尿薬は、血管内の余分な水分を尿として排出することで、血圧を下げます。古くからある薬ですが、最近その優れた効果が見直されています。「血糖値や尿酸値の上昇」「低カリウム血症」などの副作用が起こることがあります。
心臓の過剰な働きを抑える「β遮断薬」
β遮断薬は、心臓の働きを抑えることで体内を循環する血液の量を減らし、血圧を下げます。副作用として脱が遅くなったり(徐脈)、「ぜんそく」が起こることがあります。「頻脈」や「狭心症」、心秘肋梗塞を起こした人によく用いられます。
薬の効きが不十分な時は
持続性の高い薬に替えたり、のむタイミングを変更します。
仮面高血圧への対処方法
- 持続性の高い薬に替える
- 服用のタイミンクグを変える
- 服用回数を変える
- 作用の違う薬を時間差で服用する
- 少量の利尿薬を追加する