血圧が高くなる冬の間の管理
仮面高血圧 冬の血圧管理術 について。
毎年やってくる冬の間の血圧管理に慣れる
冬は寒さのために血管が収縮したり、お酒がすすんで塩分をとり過ぎたりして、血圧が高くなりやすい季節です。
1年のなかでも「脳卒中」や「心筋梗塞」が多く発症する時期なので、ふだん以上に血圧管理に気を配る必要があります。
入浴中は血圧が変化しやすいため、脳卒中や心筋梗塞の危険性が高い
冬になると、入浴中の突然死が急増します。その8割以上がお年寄りともいわれており、十分な注意が必要です。
入浴中の突然死が多い理由としては、血圧の変動が大きいことがあげられます。寒い脱衣室や浴室内の洗い場では、血管が収縮して血圧が上昇しますが、お湯につかると血管が拡張して、血圧が下がります。血圧が急上昇すると「脳出血」が、急降下すると「脳梗塞」や心筋梗塞が起こりやすくなります。
冬の血圧管理
冬の入浴時の注意点
血圧の変動を小さくするために、一時的に血圧が下がっている飲酒後や食事直後の入浴は避けます。
また、脱衣室や浴室を暖めておいたり、一番風呂を避けたりして、脱衣室や洗い場と、浴槽内との温度差を小さくします。
洗い場は、あらかじめ浴槽のふたを開けておいたり、入浴前にシャワーでお湯を流しておくと暖まります。入浴は長湯は避けて、お湯は40度前後に保ちます。胸から上は湯につけず、半身浴をします。水ぬで濡らしたタオルを使って、のぼせを防ぐのもおすすめです。入浴後は適度な水分補給も大切です。
入浴時は温度差に注意
入浴時は、脱衣室・洗い場と浴槽内の温度差が大きいため、血圧の変動が激しい。
一時的に血圧の下がる飲酒後や食事直後の入浴は避けて、事前に脱衣室や洗い場を暖めておく。入浴は胸の下までつかる(半身浴) ようにし、長湯にならない程度にとどめておく。
食塩は1日6g未満に
- 加工食品を減らす
- めん類のつゆは残す
- 汁ものは具だくさんにして1日1杯まで
- しょうゆはかけないでつける
- カリウムの豊富な野菜、果物を多くとる
- 外食は控える
運動は温かい時間帯に行う
運動は毎日、あるいは1日おきにウォーキングなどの有酸素運動を行う。早朝ではなく、日中や夕方の暖かい時間帯がよい。始める前には準備体操やストレッチングを行い、体を徐々に動かすようにする。血圧が著しく高いときは、少し休んで落ち着くのを待つか、運動を控えるようにする。
冬のトイレも注意が必要です。