SSD に OS をインストール
OS を SSD にインストールする
もともとストレージが HDD 仕様で SSD に換装する方法です。
SSD はSolid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略で、HDD と同じように使える記憶装置です。
HDDは回転する円盤に磁気でデータを読み書きしていますが、SSDはUSBメモリーと同じように内蔵しているメモリーチップにデータの読み書きをしています。
SSD 換装手順
OS インストール手順は、次のとおりです。
- SSD を接続
- HDD を取り外す
- SSD に OS をインストール
- 電源を落としてHDD を再接続
- SSD の OS から起動するよう設定
SSD 増設の前の作業の流れです。今回の、SSD を追加する作業ではSSDにウインドウズをインストールす る際、HDDが接続されたままだとイ ンストール先の選択が正常に機能しない可能性が あるため、HDD をいったん外した上で行います。
なお、SSD 増設に必要 なデータ転送用の SATA ケーブルや サイズの小さい SSD を3.5 インチ ベイに取り付けるためのマウンクーを事前に準備します。
以上の確認と準備をしたら実際にSSDを増設します。
まずは本体のケースを開けます。パソコンの内部は非常に繊細な パーツが多いため作業は慎重に行います。とくに、SSD や HDD のケーブルを接続したり外したりする際 には、必ず電源コード類を外してから 作業を行うようにします。
ケースを空けたら SSD にSATA ケーブルと電源ケーブルを接続。次に、SATA ケーブルのもう一方をマザーボードの空いたSATA端子に接続します。
SSD の接続はこれで完了です。
次に最初から接続されていたHDDを外す作業です。HDD に接続されたSATA ケーブルと電源ケーブルをいったん取り外します。
マザーボードのSATA端子に接続されたケーブルは取り外さなくてもOKです。
ここまでの作業が終了したら電源ケーブル、キーボード、マウス、モニターを接続してパソコンの電源を入れてWindows をインストールします。
パソコンの電源を入れたあと、インストールディスクを CD / DVD ドライブに挿入するとウインドウズのインストールが自動で開始されます。
インストールの種類選択画面では﹇新規インストールを選びます。作業を進めるとインストール場所を指定する画面が出てきますが、HDD を外しているためSSDの1項目のみ表示されているはずなのでそれを選択して作業をすすめます。
再起動が数回繰り返されたあとは、ウインドウズの設定でユーザー情報の入力やパスワード設定を行います。
その後 Windows が無事起動すれば SSD へのインストールは完了です。インストールが完了したら再び電源を落とし、電源コード類を外してからHDD を再接続します。このままだとHDDから起動してしまうので SSD に変更します。
SSD | HDD | |
---|---|---|
速度 | ◎ | △ |
容量 | △ | ○ |
静音性 | ◎ | △ |
耐衝撃 | ◎ | △ |
軽量 | ◎ | △ |
価格 | △ | ○ |
SSDにOSをインストールする条件と準備
1. 物理的な条件確認
- 接続インターフェース:
- デスクトップPCの場合:2.5インチSSD(SATA接続)またはM.2 SSD(NVMeまたはSATA接続)。マザーボードに空きSATAポートやM.2スロットがあるか確認します。
- ノートPCの場合:2.5インチSSD(SATA接続)またはM.2 SSD(NVMeまたはSATA接続)。元々搭載されているHDDの代わりに2.5インチSSDを搭載するか、空きM.2スロットがあればM.2 SSDを追加します。
- 物理的なスペース: 2.5インチSSDをデスクトップPCに設置する場合、ドライブベイに空きがあるか、または変換マウンタが必要か確認します。
- 電源とデータケーブル: デスクトップPCの場合、SATA電源ケーブルとSATAデータケーブルが不足していないか確認します。
2. 必要なもの
- 新しいSSD: OSをインストールするSSD。OSと主要なアプリケーションを考慮して、最低でも250GB、推奨は500GB以上の容量を選びましょう。NVMe SSDの方がSATA SSDよりも高速ですが、マザーボードが対応しているか確認が必要です。
- SATA-USB変換ケーブル(クローン作成の場合): 現在のHDDの内容をSSDにコピーする際に使用します。
- プラスドライバー: PCケースを開けたり、SSDを固定したりする際に必要です。
- OSのインストールメディア: WindowsやmacOSのインストール用USBメモリやDVD。
- Windowsの場合:Microsoftの公式ウェブサイトからメディア作成ツールをダウンロードして作成できます。
- データバックアップ用ストレージ: 外付けHDDなど。万が一のために、現在のHDDのデータを全てバックアップしておきましょう。
- SSDメーカー提供のクローンソフトまたは市販のクローンソフト(クローン作成の場合): SSDメーカーのウェブサイトで無料で提供されていることが多いです(例: CrucialのAcronis True Image、Samsung Data Migrationなど)。
- プロダクトキー(新規インストールの場合): Windowsなどを新規インストールする場合、プロダクトキーが必要になります。
SSDにOSをインストールする具体的な方法
方法1: クローン作成(推奨)
既存のHDDの内容(OS、設定、アプリケーション、データ)を丸ごとSSDにコピーする方法です。OSの再インストールや設定の手間が省け、最も手軽です。- データのバックアップ: 念のため、現在のHDDの重要なデータを全て外部ストレージにバックアップします。
- SSDの接続:
- デスクトップPCの場合:PCケースを開け、空いているSATAポートと電源にSSDを接続します。
- ノートPCの場合:SATA-USB変換ケーブルを使用して、USB経由でSSDをPCに接続します。
- クローンソフトの起動: SSDメーカー提供のクローンソフト、または市販のクローンソフトを起動します。
- クローン作成の実行: クローンソフトの指示に従い、元のHDDをソースディスク、新しいSSDをターゲットディスクとして選択し、クローン作成を実行します。容量が異なる場合、パーティションサイズを調整できるソフトもあります。
- HDDの取り外し・SSDへの換装:
- デスクトップPCの場合:クローン作成が完了したらPCをシャットダウンし、元のHDDのSATAケーブルと電源ケーブルを抜きます。SSDをプライマリブートデバイスとして設定するため、元々HDDが接続されていたSATAポートにSSDを接続し直すのが確実です。
- ノートPCの場合:PCをシャットダウンし、元のHDDを取り外し、その場所にSSDを取り付けます。
- BIOS/UEFI設定の確認: PCを起動し、BIOS/UEFI設定に入ります(起動時にDeleteキーやF2キーなどを連打)。起動順序(Boot Order)でSSDが最優先になっていることを確認します。
- OSの起動: 設定を保存してPCを再起動します。SSDからOSが起動すれば成功です。
方法2: OSの新規インストール
OSをクリーンな状態でSSDにインストールする方法です。既存のOSやアプリケーションの不具合を引き継がず、最も安定した環境を構築できますが、全ての再設定やデータ移行が必要になります。- データのバックアップ: 現在のHDDの重要なデータを全て外部ストレージにバックアップします。
- 既存HDDの取り外し(推奨): 誤ってHDDにOSをインストールしないように、PCから既存のHDDを一時的に取り外しておくことを強く推奨します。
- SSDの取り付け: PCにSSDを取り付けます。
- OSインストールメディアの準備: 事前に作成しておいたOSのインストール用USBメモリなどをPCに接続します。
- BIOS/UEFI設定の変更: PCを起動し、BIOS/UEFI設定に入ります。起動順序をインストールメディアが最優先になるように変更します。
- OSのインストール開始: 設定を保存してPCを再起動すると、インストールメディアからOSのセットアップが開始されます。
- インストール先の選択: インストール先として新しいSSDを選択します。必要であれば、パーティションの作成・フォーマットを行います。
- インストール完了: OSの指示に従ってインストールを進めます。インストールが完了すると、自動的に再起動し、新しいSSDからOSが起動します。
- ドライバやアプリケーションのインストール: OS起動後、必要なドライバ(チップセット、グラフィックなど)やアプリケーションをインストールし、バックアップしたデータをSSDまたは元のHDD(再接続後)に戻します。
- HDDの再接続(オプション): 必要であれば、データ保存用として元のHDDをPCに再接続します。この際、BIOS/UEFIの起動順序でSSDが最優先になっていることを再度確認してください。
注意事項
- データ消失のリスク: いずれの方法でも、OSやストレージを操作するため、予期せぬトラブルでデータが失われる可能性があります。必ず事前に重要なデータのバックアップを取ってください。
- BIOS/UEFI設定: PCの機種によってBIOS/UEFIの設定画面や項目が異なります。不明な場合はPCの取扱説明書を確認するか、メーカーのサポート情報を参照してください。
- ライセンス認証: Windowsなどをクローンした場合、ハードウェア構成が変わることでライセンスの再認証が必要になることがあります。新規インストールの場合はプロダクトキーの入力が必要です。
- 換装の可否: 一部のPC(特に小型ノートPCや一体型PC)では、HDDからSSDへの換装が物理的に困難な場合や、ユーザーによる換装がメーカー保証の対象外となる場合があります。事前に確認しましょう。
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- 【ゲームの高速起動・ロード】 PS4の起動時間・データロード時間を約79%高速化。シームレスなゲームプレーをらくらくセットアップで実現※測定環境はバッファローWebサイト参照
- 【データの持ち運びもらくらく】 胸ポケットにらくらく入る大きさだからかさばらなくて持ち運びやすい。わずか約17gの軽さで、移動時も気にならない。データの持ち帰りにも、オフィス内の移動でも、ストラップで落とさない、持ち運びに便利なポータブルSSD