診察室で測定した血圧の値が正常でも…

仮面高血圧とは

病院の診察室で測定する血圧は適正だけれど自宅で測定すると高い 正常血圧という仮面をつけた高血圧

診察室で測った血圧が正常な人でも、日常生活において高血圧が認められることがあります。これを「正常血圧という仮面をつけた高血圧」という意味で、「仮面高血圧」と呼んでいます。
仮面高血圧が注目されるようになったのには、家庭用血圧計の普及が関係しています。かつて高血圧は、診察室で測る「外来血圧」だけで診断されていました。しかし、家庭用血圧計の普及が進むにつれて「診察室では正常血圧だったのに、家庭で測ってみたら高かった」というケースも多いことがわかってきたのです。
また、携帯型の血圧計を使って、24時間の血圧の測定が行われるようになったことも、仮面高血圧の存在を明らかにした理由のひとつです。

白衣性高血圧との違い

仮面高血圧のほかに、外来血圧と家庭血圧に差がある例として「白衣高血圧」があげられます。白衣高血圧とは、「日常生活では正常血圧なのに、診察室だと緊張して血圧が高くなることをいいますが、最近の研究により、積極的に治療をしなくてもさほど心配のないことがわかっています。
白衣性高血圧はこちら
一方、仮面高血圧は「心肥大」や「腎障害」などの臓器障害が進行しやすいことがわかっており、適切な治療が必要です。

仮面高血圧は気づいたときには心肥大がすすむ

仮面高血圧は、すでに高血圧の治療を受けている人にもみられます。外来血圧が高ければ、医師は薬を追加するなどの対処ができます。しかし、仮面高血圧では治療がうまくいっているようにみえるため、気づかないまま放置されて、心肥大などの臓器障害が進んでしまいます。その結果、脳卒中や心筋梗塞を起こしやすくなるのです。また、心肥大や腎障害が進行して初めて、仮面高血圧に気づくことも少なくありません。

自分は血圧は高くないと思っている

健康診断で血圧が正常だといわれている人にも、仮面高血圧は見つかります。特に、ヘビースモーカーや、仕事が多忙でストレスの多い人などに多くみられます。例えばヘビースモーカーの場合、喫煙中は血圧が上がりますが、診察室で血圧を測るときは喫煙していないため、一時的に血圧が下がります。ところが、ふだんの生活に戻って喫煙することで、再び血圧が上がってしまうのです。

まずは家で家庭血圧を測定、高い場合は、24時間血圧を

仮面高血圧を発見するための第一歩は、家庭での血圧を測ってみることです。
血圧計は上腕で測るものを使い、朝と夜の2回測定します。入浴や飲酒をすると一時的に血圧が下がり、本来の血圧がわかりにくくなるため、その前に測ります。測定法はいろいろですが、2分ほど間隔を空けて2度測定し、2度目の値を記録することをお勧めします。多くの場合、2度目のほうが緊張が解けて低い備になります。

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