MSI Trident AS レビュー デメリット 省スペースゲーミング専用デスクトップPC

MSI Trident AS レビュー デメリット MSI から 2023 年 7 月に発売された省スペースゲーミング専用デスクトップPCのレビュー デメリット スペック 仕様 どんな用途向きかを簡潔に紹介。
MSI Trident AS レビュー

MSI Trident ASは、MSI が販売するスリムゲーミングPCシリーズで2023 年から登場したシリーズ。スリムな筐体が最大の特徴で高性能な CPU と GPU を搭載しており、省スペース環境でも快適なゲーミングを楽しむことができる。
- メリット:
-
- 省スペースで場所をとらない コンパクト筐体に高性能パーツを搭載
- CPU に 最新第13世代インテル Core i7 プロセッサ搭載
- GPU に最新 GeForce RTX 4060 搭載
- ストレージ 1TB(M.2 NVMe)
- 交換用の強化ガラスパネルと本体のイルミネーション機能が楽しめる
- デメリット:
-
- 拡張用スロットが少ない
- 購入時のメモリーが少ない 16GB (64GBまで増設可能)
- 光学ドライブが非搭載
- 用途:
-
- ゲーミング
- 動画作成・編集
- クリエイティブワーク
- ライブ配信
MSI Trident AS 実機レビューの評価ポイント
1. 性能(パフォーマンス)
最新世代のCore i7やRTX 4000シリーズ(例:RTX 4070 SUPERなど)を搭載したモデルが多く、パフォーマンス面での不足感はほぼない。ベンチマークスコアでもトップクラスの数値を記録し、重量級のAAAタイトルも高画質で快適に動作する。PS4やSwitchなどの家庭用ゲーム機よりも遥かに快適なフレームレートで遊べるレベルだ。SSDによる高速起動やデータ読み込みも快適である。
2. デザインとサイズ
最大の特徴は、スリムかつスタイリッシュなデザインにある。本体サイズはフルタワーと比べるとかなり薄く、デスクの上にも設置しやすい。おなじみのRGBライト(Mystic Light)をはじめデザイン性も高く、部屋に置いておくだけでゲーミングルーム的な印象を演出してくれる。横置き・縦置きの両方に対応しているのも利点だ。前面にUSBポートがあるため、周辺機器を楽に接続できる。
3. 冷却性能と静音性
コンパクトながら、MSI独自の「Silent Storm Cooling」技術などにより、CPU、GPU、電源ユニットを独立した区画で冷却する設計を採用している。レビューでは冷却性能がトップクラスに高く、比較的低い平均温度を維持できたという評価もある。しかし、スリム筐体のため、長時間高負荷をかけ続けると熱を感じやすくなる場合があり、大型PCに比べると静音性や究極の冷却性能は劣る傾向にある。ゲームプレイ中に熱を感じた場合は、サーキュレーターなどで対策を取るユーザーもいるようだ。
4. 拡張性と使いやすさ
メモリやストレージ(SSD/HDD)は比較的アクセスしやすく、ユーザー自身での増設・交換がしやすい設計になっている。サイドパネルがガラスパネルに交換可能で、簡単に開閉できるようになっているのも優れている点だ。ただし、拡張用スロット自体は一般的なタワー型PCより少ない。また、USB Type-CポートがPD(Power Delivery)非対応であるなど、一部のインターフェース仕様に注意が必要である。
MSI Trident AS:おすすめユーザー
MSI Trident ASは、ゲーミングデスクトップPCの中でも特にコンパクトさと高い性能を両立させたモデルだ。
こんな人におすすめ
- ゲーミング性能と省スペースを両立したい人:筐体が非常にスリムでコンパクトであるため、デスク上でも場所をとらない。高いグラフィック性能も搭載可能だ。
- インテリアに馴染むデザインを求める人:一般的な大きなゲーミングPCよりもスタイリッシュで設置しやすい。
- 最新のAAAタイトルを高画質で楽しみたい人:ハイスペックなCPUとGPUを搭載できるため、重量級のゲームも快適にプレイできる。
- VRゲーム、配信、動画編集もしたい人:高性能なCPU・GPUはクリエイティブな作業にも威力を発揮する。
MSI Trident AS よくあるQ&A
MSI Trident AS シリーズに関する、ユーザーが抱きやすい疑問点と回答である。
Q1. 冷却性能は問題ないか?
A. Trident ASはコンパクトながら、MSI独自の「Silent Storm Cooling」技術などにより、主要パーツを独立した区画で冷却する設計を採用している。これにより、高い負荷がかかるゲーム中でも、比較的安定した温度と静音性を維持できるように設計されている。しかし、一般的な大型ケースに比べると排熱効率は劣るため、長時間の高負荷時にはファン音が大きくなる傾向がある。
Q2. 自分でパーツのアップグレード(増設)は可能か?
A. 可能である。特にメモリやストレージ(SSD/HDD)は比較的アクセスしやすく、ユーザー自身での増設・交換がしやすい設計になっているモデルが多い。ただし、グラフィックボードや電源ユニットはスリムケースに合わせた専用サイズになっている場合があるため、汎用品への交換には制限がある場合がある。
Q3. 通常のデスクトップPCと比べて何が違うか?
A. 最大の違いはサイズだ。通常のタワー型PCは拡張性や冷却に優れるが、Trident ASはそれらのPCの半分以下の容量で、同等クラスのゲーミング性能を実現している。しかし、汎用性や究極の冷却性能は大型PCに譲る部分がある。
Q4. 縦置き・横置きのどちらでも使用できるか?
A. はい、多くのTrident ASモデルは縦置き・横置きの両方に対応している。横置き用のスタンドや足が付属している場合が多く、テレビ台やラックにも収納しやすいのが特長だ。
Q5. 付属のソフトウェアは何か?
A. MSI独自の「Dragon Center」や「MSI Center」といったユーティリティソフトがプリインストールされている。これらを使用して、システムパフォーマンスの監視、LEDライティングの調整(Mystic Light)、冷却ファンの制御などを簡単に行うことができる。また、Nahmicのイコライザソフトが優秀であるという評価もある。


