アップル iCloud でデータ共有

2024/10/25

アップル iCloud でデータ共有する方法を紹介します。iCloud とは、アップルが提供するクラウドサービスで異なるデバイス上で扱うデータを共有化できるメリットがあります。しかも、アップル製品ではない Windows でも iTunes をインストールすれば利用可能です。iPhone の大ヒットで、iPhone ユーザーをさらに便利なクラウドサービスに導くためのサービスです。
Wi-Fi環境下では、データの共有、さらに自宅のパソコンでサーバーにアップした画像や動画などを電車や待ち時間の間に鑑賞することも可能です。また、iPhoneに保存したデータそのものをバックアップするなどの使い方もできます。

iCloudを使える環境を

iPhoneやマックなど、アップル製品との連係が高いデバイスはもちろん、WindowsパソコンであってもiTunesを介してサービスを受けることも可能です。
また、いずれの場合にアップルアカウント情報の入力が必要であるため、アップル製品を持っていないと利用できません。
手持ちのデバイスが最新のiOSにアップデートしていないと正常に機能しないので注意します。

iCloudでiPhoneのデータをバックアップ

バックアップデータをiCloud上に作成するための手順です。バックアップデータがあれば、現在使っているiPhoneを買い替えるなどの時には、現在の環境をそのまま引き継ぐことができます。また、水没してしまった場合などのときにも安心です。

  1. iPhoneの設定画面を呼び出し、iCloudをタップ。
  2. 画面を最下部までスライドし、「ストレージとバックアップ」をタップ。
  3. 「iCloudバックアップ」の項目をオンにスライドします。さらに確認のダイアログが表示されるので「OK」をクリックする。
  4. Wi-Fi回線を使用し、iPhoneのデータをiCloudに転送。30分~1時間程度はかかるので、時間に余裕のあるときに行うようにします。

復元には、オンライン環境下でのデータ転送を必要とするため、必ずWi-Fi環境下で実行するようにします。

iCloudで画像も共有できる

iPhoneで撮影した写真などは、すにiCloudにアップロードされ、あらゆるデバイスとの共有が可能になります。iPhoneの設定画面を呼び出し、iCloudの「フォトストリーム機能」をオンにします。
また、Mac用のソフト「iPhoto」と連係して画像データの共有も可能です。
設定方法は、事前に「システム環境設定」→「iCloud」→「フォトストリーム」を有効化しておきます。最新バージョンのiPhotoをインストールしておきます。
フォトストリームでは、最近の30日間の画像だけが閲覧可能です。

iCloud デメリット

iCloud はAppleのクラウドサービスで、iOS、macOS、Windowsなどのデバイス間でデータを同期するために広く利用されています。しかし、iCloudにもいくつかのデメリットが存在します。以下に、iCloud の主なデメリットをまとめます。

1. ストレージ制限とコスト

  • 無料ストレージが少ない: iCloudは無料で5GBのストレージを提供しますが、写真、ビデオ、バックアップを保存するにはすぐに不足します。追加ストレージの購入が必要になる場合が多いです。
  • 追加ストレージのコスト: 50GB、200GB、2TBの有料プランがありますが、長期的にはコストがかかる場合があります。
プラン ストレージ容量 月額料金
無料プラン 5GB 無料
50GBプラン 50GB ¥130/月
200GBプラン 200GB ¥400/月
2TBプラン 2TB ¥1,300/月

2. プラットフォームの制限

  • Appleエコシステム依存: iCloudはApple製品との連携が強く、Windows版のiCloudもあるものの、WindowsやAndroidでの使い勝手はAppleデバイスほど良くありません。
  • 制限された互換性: iCloudの一部の機能(例: Keychain、Handoffなど)は、Apple製品でしか使えないため、異なるOS間での連携が難しいです。

3. ファイル管理の制限

  • ファイルシステムの管理: iCloudは「ファイル」アプリや「iCloud Drive」を通じてファイルを管理しますが、従来のファイルシステムに慣れているユーザーには不便に感じることがあります。ファイルやフォルダの整理方法が限定的です。
  • バックアップ制限: iCloudはアプリやデバイス全体のバックアップをサポートしていますが、詳細なバックアップ設定やカスタマイズは限定されています。

4. データの安全性とプライバシー

  • セキュリティリスク: すべてのクラウドサービスと同様に、iCloudもハッキングやデータ漏洩のリスクがあります。特に、強力なパスワードや二要素認証を設定していないと、アカウントが侵害される可能性があります。
  • Appleのプライバシーポリシー: Appleはプライバシー保護に力を入れているとされていますが、データがAppleのサーバーに保存されるため、プライバシーに懸念を持つユーザーもいます。

5. インターネット依存

  • オフラインアクセスの制限: iCloudのデータやバックアップはクラウド上に保存されているため、インターネットに接続していないとアクセスできないことがあります。特に、大容量のデータ転送や同期には高速インターネット接続が必要です。

6. 同期の問題

  • 遅延や失敗: iCloudの同期が遅れる、または失敗することがあります。特に大容量のファイルや大量のデータを扱う場合に問題が発生することがあります。
  • 重複データ: 稀に同期のエラーにより、重複したファイルやデータが発生することがあります。

7. ファミリー共有の複雑さ

  • データの混在: ファミリー共有を設定すると、家族メンバーのデータや購入が混在することがあります。特にストレージを共有する場合、個々のストレージ使用量を管理するのが難しくなることがあります。

8. 国や地域による制限

  • 利用できない機能: 一部の iCloud 機能は国や地域によって利用できない場合があります。例として、iCloud NewsやApple Newsのニュースサービスは一部の国で利用できません。

総評

iCloudは便利なクラウドサービスですが、ストレージのコストやApple製品への依存などの制約があります。また、インターネット依存や同期の問題も存在するため、他のクラウドストレージサービス(例: Google Drive Dropbox Microsoft OneDrive )との比較検討も重要です。

 

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Posted by Wi-Fi