続命湯 ( ぞくめいとう ) 脳卒中後遺症 言葉のもつれ 手足のしびれ
続命湯 ( ぞくめいとう ) 脳卒中の後遺症でよく現われる言葉のもつれ、手足のしびれに使われる漢方薬です。
続命湯は、金匱要略(キンキヨウリャク)という漢方の古典に記されている漢方薬です。半身不随や麻痺(まひ)によって自分で自分の身体を動かすことができない、言おうとしても言葉が出てこない、痛いところがはっきりしない、手足がひきつって寝返りもできないものを治す、というようなことが記されていて、これは現代でいえば脳卒中の後遺症に悩む人に良いことがわかります。
脳卒中には、大きく分けると、ドロドロの血の塊が脳の血管を詰まらせる脳梗塞と、もろくなった脳の血管が破れて出血する脳出血があります。こういった脳血管疾患は、高血圧や高脂血症などの疾患があると発症のリスクが高まり、手足がしびれる、言葉がもつれるなどの障害が病後に残ることもあるので普段から注意が必要になります。
昔と比べ食生活が豊かに便利になった現代人には、糖尿病、高血圧、肥満、高脂血症などの生活習慣病にかかる人が増えています。こうした病気がある人は脳内の血流も滞りやすく、それに伴って、耳鳴りやめまい、頭痛、肩こりなどの症状が現れます。続命湯は、脳の血流を良くすることによって、これらの症状を改善していきます。また脳卒中の発作後は、薬を服用するのが早ければ早いほど症状の回復に期待ができます。
続命湯は、主薬の当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、桂皮(けいひ)をはじめ、麻黄(まおう)、石膏(せっこう)、杏仁(きょうにん)、人参(にんじん)、甘草(かんぞう)、生姜(しょうきょう)の9種類の薬草からできています。
概要
小太郎漢方製薬の続命湯 エキス散「コタロー」は、お湯に溶けやすいエキス散剤です。
手足や顔面がしびれる、言葉がもつれるなどの症状があるときに用います。
効能・効果
脳卒中の初期、軽傷に、発病はしていないが、その前駆症状が現れた人にも
運動障害、言語障害、知覚障害などがあり、身体疼痛、浮腫、頭痛、口渇などを伴うもの。
脳溢血後遺症、高血圧、神経痛、知覚麻痺、関節炎、慢性腎炎
用法・用量
大人(15歳以上):1袋(1日分)につき水600mL(約3合3勺)を加え,あまり強くない火にかけ300mL(約1合7勺)に煮つめ,袋をとり出し,2〜3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服する。
15歳未満:服用しないこと
成分・分量
【成分・分量】1袋中
キョウニン4.0g、マオウ3.0g、ケイヒ3.0g、チクセツニンジン3.0g、卜ウキ3.0g、センキュウ2.0g
ショウキョウ2.0g、力ンゾウ2.0g、セツコウ6.0g
【使用上の注意】
注意
1.次の人は服用前に医師,薬剤師又は登録販売者に相談すること。
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)胃腸が弱く下痢しやすい人。
(4)今までに薬等により発疹・発赤,かゆみ等を起こしたことがある人。
2.服用後,次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので,直ちに服用を中止し,この文書を持って医師,薬剤師又は登録販売者に相談すること。
[関係部位:症状]
皮膚:発疹・発赤,かゆみ
消化器:食欲不振,胃部不快感
3. 1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し,この文書を持って医師,薬剤師又は登録販売者に相談すること。
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