甘麦大棗湯 ( かんばくだいそうとう )

2022/03/07

漢方薬 甘麦大棗湯 ( かんばくだいそうとう ) に関する情報です。効能 効果や副作用、成分、服用上の注意などです。甘麦大棗湯 ( かんばくだいそうとう ) は、感情が変動しやすく驚きやすい、寝つきが悪い、眠りが浅いなどの特徴があって、夜泣き、また神経過敏や興奮性でひきつけを呈するなどの急迫性の症状に適応する漢方薬です。甘味があるので、小児でも服用しやすくなっています。

甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)
甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)

本方は、甘草、小麦、大棗で構成され、甘味があるので小児でも服用し易い薬
です。感情が変動しやすく驚きやすい、寝つきが悪い、眠りが浅いなどの特徴が
あり、夜泣き、また神経過敏や興奮性でひきつけを呈するなどの急迫性の症状を
目標とします。 には、生薬の大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)、小麦(ショウバク)が配合されています。小麦は食用でもありますが、体を冷やし、興奮をしずめる作用があるとされます。大棗にも同様な効果が期待できます。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。

本剤は小児用ですが、甘麦大棗湯として定められた一般的な注
意事項を記載しています。

効果・効能

比較的体力の低下した人で、精神興奮がはなはだしく、不安、不眠症、小児の夜泣き、ひきつけなどのある場合に用います。

成分・分量

  • カンゾウ 2.5 mg
  • ショウバク 10.0 g
  • タイソウ 3.0g

甘麦大棗湯エキス2.6g(乾燥物換算で約1.3gに相当)を含有する細粒剤です。添加物としてメタケイ酸アルミン酸Mg、ヒプロメロース、乳糖、バレイショデンプン、香料を含有します。

用法・用量

年齢 分包剤1回量 大入り剤1回量 1日服用回数
7才未満4才以上 1包 2.0g 3回
4才未満2才以上 2/3包 1.3g 3回
2才未満 1/2包 1.0g以下 3回

注意

むくみ、高血圧、心臓病、腎臓病のある人、現在治療中の人は、薬剤師に相談してください。

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくな
ります)

次の人は服用しないでください

生後 3 ヵ月未満の乳児

相談すること

次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談して
ください。

医師の治療を受けている人
妊婦又は妊娠していると思われる人
高齢者
次の症状のある人 むくみ
次の診断を受けた人 高血圧、心臓病、腎臓病

服用後、まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。

その場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師の診療を受けてください。

偽アルドステロン症、ミオパチー
手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
1 週間位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止
し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談
してください。
長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相
談してください。

保管及び取扱い上の注意

直射日光の当たらない、湿気の少ない涼しい所に保管してくだ
さい。
小児の手の届かない所に保管してください。
他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり、
品質が変わることがあります。
本剤は天然物を成分としていますので、製品により若干色調が
異なることがありますが、効果には変わりありません。
分包剤で 1 包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折
り返して保管し、 2 日以内に使用してください。
使用期限を過ぎた製品は服用しないでください。

お問い合わせ

松浦薬業株式会社 お客様相談窓口
TEL(052)883-5172 受付時間 10:00~17:00(土・日・祝日を除く)

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