抑肝散加陳皮半夏 ( よくかんさんかちんぴはんげ )

漢方薬 抑肝散加陳皮半夏 ( よくかんさんかちんぴはんげ ) に関する情報をまとめています。抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)は、イライラや神経の高ぶりを鎮める「抑肝散」に、胃腸を整える生薬を加えた処方です。比較的飲みやすい漢方薬です
商品概要
抑肝散(よくかんさん)は、文字どおり、肝気の興奮を抑え、鎮静させる効能に基づいてつけられています。抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)は、抑肝散に陳皮と半夏を合わせた漢方薬です。
神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものに用い、また、かんの強い小児にもおすすめです。
生薬独特の味が苦手な人にもおすすめの、溶けやすい顆粒状の漢方薬。スティックタイプで携帯にも便利です。
効能・効果
体力中等度をめやすとして、やや消化器が弱く、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症状に。
- 神経症
- 小児夜泣き
- 不眠症
- 小児疳症(神経過敏)
相談すること
次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください。
- 医師の治療を受けている人
- 妊婦又は妊娠していると思われる人
- 胃腸の弱い人
- 今までに薬により発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ) 副作用 よくある質問
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)は、イライラや神経の高ぶりを鎮める「抑肝散」に、胃腸を整える生薬を加えた処方です。比較的飲みやすい漢方薬ですが、副作用についてよく寄せられる質問をまとめました。
1. 飲み始めてから「むくみ」や「血圧上昇」が出ることはありますか?
稀にありますが、注意が必要な副作用の一つです。
配合されている生薬「甘草(カンゾウ)」に含まれる成分によって、
偽アルドステロン症という症状が出ることがあります。
- 主な兆候:体のむくみ、血圧の上昇、手足のだるさやしびれ、筋肉の痛みなど。
- 対策:まぶたや足のむくみ、血圧が普段より高いと感じた場合は、服用を中止し医師に相談してください。
2. 胃が弱くても飲み続けられますか?
基本的には胃腸が弱い方でも飲めるように作られています。
ベースとなる「抑肝散」は、胃腸が弱い人では食欲不振や胃もたれを起こすことがありました。
この処方では、胃腸の働きを助ける「陳皮(チンピ)」と「半夏(ハンゲ)」を加えることで、
負担を軽減しています。
ただし、体質に合わない場合は胃の不快感や軽い吐き気を感じることがあります。
その際は食後すぐに服用するなど飲み方を工夫するか、医師に相談してください。
3. 眠くなる成分は入っていますか?
直接的に眠気を誘発する成分は入っていません。
西洋医学の睡眠薬や抗不安薬のように、脳を強制的に鎮静させる成分は含まれていないため、
日中の眠気やふらつき、依存性の心配はほとんどありません。
神経の緊張が和らぐことで、結果的にリラックスし、眠りやすくなる効果が期待できます。
4. 他の漢方薬や薬と併用しても大丈夫ですか?
「甘草」の重複に注意が必要です。
多くの漢方薬(葛根湯など)には甘草が含まれています。
複数の漢方薬を併用すると、甘草の摂取量が増えすぎ、
偽アルドステロン症のリスクが高まります。
他の漢方薬や市販薬を併用する場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
5. 子供やお年寄りが飲んでも副作用は出やすいですか?
比較的安全に使用されますが、慎重な観察が必要です。
- お子様:夜泣きや疳の虫に用いられることがあります。用量を守れば安全ですが、
下痢など便通の変化に注意してください。 - 高齢の方:認知症に伴うイライラ(BPSD)に処方されることがあります。
加齢により生理機能が低下しているため、低カリウム血症
(ふらつきや筋力低下など)の症状が出ていないか、
周囲が様子を見守ることが大切です。


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