尿路結石 漢方薬 選び方 痛み止めと併用で使う

2022/12/05

尿路(にょうろ)とは体内でつくられた尿が体外へ排出されるまでの通路のことで、腎臓、尿管、膀胱(ぼうこう)、尿道がそれに当たります。そして、この尿路の間に石ができることを結石(けっせき)といい、石が引っかかったり、詰まったりすることで起こる障害が尿路結石(にょうろけっせき)となります。

尿路結石 漢方薬 選び方

尿路結石の強烈な痛みを漢方薬だけで鎮めることは難しく、鎮痛剤などに頼らなくてはならないこともあります。しかし、再発する人の体質改善に期待がもてます。

日本人では腎臓と尿管に結石がある「上部尿路結石」が多く、尿路結石の90パーセント以上を占めているといわれています。結石によって起こるおもな症状には、尿が出にくい、わき腹から下腹部にかけての激痛、尿に血が混じる血尿などがあります。しかし、腎臓に結石がとどまっている状態だと、まったく症状がないケースもあるのです。
加齢や前立腺肥大症などによっても似たような症状が起こりますから、尿の状態がおかしいと思うことがあったら、泌尿器科を受診するとよいでしょう。

尿路に石ができるのは、尿の中のさまざまな成分が沈殿し、それらが徐々に大きくなるためです。結石が大き過ぎると腎臓から尿管に入らないために痛みは少ないといわれ、小さいほうが痛みが強いですが、これは、取り出しやすく治りやすいということになります。

治療しても、尿路結石の再発を繰り返す人がいます。こういった場合には、結石の成分を調べたり、原因になっている病気を調べて治療することが大切です。

自分でできる結石の予防や症状の改善は、食生活や運動が基本になります。食事では、肉類などの動物性タンパク質の量を控えめに、野菜類を多くしたメニューを取り入れましょう。また、ストレスを抱えることも影響するので注意しましょう。

漢方薬 尿路結石 症状 改善 する

尿路結石の強烈な痛みを漢方薬だけで鎮めることは難しく、鎮痛剤などに頼らなくてはならないこともあります。しかし、再発する人の体質改善に期待がもてます。

  • 猪苓湯(ちょれいとう)尿の出が悪く、血尿があって、痛みにも効きます。阿膠(アキョウ)の作用で血尿を止め、滑石(カッセキ)の作用で文字どおり滑りが良くなり、石を排出しやすくします。
  • 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)さまざまな痛みを止めるのに用います。筋肉のけいれんや緊張をほぐすので痛みを抑え、結石の排出に役立ちます。

泌尿器系の病気

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