芍薬甘草湯 ( しゃくやくかんぞうとう ) 筋肉 けいれん こむらがえり

2022/03/04

漢方薬 芍薬甘草湯 ( しゃくやくかんぞうとう ) に関する情報です。 古くから使われている痛みを止める頓服薬です。「芍薬」とと「甘草」だけで構成されているシンプルな漢方薬です。痛み止めの頓服薬として、比較的広く使われています。
『傷寒論(しょうかんろん)』という中国・漢代の医学書に載っている処方で、昔から即効性があることで知られます。

芍薬甘草湯 ( しゃくやくかんぞうとう ) 商品概要

芍薬甘草湯 ( しゃくやくかんぞうとう )
芍薬甘草湯 ( しゃくやくかんぞうとう )

芍薬甘草湯 ( しゃくやくかんぞうとう ) は、「傷寒論(しょうかんろん)」という漢方の古典といわれている中国の医書に記載されている漢方薬です。別名を去杖湯(きょうじょうとう)ともいわれていますが、筋肉や四肢のけいれん、疼痛に用いられています。

足の筋肉がつること、とくにふくらはぎの筋肉が痙攣することを「こむら返り」といいます。 医学的にはこむら返りは有痛性筋痙攣といって、強い痛みを伴う筋肉の痙攣を指します。 「こむら(腓)」とはふくらはぎを指す言葉です。 ふくらはぎの腓腹筋や平目筋の痙攣が特徴的ですが、この部分に限定したものではありません。

急激におこる下肢の筋肉のけいれんを伴う疼痛(こむらがえり)に効果的です。脚がつって痛いときにおすすめです。また、生理痛の緩和にも用いられます。

 

ツムラの漢方製剤 芍薬甘草湯エキス顆粒 は、芍薬甘草湯から抽出したエキスからつくられた、服用しやすい顆粒のおくすりです。

効能・効果

下肢のけいれん性疼痛(こむらがえり)や胃腸の激しい痛みなど、急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛に。

体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:
こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛

成分

次の生薬の乾燥エキスを含んでいます。

  • カンゾウ
  • シャクヤク

用法・用量

次の量を、1日2回、食前に水またはお湯で服用します。
成人(15歳以上) 1包(1.875g)
7歳以上15歳未満 2/3包
4歳以上7歳未満 1/2包
2歳以上4歳未満 1/3包
※症状があるときにのみ服用するようにして、連用は避けてください。
※2歳未満の幼児には服用させないでください。なお、小児に服用させる場合には、保護者の指導のもとに服用させてください。

芍薬甘草湯 ( しゃくやくかんぞうとう ) いつ飲む

食前または食間に服用することになっていますが、こむらがえりや足のけいれんは、夜間や食事のとれない運動中にも起こります。 医師等から服用の指示を受けて飲みましょう。

芍薬甘草湯 ( しゃくやくかんぞうとう )は1日何回飲めばいい

通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前もしくは食間に水またはぬるま湯で飲んでください。 年齢・体重・症状により適宜増減されることがあります。 症状があるときのみ服用する薬なので、症状が改善されたら医師または薬剤師に相談してください。 必ず医師の指示された服用方法に従ってください。

注意

心臓病の診断を受けている人は服用できません。芍薬甘草湯には、甘草(グリチルリチン酸)が多く含まれ、個人差がありますが、時として低K血症を来たし、偽アルドステロン症(顔や手足のむくみ、体重増加、脱力感、嘔気など)やミオパチーを起こす副作用があります。 常用している方は、定期的な血液検査をして注意するようにしましょう。

保管および取扱い上の注意

  • 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
  • 小児の手の届かない所に保管してください。
  • 1包を分割した残りを服用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に服用してください。
  • 本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により
  • 多少顆粒の色調等が異なることがありますが効能・効果にはかわりありません。
  • 使用期限を過ぎた製品は、服用しないでください。

寝ている時にこむらがえりが起きるのはなぜ

一般健康人でも激しい運動や長時間の立ち仕事の後には下肢を中心に起こることがありますが、50歳以上ではほぼ全員が一度は夜間のこむら返りを経験しており、60歳以上の6%が毎晩こむら返りに襲われているという報告もあります。
一般に、健康な人ならば過剰なイオンは尿や汗などから排出され、反応性がちょうどいい範囲内におさまるよう調節されています。
ところが、睡眠時は汗を多くかいており脱水傾向にあります。さらに全身をほとんど動かさないため、心拍数も減り、血行は低下しています。
夏場に冷房をつけっぱなしで寝たり布団をかけずに寝ると、足の筋肉が冷え血管も収縮し、血行はさらに悪くなります。
こういった悪い状況でイオンのバランスが崩れているときに、たまたま寝返りをうって筋肉に刺激が加わると、筋肉の細胞が暴走して過剰な収縮が発生しやすくなってしまいます。

お問い合わせ

製品お問い合わせ先:株式会社ツムラ
お客様相談窓口 0120-329-930


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