肺炎 漢方薬 で改善 症状を軽減改善する
肺炎 漢方薬 で改善 症状を軽減改善するにはどんな漢方薬を選ぶのがいいのでしょうか。肺炎は、肺に炎症を起こす病気で、風邪や気管支炎に続いて発病したり、直接細菌におかされて起こったりします。
肺炎とは、肺に細菌やウイルスなどの病原微生物が感染して、急性の炎症を起こす 病気です。 肺炎は日本人の死因の第5位(誤嚥性肺炎を含めると第3位)に位置付けされる 重要な病気です。 肺炎では、発熱、咳、痰、息苦しさなどの症状があり、診察や血液検査、胸部エックス 線検査で診断されます。
肺炎 漢方薬 で改善
昔は死亡率の高い病気として恐れられていましたが、現在では抗生物質を投与した治療で、患者の死亡率は減少しているといいます。しかし、日本人の死因としてはまだ上位のほうで、特に老衰している人、病み上がりの老人にとっては致命的になることもあるのです。また、中年を過ぎてからの風邪が重症化すると、肺炎に移行することもあるので、注意が必要です。
老人の肺炎では、発熱しないことがあり、呼吸困難に陥るまでわからないことも少なくありません。体のだるさや食欲不振を訴え、咳(せき)が出るようなら、肺炎を疑ってみるべきでしょう。
子供の肺炎の場合、顔面は赤くなるよりもむしろ白っぽくなるほうが重症だといえます。乳児なら、呼吸が苦しいため、小鼻を動かして息をするのでわかるでしょう。
細菌性肺炎では、40℃以上の高熱が出て、激しい頭痛や胸痛があり、ひどいときには呼吸困難に陥ることもあります。咳をすると、ピンク色や緑黄色で血や膿の混ざったような痰(たん)が出ます。
漢方薬で肺炎を改善する
適切な抗生物質での治療により死亡率が低くなった肺炎ですが、ほかの呼吸器の病気と同様に、有効な漢方薬があります。ただ、肺炎が重大な病気であることに変わりはないので、専門の医者の診察が必要です。
- 真武湯(しんぶとう)肺炎で体力が衰えていて、元気の無いときに用います。悪寒や動悸に対しての効果が期待できます。そのほかに、めまいや冷え症、下痢などにも効果的です。真武湯(しんぶとう)は、下痢症や腹痛などに処方される漢方薬で、『傷寒論』という古い医学書に収載されている漢方処方です。別名を「玄武湯(げんぶとう)」とも呼び、体力・抵抗力がともに落ち、代謝機能が低下したタイプの方に適した薬です。
- 竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)慢性的に発熱が続き、尿量が少なく、のどの渇きがあったりせきが出るとき、声が枯れているときなどに用います。インフルエンザや風邪、その他の熱性の病気が改善したあとに、全身の疲労や微熱などが治まらないときにも、これを使用します。
- 小柴胡湯 ( しょうさいことう ) 口の中が苦く感じ、舌に白いコケがみられる、食欲不振、みぞおちから脇腹にかけて圧迫されうような痛みがある、などの症状のときに用います。風邪のあと、こういった症状があらわれたときに有効です。小柴胡湯(しょうさいことう) は、かつて肝炎や肝機能障害、肝がんの予防などに用いられていましたが、現在では抗ウイルス薬などの西洋薬で治療が可能になったため、肺や気管支の炎症、脳血管障害に伴うものをはじめとする脳に起こる炎症の治療薬として用いられることが多くなりました。
- 竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)風邪が長引いていて、なかなか熱が下がらない、せきやたんが出るときに用います。肺炎では息苦しくなるため、精神的な不安が伴って眠れないこともあります。そういうときにも効果的です。
- 麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)+ 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)疲れやすく、あまり体力のない人や高齢者で、悪寒や食欲不振があるときに用います。カゼや咽頭炎では検査はあまりせず、診察所見だけで診断することが多いですが、肺炎の診断には胸部レントゲン写真が有効です。炎症の重症度や肺炎のパターンを知ることができ診断に役立ちます。特殊な肺炎の診断には胸部CTが必要となる場合もあります。
カゼはほとんどの場合には特別な治療は不要です。
肺炎の多くは細菌が関与しており、抗生物質での治療が必要です。また、インフルエンザ肺炎の場合には抗インフルエンザ薬が必要となります。
西洋医学的治療と漢方薬を同時に利用することも可能です。
現在のように病原微生物を検出する手段のなかった古代には、急性感染症の原因は病邪という悪質なエネルギーであると考え、発症の時期や身体症状をつぶさに観察することにより診断・治療してきました。