気管支炎 漢方薬 で改善 症状を軽減改善する
気管支炎 漢方薬 で改善 症状を軽減改善するにはどんな漢方薬を選ぶのがいいのでしょうか。ウイルスや細菌や有毒ガスなどによって気管支の表面を覆う上皮細胞がおかされ、炎症を起こした状態を気管支炎といいます。おもな症状は咳(せき)とたんで、微熱をともなうこともあります。小児の場合では、40℃近くの高熱を出すこともあります。
気管支炎 漢方薬 で改善
咳が出るのは、炎症によって気管支にたまった分泌物(たん)を体外に出そうとするためです。始めのうちは量が少なくネバネバしたたんですが、治りかけると、気管支の上皮細胞が戦死した白血球と混ざるので、膿のような多量のたんが出るようになります。この細胞の死骸を体外に排出させるために咳が続きます。
咳と共に起こる症状には、胸の痛みや息苦しさ、頭痛、全身の倦怠感、食欲不振などがあります。
こうした急性の気管支炎が治りきらずに繰り返すと、やがては慢性の気管支炎になります。慢性の気管支炎を患っている人は風邪をひきやすくなります。
気管支炎 症状
気管支炎の主な症状は、以下のようなものがあります。
- 咳が続く:乾いた咳、痰を伴う咳、激しい咳など、様々な形態の咳が現れる場合があります。特に夜間や朝に症状が悪化することが多いです。
- 喉の痛み:気管支炎によって喉に炎症が起こり、痛みを感じることがあります。
- 痰が出る:黄色や緑色の痰が出ることがあります。また、痰がつかえる感じや、痰を出しにくい場合もあります。
- 呼吸困難:呼吸が浅くなる、息苦しさを感じる、胸の圧迫感があるなど、呼吸に関する症状が現れる場合があります。
- 発熱:発熱や全身のだるさがある場合があります。
- 症状の長期化:気管支炎の場合、症状が2週間以上続くことが多く、特に1か月以上続く場合は、慢性気管支炎と診断されることがあります。
気管支炎 漢方薬 で改善
気管支炎は、慢性化してしまうと簡単には治すことができません。治療は日常的に、毎日の生活リズムの中に取り入れておこなうことが必要です。
漢方療法では、急性と慢性の気管支炎に分けて、その人の体質や症状などをよく吟味したうえで処方がおこなわれます。
急性気管支炎に
- 麻黄湯 ( まおうとう ) 麻黄湯(まおうとう)は、漢方薬の一つで、古くから風邪や気管支炎などの症状に用いられてきました。主な成分は麻黄(まおう)という植物で、カテキンやフラボノイド、アルカロイドなどが含まれています。麻黄湯には、気管支炎や喘息などの呼吸器系の疾患に対して、痰の排出や気管支の拡張作用があるとされています。急性気管支炎の初期で、発熱や寒気などの風邪に似た症状があるときに用います。小児が風邪をこじらせ気管支炎を起こしたときにも良いです。ゼーゼーと苦しそうな場合にも良いでしょう。
- 小青竜湯 ( しょうせいりゅうとう ) 小青竜湯は、漢方薬の一種で、体内の気の巡りを整えることを目的としたものです。急性気管支炎に対して使用されることもあります。激しい咳が出て、薄い泡のような「たん」がたくさん出るときに用います。熱はあっても無くても使えます。くしゃみ、鼻水、むくみなどの症状にも効果が期待できます。慢性化している場合でも、服用を続けることによって良くなってくるでしょう。
- 麻杏甘石湯 ( まきょうかんせきとう ) 麻杏甘石湯は、漢方薬の一種で、熱感や咳、痰などの症状を和らげる効果があるとされています。急性気管支炎に対して使用されることがあります。これは、濃い「たん」に対して用います。また、発作時の頓服薬として使いますが、慢性化したものにも効果的です。ただし、胃が弱い人の場合、のみ続けることで食欲がおちることもあるので注意が必要です。
慢性気管支炎に
- 麦門冬湯 ( ばくもんどうとう ) 麦門冬湯は、漢方薬の一種で、咳や痰を和らげる効果があります。慢性気管支炎に対して使用されることがあります。たんが切れず、口やのどが渇き、顔を真っ赤にして咳き込むようなときに用います。
- 小柴胡湯 ( しょうさいことう ) 小柴胡湯は、漢方薬の一種で、肝臓や胆のうの働きを整え、ストレスや緊張などによる不調を和らげる効果がります。慢性気管支炎に対して使用されることがあります。風邪が長引き、咳がいつまでも止まらないようなときに用います。口がねばつく、苦味を感じる、食欲が無い、微熱があるときなどにも効果があります。