人類の食習慣は700万年前も糖質オフだった
農耕以前に穀物はなかった
「血糖値が上がると、からだにさまざまな害をもたらす。その血糖値を上げるのは、糖質だけ。なので、食事から可能なかぎり糖質をとり除いていこう」というのが糖質オフ健康法の考え方です。
糖質を含む食物には多くのものがあります。そのなかで私たちに最もなじみ深いのが、ご飯やパン、麺類そしてパスタなど。いわゆる「主食」と呼ばれるものです。おもに主食となる穀物(米や小麦など)は、糖質をたっぷりと含みます。したがって、楯賞オフ健康法では「主食を抜いた食事」をとることになります。主食抜きの食事に違和感を覚える人もいることでしょう。しかし人類は穀物を得るまでの長い間、ずっと糖質オフの食生活を続けてきたのです。
人類が誕生したのは、約700万年前といわれています。その当時、私たちの祖先はどんなものを食べて生活していたのでしょうか?
少なくとも、ご飯やパン、ラーメンやうどんなどの麺類ではなかったことは確か。これらのもととなる穀物は、人類が農耕を始めることで得られるようになったわけですから。
農耕を始める以前、祖先の日常的な食租は魚介類や動物の肉・内蔵・骨髄、野草、野菜、キノコ、海藻、昆虫などだったと考えられています。では、農耕を始めたのはいつからでしょう?
答えは約1万年前です。1万年という期間は長いと思われるかも知れませんが、人類の全体の歴史のなかでは約0.1%程度でしかありません。つまり、人類はその歴史のほとんどを糖質オフで過ごしてきたのです。
これを別の観点から見ると、人間のからだにとっては塘鴬オフの状態が自然ということになります。糖質が大量にからだに入り続けることを想定したつくりにはなっていないということです。だからこそ、今のように糖質をたっぷりとる食事を続けていけば、さまざまな害が生じやすいのも無理のない話となるのです。
私たち人間の体は、先祖の時代から長い間、糖質をうまく消化、吸収できなかたのです。