血糖値を上昇させるのは糖質だけ

糖質は炭水化物のこと?

世間では、ダイエットの情報が溢れ、どんな方法が一番効率がいいのか?どんなダイエット方法ならやせることができるのか?リバウンドしないダイエット方法は?を模索している人も多いと思います。

糖質オフダイエットとは、糖質をできるだけ抑えた食事をする健康法のことです。さて、ここで問題になつてくる「糖質」とはいったい何なのでしょうか? まず「糖」という字から、「砂糖をはじめ、チョコレートや和菓子などの甘いもの」との印象があります。しかし、もっと注意するべき食べものがあるのです。じつは、普段誰もが口にしているご飯やパン、うとんやラーメン、パスタなどの炭水化物です。炭水化物には糖質がたっぷり含まれているのです。

炭水化物は糖質と食物繊維の総称です。食物繊維は体内に吸収されることがないので、ほとんどカロリーにはなりません。そのため「炭水化物-食物繊維=糖質」と考え、「糖質のもとになる炭水化物や砂糖を普段の食事からいかに減らすか」ということを主体に考えていきたいと思います。

炭水化物は肉の脂身やバターなどに含まれる脂質、肉類・魚類・卵などに多く含まれるたんばく質とともに、「食の3大栄養素」とされています。よって、この3つはバランスよくとるべきだと考えられてきました。ところが「血糖値」という観点から見ると、3大栄養素のうち炭水化物のみが血糖値を上昇させる要因となります。これは炭水化物に糖質が含まれているからなのです。

血糖値が上昇するとどうなるか? それを説明する前に、血糖値とは何かについての説明が必要ですね。簡単にいえば、血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のこと。糖質は体内で消化されると、ブドウ糖に変わります。その血液中に含まれる量を指すのが血糖値です。

糖質を口にすると一時的に血糖値の高い状態「高血糖」になります。ブドウ糖はからだの基本的なエネルギー源のひとつなのですが、血糖値が上昇する状態が長い間続くと、糖尿病や肥満、動脈硬化などさまざまな症状を引き起こすのです。高血糖が弊害をもたらすメカニズムについてはおいおいと説明していきますが、まずここでは「血糖値を上昇させるのは、糖質だけ」という事実を覚え27 てください。それが、糖質オフ健康法の出発点になるからです。

糖尿病でも糖質制限食なら好きなものをお腹いっぱい食べてもOK、主食の炭水化物を食べない食事療法

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