運動のあとのビールがNG
運動をしていたのに糖尿病になったのは?
健康的な毎日を過ごしていたはずなのに、なぜ私はメタボとなり、糖尿病となってしまったのでしょうか?
今考えると、犯人はご飯のおかわりとテニスのあとのビールでした。私はビールが大好きでした。それで当時、テニス後に仲間たちとビールを大量に飲んでいたのです。
ビール以外には、純米大吟醸の日本酒も堪能していました。あとでくわしく説明しますが、アルコールには「醸造酒」と「蒸留酒」の2種類があり、醸造酒には糖窯がたっぷりと含まれています。ビールも日本酒も醸造酒ですから、これらをガンガン飲むことは、メタボや糖尿病にまっしくらに突き進んでいるようなものです。
さて糖尿病という結果を受けて、すぐに糖質オフの生活を始めたのですが、体重は最初の1週間で2kg減り、次の1週間で3kg減となりました。それからゆっくりと落ちていき、66kgあった体重が半年で56kgに落ち着きました。糖質オフの威力を実感せざるをえない体験でした。
糖質オフは「糖質制限食」という食生活スタイルをとります。これに関して私は最初、懐疑的でした。もともと祐実制限食は糖尿病の治療を目的に開発された食事療法です。私の見で、同じく医者をしている江部洋一郎院長(当時) が高雄病院で1 999年から実践し始めたものですが、当初私は「妙なことを始めたな」くらいの認識しかありませんでした。
糖質オフは糖質制限食という食生活スタイルをとります。もともと糖質制限食は糖尿病の治療を目的に開発された食事療法です。
しかし、糖質制限食は従来の糖尿病の治療の常識からかけ離れたもので本当に効果があるのかは半信半疑でした。しかし、2001年、自分が担当していた患者さんが糖質制限食を希望されたので実行してみたら、ビックリするほど良好な結果が出て「これは本物だ」と思いました。そういうことがあったので、自分が糖尿病になつた時にもすぐに始めることができたわけです。糖質制限食はもともと糖尿病対策の治療法ですが、糖質をオフにすることは、それ以外にもさまざまな好影響をからだにもたらします