医療機関での治療
対人恐怖症 医療機関 での治療についてですが、認知行動療法が一般的に使用されます。この治療法は、恐怖や不安を引き起こす状況に直面することで、徐々に不安感を減らし、対人恐怖症を克服するための技術を身につけることを目的としています。
カウンセリングを行う
医療機関での治療では、まずカウンセリングセッションが行われます。このセッションでは、患者の症状や心理的背景についての詳細な情報を収集し、治療計画を立てます。治療計画には、セルフヘルプの指導や、リラクゼーション法、行動実験などの認知行動療法の技法が含まれることがあります。
認知行動療法のセッションでは、患者は、自分が感じる恐怖や不安を引き起こす状況に直面します。状況に対処するための技術を学び、徐々に状況に対処することができるようになっていきます。このプロセスは、徐々に行われ、患者が快適になるように進められます。
薬を使えば症状は楽になる
不安感や恐怖、心配などの心の症状や、、緊張といった体の症状は、適切な薬を服用することで、かなり改善されます。
薬は、おもに3種類が使われます。うつ病の薬として開発された SSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）という抗うつ薬は、は、対人恐怖症（社会不安障害）によく効き、緊張する叫面でも不安を感じなくなる作用をもたらします。
SSRIとは、選択的セロトニン再取り込み阻害剤（Selective Serotonin Reuptake Inhibitors）の略称です。SSRIは、うつ病や不安障害などの精神疾患の治療に使用される薬物です。
また抗不安兼には、緊張や不安をやわらげる作用があり、なかでも、クロナゼバム（薬名はリボトリール）は、対人恐怖症に効く薬として証明されています。
さらにβ遮断薬といって、震えや動悸、発汗などの身体症状を除去する薬を、スピーチなど人前で何かをするときにだけ頓服として使うことで、状況に上手に対処できるようになり、自信を取り戻せます。
薬は症状が治まってもしばらく使う
SSRIでは、のみはじめて効果があらわれるまで1～2週間かかりますが、基本的にこの病気は、薬がよく効きます。
ただし、症状がよくなってすぐに薬をやめると、再発した際に自信を喪失したり、落ち込みがひどくなりかねません。しばらくは薬をのみつづけることが大切。のみつづけても困った副作用が起こることはありません。むしろそれによって、不安のない健康な生活や行動パターンが身につき、安心して自信を取り戻せます。
薬物療法とともに、つらい症状は性格の問題ではなく、適切な治療で治る病気であることを認鼓することも大切。また、心理療法のひとつである認知行動療法を併用して、物事のとらえ方を見直したり、恐怖に対処する方法を身につけることが役立ちます。
そのはか、リラクゼーションや呼吸法など、不安症状が起きてしまったときの対処法を学んだり、暴落療法（エクスポージャー）といって、恐れる状況や場所に逃げないで臨むようにすることで、少しずつ不安を克服していく方法などがあります。
