「Windows 8」のインストール

2020年3月9日

おすすめは旧OSとの「デュアルブート」

「Windows 8」を入手したらパソコンにインストールする。旧OSを二度と使うことがないという場合は、旧OSの入ったHDDやSSDをフォーマットして「Windows 8」をクリーンインストールする。
旧OSの設定やソフトなどはすべて消去され元に戻せなくなる。もし、旧OSの設定やソフト、ドライバーなどを残しながら、システムのみ「Windows 8」に移行したいなら、アップグレード・インストールがおすすめだ。ただし、はぼ完全にデータ移行できるのは「7」のみで、「XP」 や「Vista」では引き継がれない項目もあるので注意が必要。
使い慣れた旧OSと新しい「Windows 8」の両方を並行して使いたい場合には、デュアルブート・インストールになる。
起動時にどちらかのOSを選択できるので、徐々に「Windows 8」に移行したい人にはおすすめ。
最後に、やや裏技的方法になるが、仮装マシンソフトを使って仮装領域に「Windows 8」をインストールする方法もある。これで旧OS から「Windows 8」を起動できるようになる。上級者レベル。

インストール方法のメリット・デメリット

新規クリーンインストール

自作パソコンは新品のHDD 、使用中のパソコンなら旧OSの入つたHDDをフォーマットして最初から「Windows 8」をクリーンインストールする方法。

  • メリット…使用中パソコンのHDDを整理できるほか、パソコンの動作が安定する
  • デメリット…旧OSのメール設定やドキュメント、ソフトなどもすべて消去される

アップグレードインストール

旧OS搭載のパソコンにアップグレードでインストールする方法。旧OSにより異なるが、7ならほとんどの設定やデータ、ソフトなどを残せる。

  • メリット…旧OSの設定やソフトなどを残したまま「Windows 8」に変更(7の場合)
  • デメリット…不安定になる場合がある。XPの場合は設定やソフトをほとんど残せない

デュアルブートインストール

旧OSを残したまま、別の領域(HDD) にW「Windows 8」をインストールする方法。これでパソコン起動時にどちらかのOSを選択できるようになる。

  • メリット…両方のOS環境をそのまま維持できる。インストールのやり直しも簡易。
  • デメリット…HDDの用量が圧迫される。HDDを増設する場合は、費用がかかる。

仮想マシンに新規インストール

仮想マシンソフトを使用し、旧OS上の仮想領域に「Windows 8」をインストールする方法。これで旧OS上から「Windows 8」を起動できるようになる。

  • メリット…旧OSをメインで使用しながら、必要なときに「Windows 8」を使用できる。
  • デメリット…動作が不安定になる場合もある。HDDの容量が圧迫される。

「Windows To Go」ならUSBメモリに入れて持ち運べる

「Windows 8 Enterprise」のみの機能になるが、特定の機能を持つUSBメモリ「Windows 8」をインストールして、そこから起動することができる。つまり、自宅以外のパソコンでもUSBメモリ「Windows 8」を利用できるのだ。

  • メリット…OSを持ち運ぶことができ、他のPCでも使用できる。
  • デメリット…企業向けで使用できるUSBメモリは限定される。

「Windows 8」を導入するまでの手順

まず、「Windows 8」のエディションを決める前に、インストールするパソコンの要件を確認。特に32bitと64 bitでは微妙に要件が異なるので注意が必要。パソコンの要件がクリアできても、メーカー製パソコンの場合は、「Windows 8」用ドライバの提供についても事前に確認しておくことが必須。せっかく「Windows 8」にしてもプリンターやスキャナーなどが使えないのでは困ってしまう。
次に、旧OSのパソコンを新規あるいはアップグレードする場合は、必ず設定やデータのバックアップを取っておこう。これは7からのアップグレードでも、万一の場合に備えてやっていたほうがいい。さらに、デュアルブートでインストールする場合は、HDDの領域を事前に確保しておく必要がある。もし、HDDの空き容量に余裕がない場合は、HDDを新たに追加した方が確実。ここまで準備できれば、「Windows 8」のインストール自体はさほど難しい作業ではない。

  1. インストール要件を確認
  2. インストール方法を確認
  3. データのバックアップ
  4. インストールする