四逆散 (しぎゃくさん) ためいきや、繰り返す深呼吸の方に
四逆散 ( しぎゃくさん ) ためいきや、繰り返す深呼吸の方のための漢方薬です。
四逆散 ( しぎゃくさん ) 概要
四逆散 (しぎゃくさん)は、体の中で生じている炎症を鎮めるために使用される漢方薬です。おもに胃炎や胃痛、腹痛に使用されるものですが、胆のう炎や胆石症、気管支炎などに対しても用いられます。また、ストレスや精神的緊張による、神経症や不眠症などにも用いられます。ストレスは身体症状や精神症状と密接に関わっているのですが、四逆散はストレスからくるさまざまな症状に対して幅広く働きかけます。
四逆散が向いているのは、比較的体力のある人です。著しく体力の衰えている人には、症状の悪化を招く恐れがあるため、向きません。
四逆散は漢方の古典である「傷寒論(しょうかんろん)」に記されてる漢方薬ですが、四逆散の四逆には「四肢の逆冷」という意味があります。これは、本来なら温まるべきものが温まっていないという状態を指しています。炎症が起こると通常は熱を帯びますが、炎症が起こっているのに四肢が冷えているときに四逆散が有効となります。
救心製薬の四逆散は、粉末とエキスの両方が配合された散剤(粉ぐすり)です。成分は、柴胡(サイコ)、芍薬(シャクヤク)、枳実(キジツ)、甘草(カンゾウ)の4種類の生薬が配合されています。また、添加物として、コメデンプン、部分アルファー化デンプン、セルロース、無水ケイ酸が含まれています。
胸腹部に詰まったような重苦しさがあり、胃やお腹の痛み、膨満感、食欲不振などに用いられます。また、不安や不眠など神経症状があって、ストレスや精神的な緊張からみぞおちがつかえたり、胃やお腹がキリキリ痛むといったものに効果をあらわします。
▶ 四逆散(しぎゃくさん) 救心製薬 の詳細、購入はこちら。
効能・効果
体力中等度以上で、胸腹部に重苦しさがあり、ときに不安、不眠などがあるものの次の諸症:胃炎、胃痛、腹痛、神経症
用法・用量
次の量を、1日3回、食前または食間に水かお湯で服用します。
15歳以上 ・・・1回1包
7~14歳 ・・・1回2/3包
4~6歳 ・・・1回1/2包
2~3歳 ・・・1回1/3包
2歳未満 ・・・1回1/4包
成分
3包(1包2g)中、下記生薬の抽出乾燥エキス(四逆散料乾燥エキス)1,600mg及び粉末(四逆散末)3,000mgを含みます。
成分 | 分量 |
四逆散料乾燥エキス | |
---|---|
サイコ | 2.5g |
シャクヤク | 2.0g |
キジツ | 1.0g |
カンゾウ | 0.75g |
成分 | 分量 |
四逆散末 | |
---|---|
サイコ | 0.75g |
シャクヤク | 0.75g |
キジツ | 0.75g |
カンゾウ | 0.75g |
添加物としてコメデンプン、部分アルファー化デンプン、セルロース、無水ケイ酸を含有します。
※小児に服用させる場合には、保護者の指導のもとで服用させてください。また、1才未満の乳児には、医師の診療を受けることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させてください。