ものもらい 漢方薬 で改善 症状を軽減改善する

2023/04/07

ものもらい 漢方薬 で改善 症状を軽減改善するにはどんな漢方薬を選ぶのがいいのでしょうか。ものもらいには「霰粒腫」(さんりゅうしゅ)と「麦粒腫」(ばくりゅうしゅ)という 2 種類があります。こちらでは、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)についてになります。

まつげの生え際やまぶたの内側には、マイボーム腺という脂や汗を出す腺があるのですが、ものもらい(麦粒腫)は、ここに細菌が感染して起こる化膿性の炎症です。
アイメイクをばっちりしている人をよく見かけますが、これは脂を出す出口を塞いでしまっていることになるので注意が必要です。

ものもらい(疣贅)は、一般的には細菌感染によるものです。具体的には、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌といった細菌が、目のまわりの毛穴や汗腺の周囲に感染することが原因となります。

また、ストレスや疲れ、栄養不足などが免疫力の低下につながり、細菌感染にかかりやすくなることもあります。また、目のまわりを清潔に保たないことや、メイク用品やコンタクトレンズなどの衛生管理に不備があることも、ものもらいの原因になることがあります。

ただし、稀にウイルス感染によっても発症することがあります。また、過去にものもらいを経験したことがある人や、糖尿病やアトピー性皮膚炎などの持病がある人も、ものもらいにかかりやすい傾向にあります。

ものもらい 漢方薬 で改善

原因となるのは黄色ブドウ球菌です。黄色ブドウ球菌は化膿した傷に存在することが多いのですが、私たちののどや鼻、皮膚、髪などにも分布しています。感染力が弱く、感染する危険は大きくありませんが、目にケガをしたときや病気をしたりして体の抵抗力が落ちているときに目をこすったりすると、ものもらいができることがあるのです。

ものもらい(麦粒腫)ができると、まぶたの一部が赤く腫れ、まばたきをしたり指で触れたりすると痛みがあります。患部が広がると、まぶた全体が腫れ、目やにが出ます。また、目の赤みやかゆみがあり、ゴロゴロするなどの症状もみられます。しばらくすると膿(うみ)が出ます。膿が出ると治ることが多いのですが、まれに重症化することもあります。

細菌の感染によって化膿する麦粒腫は、痛みは霰粒腫よりも強いのですが、治癒については割と簡単で、早く回復する場合が多いようです。ただ、症状が激しいときには触らないようにして、眼科で診察を受けましょう。

ものもらいの予防と対策

ものもらいの予防と対策については、次のようなことに気をつけましょう。目をこすらないようにして、まぶたの周辺を清潔に保つことが大切です。

  1. まつげの生え際のアイメイクはなるべく避ける。
  2. 前髪が目にかからないようにする。
  3. ものもらいになっているときは、なるべくコンタクトレンズの装着を控える。
  4. ホットタオルをまぶたに当て、あたためる。
  5. アルコールや刺激物など、炎症を悪化させるような作用の食品の摂取を避ける。

漢方薬でものもらいを改善する

ものもらいは、体質によってできやすい人とできにくい人がいます。たいていは自然に治ってしまうものですが、場所が場所なのでうっとうしいし、再発を繰り返してしまう人には気になる悩みでしょう。

漢方薬では、こういった人の体質改善や再発の防止に期待がもてます。さらに、できてしまった場合に膿を出す目的で使います。次のような処方があります。

  • 排膿散及湯 ( はいのうさんきゅうとう ) ものもらいの治療には、排膿散(はいのうさん)や湯薬が使われることがあります。排膿散は、ものもらいなどの皮膚疾患に効果がある漢方薬の一つで、薬局や漢方薬店で調合してもらうことができます。主な成分としては、カンゾウやキキョウなどが含まれています。排膿散は、ものもらいの症状を和らげ、炎症を鎮める効果があります。歯肉炎、蓄膿症、ニキビなどによく用いられる薬です。炎症を鎮め、膿の排出を促進させます。
  • 十味敗毒湯 ( じゅうみはいどくとう ) 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)は、ものもらいなどの細菌感染による皮膚疾患に効果がある漢方薬の一つです。十味敗毒湯には、人参、桂枝、芍薬、甘草、黄芩、防風、石膏、竜骨、牡蛎、大棗の10種類の漢方薬が含まれています。この漢方薬は、炎症を鎮める効果があるとされています。また、十味敗毒湯には、細菌やウイルスなどの病原体を排出する効果もあるとされています。ものもらいができやすい体質の人に用います。何度も再発を繰り返したり、一度にいくつもできてしまうような人の体質改善に効果的です。化膿したものが治った後ものみ続けると良いでしょう。
  • 桂枝茯苓丸 ( けいしぶくりょうがん ) 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、漢方薬の一つで、ものもらいの治療にも使われます。桂枝茯苓丸には、桂枝、白朮、茯苓、甘草、生姜、大棗が含まれています。この漢方薬には、体内の水分代謝を促進し、排泄を促す効果があり、皮膚疾患に効果があるとされています。

    また、桂枝茯苓丸には、体内の熱を下げる効果もあるため、炎症や熱を伴うものもらいにも効果的とされています。

    比較的体力がある女性の、月経異常、更年期障害、血の道症、冷えや肌荒れの改善に用いられる薬です。湿疹や皮膚炎、ニキビなどにも適応します。

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