外耳炎 漢方薬 で改善 症状を軽減改善する

外耳炎 漢方薬 で改善 症状を軽減改善するにはどんな漢方薬を選ぶのがいいのでしょうか。外耳炎に対する漢方薬は、その人の体質や症状の進行度合いによって使い分けられます。ここでは、「十味敗毒湯」「小柴胡湯」「排膿散及湯」の3つの漢方薬について解説します。
外耳炎 漢方薬
外耳炎の症状でお悩みの方にとって、西洋医学的な治療だけでなく、体質改善や根本的な回復を目指す選択肢として漢方薬が注目されています。耳の痛み、かゆみ、腫れといった不快な症状に対し、漢方薬は個々の体質や病状の段階に合わせてアプローチすることで、自然治癒力を高め、症状の緩和だけでなく再発予防にも繋がる可能性があります。しかし、漢方薬は自己判断での服用は避け、必ず専門家のアドバイスのもとで適切に選択することが重要です。
1. 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
- 効能・効果の主なターゲット: 体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの次の諸症:化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫。
- 外耳炎への適用:
- 外耳炎の初期段階や、湿疹のように皮膚症状が主である場合によく用いられます。
- 耳に赤みや腫れ、かゆみがあり、軽度の膿を伴うような状態に適しているとされます。
- 炎症を鎮め、膿を排出する作用が期待されます。
- 特徴:
- 江戸時代の医師、華岡青洲によって考案された漢方薬で、皮膚トラブルに広く用いられます。
- 10種類の生薬(桔梗、柴胡、川芎、茯苓、防風、甘草、荊芥、生姜、樸樕、独活)から構成され、皮膚から「毒素」を排出するという意味合いで名付けられました。
- 「風湿熱(ふうしつねつ)」による皮膚疾患に用いられることが多いです。
2. 小柴胡湯(しょうさいことう)
- 効能・効果の主なターゲット: 体力中等度で、ときに脇腹(胸脇部)からみぞおちあたりにかけて苦しい、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくなどの症状があるものの次の諸症:胃炎、胃弱、食欲不振、はきけ、嘔吐、腹痛、感冒、肝機能障害。
- 外耳炎への適用:
- 外耳炎が慢性化し、再発を繰り返す場合や、アレルギー体質の人に検討されることがあります。
- 耳の痛みや炎症が強い場合に、他の漢方薬(例:桔梗石膏や排膿散及湯)と併用されることもあります。
- 急性期を過ぎた慢性的な炎症や、体質改善の目的で用いられることがあります。
- 特徴:
- 「少陽病(しょうようびょう)」という漢方独特の病期(病気の中間段階)に用いられる代表的な漢方薬です。
- 身体の炎症を鎮め、免疫機能を調整する働きが期待されます。
- ストレスが原因で体調を崩しやすい人にも適するとされます。
3. 排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)
- 効能・効果の主なターゲット: 患部が発赤、腫脹して疼痛をともなった化膿症、よう(できもの)、せつ(おでき)、面疔(めんちょう)、その他せつ腫症。歯肉炎や扁桃炎にも使われます。
- 外耳炎への適用:
- 外耳炎が亜急性から慢性に移行した段階で、患部に赤み、腫れ、痛みを伴う化膿性の炎症がある場合に用いられます。
- 膿の排出が不十分で、だらだらと耳漏が続くような状態に特に適しているとされます。
- 特徴:
- 江戸時代の医師、吉益東洞(よしますとうどう)の経験方がもとになっているとされます。
- 「排膿散」と「排膿湯」という二つの処方を合わせたもので、その名の通り、膿を排出させる作用が重視されます。
- 桔梗、甘草、大棗、芍薬、生姜、枳実などの生薬から構成されます。特に桔梗には排膿を促す作用があるとされています。
- 体力にかかわらず使用できることが多いとされますが、専門家による判断が重要です。
【重要事項】
- 自己判断での使用は避ける: 漢方薬は個人の体質(「証」と呼びます)や症状によって効果が大きく異なります。上記の情報は一般的なものであり、自己判断で服用することは危険です。
- 医師・薬剤師への相談: 外耳炎の治療に漢方薬を検討する際は、必ず耳鼻咽喉科医や漢方に詳しい医師、薬剤師に相談し、適切な診断と処方を受けてください。西洋医学の治療と併用することで、より効果的な場合もあります。
- 医療機関での処方: 医療用漢方製剤は健康保険が適用される場合が多く、信頼性が高いです。
外耳炎は放置すると重症化する可能性もあるため、早期の専門家への受診が最も重要です。
中耳炎のページにあるように、耳は入り口のほうから外耳、中耳、内耳と分けられていて、耳の穴の入り口から鼓膜までのことを外耳道(がいじどう)いいます。
皮膚の下が軟骨組織でできている、外耳道の入り口から手前の半分くらいのところには、上皮に毳毛(ぜいもう)といわれるとても細い毛が生えていて、耳垢腺(じこうせん)や脂腺があります。耳垢腺は汗腺の一種なのですが、ここから耳垢(みみあか)が産生されます。
外耳道には皮膚の自浄作用があって、食べものを噛んだりする顎(あご)の運動によって、耳垢は自然に入り口のほうへ移動していくような仕組みになっています。ところが、不適切に耳掃除することで、入り口から半分くらいまでにしかないはずの耳垢が綿棒で奥へと押し込まれてしまったり、耳かきなどで薄い皮膚をひっかいて傷つけてしまうと、化膿菌が入り込んだりして、外耳炎が起こってしまうのです。
なんとなくかゆいような症状から始まって、数日経過すると強い痛みが出てきます。こうなると、食べものを噛んだり、耳に軽く触れるくらいでも痛みます。さらにひどくなると、耳から膿のような液体(耳だれ)が出たり、耳鳴りがしたり、音が聞こえにくくなったりもします。
外耳道の皮膚はもともと薄くて、外からの刺激に対して弱いのです。耳がかゆくなったからといって耳掃除をしすぎると、外耳道が傷つき、かゆみを生じることになるので注意しましょう。
外耳炎は、耳掃除がクセになっている人ほど治りが悪く、再発もしやすい傾向にあります。耳に触りすぎないことが大切です。
外耳炎 症状
- 耳の痛み: 何度も鋭い痛みがあり、触れたり、引っ張ったりすると痛みが増すことがあります。
- 耳垢の増加: 耳垢が増えて、耳の中が詰まった感じがします。
- 耳のかゆみ: 耳がかゆく感じることがあります。
- 耳の赤み: 外耳道が赤く腫れたり、炎症を起こしている場合があります。
- 聴力の低下: 痛みや炎症のため、耳の中に何かが詰まっている感じがあり、聴力が低下することがあります。
- 耳周囲の腫れ: 耳の周りが腫れたり、膿が出たりすることがあります。
外耳炎 漢方薬 で改善
細菌の感染によるものですから、普段から清潔にしておき、汚れた爪でひっかいたりしないように注意しましょう。
漢方薬では、次のような処方が考えられます。
- 十味敗毒湯 ( じゅうみはいどくとう ) 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)は、漢方薬の一つで、熱病、感染症、中毒、膿症などに使われる方剤の一つです。主に解毒利膿、清熱散瘡の作用があります。湿疹やおできなどの皮膚病によく用いられる薬です。耳に熱感や痛み、腫れがあるときに効果的です。
- 小柴胡湯 ( しょうさいことう ) 小柴胡湯(しょうさいことう)は、漢方薬の一つで、体の調子を整えるための方剤の一つです。主に解熱、解毒、和中の作用があり、熱病、肝気郁滞、ストレスなどに用いられます。食欲不振や吐き気などの胃腸の症状がある人、外耳炎の再発を繰り返す人に使います。
- 排膿散及湯 ( はいのうさんきゅうとう ) 排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)は、漢方薬の一つで、膿の排出を促し、炎症を鎮める作用がある方剤の一つです。主に急性化膿性中耳炎や副鼻腔炎、扁桃炎などの感染症に用いられます。名前のとおり、膿を体外へ出す作用があります。傷が化膿しやすい人がのみ続けることで、体質改善に期待できます。外耳炎は、中耳炎や副鼻腔炎とは異なり、外耳道の炎症であり、膿のたまりや炎症を鎮めるために排膿散及湯は使用されません。外耳炎の場合には、局所的に抗生物質の点耳薬や外用軟膏を使用することが一般的です。また、漢方薬の中でも、清熱解毒作用がある生薬を配合した方剤が使用されることがあります。