肥満 漢方薬 で改善 症状を軽減改善する

2023/02/08

肥満 漢方薬 で改善 症状を軽減改善するにはどんな漢方薬を選ぶのがいいのでしょうか。

肥満 漢方薬で改善 まずは、肥満度を正確に測定

現代人は、どうしても食べ過ぎ傾向ですが、運動不足の習慣が続くと、体の健康バランスを崩してしまいます。健康バランスが崩れると、肥満は加速し、太りやすい体質になってしまいます。当然、肥満は加速化してしまいます。

肥満をそのままにしておくと、糖尿病や高血圧症、心筋梗塞、痛風などの誘因になります。こうした病気にならないうちに治療しておきます。

実際の治療は、減食療法(カロリー制限)と運動になります。ごくごく当たり前のことを行います。これに漢方を組み合わせれば非常に高い効果が期待できます。自分の生活習慣、食習慣を全く変えないで、漢方薬を服用しても効果を得られません。
また、病気等で運動ができなくても肥満の改善が行えます。

漢方治療の前に正確な体重を測定することが大前提です。自分の肥満の度合いを調べます。BMI 値は22 が一番健康的で長生きできるといいます。
BMI 値 は次のような計算式で算出します。BMI指数=体重÷〔身長×身長(m)〕

  • 20~23:標準体重
  • 24~25:やや太り気味
  • 26以上:肥満
    と診断されます。

BMI 値を知った上で健康診断を受け、血糖値や血圧、総コレステロール値など、問題がなければ生活習慣病があらわれる前に肥満体質を改善します。

血の巡りが悪くむくんでしまう場合には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) と当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を

肥満には、かた太りと水太りの2つのタイプのほかに最近では、血行不良によってふくんで太る、むくみをが増えています。
かた太り型の処方は、防風通聖散 ( ぼうふうつうしょうさん )大柴胡湯 ( だいさいことう ) です。

がっちり型の場合、食事を減らし運動をしていれば太らないのに、脂っこい食事・甘いものの過剰摂取に加え、その代謝がうまく行われないために便秘し肥満になります。食べ過ぎで排泄が悪い場合は余分なものを排泄する治療を行います。

赤ら顔ののぼせタイプ、便秘気味で尿量が少ない人には、防風通聖散 ( ぼうふうつうしょうさん ) を用います。水分の摂取量によって便の硬さを左右します。摂取する水分が少ないと便が硬くなり、排便が困難になるケースも珍しくはありません。便が硬い傾向にある方は、水分不足によって便秘になっている可能性があります。

大柴胡湯 ( だいさいことう ) は、体格がよく、便秘気味、イライラすると食欲が異常に高まり、空腹時には、みぞおちが張って硬くなる人に用います。

体力のないぽっちゃりとした色白型で大汗をかくわりに小水がでにくく、下肢にむくみがある人に効果的なのが、防已黄耆湯 ( ぼういおうぎとう ) です。九味檳榔湯 ( くみびんろうとう )  もむくみ、腹部膨満感、息切れ、便秘の人には用います。

最近では、エアコンなどの使用で、内外の温度が極端にあり、これが原因の血行障害も増えています。こうした血行不良のむくみ太りには、苦淤血(おけつ)剤の 桂枝茯苓丸 ( けいしぶくりょうがん )  を用います。
虚弱体質で貧血気味であれば、当帰芍薬散 ( とうきしゃくやくさん ) を併用します。

内臓脂肪肥満型にも皮下脂肪肥満の処方が効果発揮

肥満は、西洋梨のような形をした皮下脂肪型と上半身が太っているリンゴ形の内臓脂肪肥満に分かれます。
外見や体位の数値では、肥満がなくとも、内臓脂肪が蓄積すれば、糖尿病、高脂血症、高血圧症などが合併しやすく、合併すると加速度的に動脈硬化に進展します。したがって糖尿病、高脂血症、高血圧症、内臓脂肪型の4つを重要な症状として認識しるようになりました。従来の皮下脂肪型の肥満が生活習慣病の誘因であった以上に内臓脂肪型肥満は、さらに深く関わっているという考え方は、定説となっています。
肥満の西洋薬による治療は未だに確立されていないのが現状です。
これからは、漢方に寄せられる期待が大きくなることは間違いありません。

生活習慣病

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