ウコンの作用 【 発ガンプロモーター抑制作用 】
ウコン 発ガンプロモーター抑制作用 について
発ガンプロモーター抑制作用
近年、アメリカのガン専門家が主張しはじめて、にわかに注目を集めているウコンの作用の一つとして「発ガン・プロモーター抑制作用」があります。日本でのガン患者は急増しており、ガンに効果のある成分、薬理作用については医療業界だけでなく幅広い業界で注目が集まっています。
この作用を理解するには、人間になぜガンができるかを知る必要がありますが、ある臓器の細胞がガン化するには、いくつかの段階を経過すると考える説が注目を浴びています。
ある細胞がガン化するには、まず必然的に細胞の中の遺伝子に異常が生じてきますが、遺伝子の異常を引き起こすきっかけとなる原因を「発ガン・イニシエーター」と言います。
発ガン・イニシエーターとは、発ガンの引き金となる「発ガン開始要素」と考えてください。
発ガン・イニシエーターの原因になるものにはウイルスや紫外線などがあります。また、先天的な遺伝子の異常も考えられますが、いうなればガン遺伝子やガン抑制遺伝子の欠落などがそれに相当します。
一方、ガン化を促進させる要因を「発ガン・プロモーター」と言いますが、いうなればこれは「発ガン促進物質」です。つまり、発ガンイニシエートの開始を受けた細胞に対して発ガン・プロモーターが継続的に作用すると、その細胞がガンとして育っていくと考えられています。
そして、ひとたびガン化に向かって進み始めた細胞に発ガン・プロモーターが作用すると、その細胞を強力な働きでガン細胞に育ててしまうのではないかと考えられています。
す。しかし、まだイニシュートを受けていない細胞に対して、発ガン・プロモーターがいくら作用したところで、その細胞をガン化させることはありません。以上 のように、細胞が段階的にガン化していく考え方を「発ガン二段階説」と言っています。現代医学が目ざすガンの遺伝子治療とは、ガン化に向かい始めた細胞を正常な状態にしようとする治療法ですが、遺伝子はそんなに簡単に操作できるものではなく、人間の細胞の異常がすべて解明されるにはまだまだかなりの歳月がかかりそうです。したがって、いますぐにでも始められるガンの予防としては、発ガン・プロモーターを抑制することが最も有効な手段になります。
たとえば、私身近にある強力な発ガン・プロモーターの一つにタバコがありますが、禁煙こそがガンの危険から遠ざかる有力な対策であることは紛れもない事実です。しかし、残念ながら自分ひとりだけがタバコをやめたところで、他人が吸うタバコの煙害による影響をこうむることは避けられません。したがって、公共の場では可能なかぎり喫煙場所を制限する必要があります。
タバコのほか、自動車の排気ガス、塩辛い食べ物、熱い飲食物、強いアルコール飲料などの刺激性の物質は、いずれも発ガン・プロモーターとして作用すると見なされており、現代の社会生活ではこうした発ガン・プロモーターとの接触は避けがたい面があります。なお、タバコの煙の中に含まれるベンゾピレンなどを発ガン・イニシエーターと見なす学説もあります。
そこで、ガンの予防対策として、発ガン・プロモーター抑制作用を持つ薬剤に強い期待が寄せられ、昨今さまざまな実験が行なわれています。ところが、現代医薬品の中には有効な薬がほとんど見当たらないため、生薬に注目が集まっています。
ウコンには発ガン・プロモーター抑制作用のあることが証明されており、一般の関心がそこに集められ、その栽培が全国的なブームになっています。ウコン以外では、セや菌糸体(キノコ類) の中にも発ガン.プロモーター抑制作用が見い出されており、近年はいくつもの生薬が医薬界の研究対象にされています。