当帰四逆加呉茱萸生姜湯 ( とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう )

漢方薬 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 ( とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう ) に関する情報です。当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)は、体の芯から冷えを取り、血行を改善する力が非常に強い漢方薬です。しもやけ、冷え性、下腹部痛などに使われますが、その独特な性質ゆえにいくつか注意点があります。
よく寄せられる副作用や服用の疑問についてお答えします。
商品概要
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)は、手足がとても冷える人の下腹部痛や腰痛、頭痛、しもやけに効果的な漢方薬です。手足の冷えを感じ、特に足の冷えが強い場合の冷え症、しもやけ、下腹部痛、腰痛などを改善します。血液の流れを良くし、体の中から温めるはたらきがあります。
こちらのJPS製薬さんの当帰四逆加呉茱萸生姜湯 エキス錠は錠剤タイプの漢方薬ですので、生薬独自の味が苦手な人にも比較的のみやすくなっています。
15歳以上の1日の用量 12錠中に、当帰四逆加呉茱萸生姜湯エキス2.80gを含有していて、これは、次の生薬量に相当します。
当帰(トウキ)1.5g、桂皮(ケイヒ)1.5g、芍薬(シャクヤク)1.5g、木通(モクツウ)1.5g、細辛(サイシン)1.0g、甘草(カンゾウ)1.0g、大棗(タイソウ)2.5g呉茱萸(ゴシュユ)1.0g、生姜(ショウキョウ)0.5g
効能・効果
体力が中等度以下で、手足の冷えを感じ、下肢が冷えると下肢または下腹部が痛くなりやすいものの次の諸症状:
しもやけ、下腹部痛、腰痛、頭痛
用法・用量
次の量を1日3回、食前または食間の空腹時に水またはお湯で服用します。食間とは、食後2~3時間のことを指します。
- 大人(15歳以上) 1回に4錠
- 15歳未満7歳以上 1回に3錠
- 7歳未満5歳以上 1回に2錠
副作用 よくある質問
1. 飲んだ後に胃がムカムカしたり、吐き気がしたりすることはありますか?
はい、配合されている生薬の性質上、起こることがあります。
この処方には「呉茱萸(ごしゅゆ)」という、独特の苦みと強い温め効果を持つ生薬が含まれています。
人によっては胃を刺激し、ムカムカ感や吐き気を引き起こすことがあります。
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対策:胃に不快感がある場合は、食前ではなく食後に服用することで刺激を和らげることができます。
それでも改善しない場合は、医師に相談してください。
2. 血圧やむくみに影響はありますか?
「甘草(かんぞう)」による影響が出る可能性があります。
他の多くの漢方薬と同様に甘草が含まれているため、
稀に偽アルドステロン症
(血圧上昇、むくみ、手足のしびれ、低カリウム血症など)
を引き起こすことがあります。
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注意点:普段から血圧が高い方や、他の漢方薬を併用している方は、
成分の重複に注意が必要です。
3. 「のぼせ」や「ほてり」を感じることはありますか?
あります。体が温まりすぎることで起こる場合があります。
この薬は体を温める作用が非常に強いため、
冷えが強い方には向いていますが、
のぼせやすい体質の方や炎症性の熱がある方が服用すると、
顔のほてり、発汗、動悸、イライラを感じることがあります。
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判断基準:服用後に異常な熱感や顔の赤みが出る場合は、
体質(証)に合っていない可能性があるため、
服用を控えて専門家に相談してください。
4. 味やにおいが非常にきついのですが、我慢して飲むべきですか?
この薬は漢方の中でも特に個性的な味と香りが特徴です。
呉茱萸由来の強い苦みと、
生姜(ショウキョウ)などのスパイシーな香りがあります。
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アドバイス:漢方では体に合っている薬は飲みやすく感じると言われますが、
この処方は効果があっても味が苦手という方も少なくありません。
どうしても飲めない場合は、オブラートの使用や錠剤タイプへの変更を検討するとよいでしょう。
5. 妊娠中や授乳中に服用しても大丈夫ですか?
必ず主治医に相談してください。
血行を促進する作用が強いため、妊娠中の服用は慎重な判断が必要です。
また、授乳中についても赤ちゃんへの影響を考慮し、
自己判断での服用は避けるべきです。
まとめ:このような症状が出たら相談を
- 消化器症状:激しい胃痛、吐き気、下痢
- 皮膚症状:発疹、発赤、かゆみ
- 全身症状:手足のだるさ、血圧上昇、ひどいのぼせ

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