柴胡桂枝湯 ( さいこけいしとう )こじれた風邪に

2023/03/15

柴胡桂枝湯 ( さいこけいしとう ) は、漢方の原典である『傷寒論(しょうかんろん)』、『金匱要略(きんきようりゃく)』に記載されている漢方薬です。

風邪を初期のうちに治しきれずに、微熱や悪寒がある、はき気があるというような症状を伴う中期から後期の風邪に用いられるほか、腹痛を伴う胃腸炎にも用いられています。

「柴胡桂枝湯」は「小柴胡湯(ショウサイコトウ)」と「桂枝湯(ケイシトウ)」を合わせた処方です。中国・漢代の『傷寒論(しょうかんろん)』や『金匱要略(きんきようりゃく)』にもある基本的な処方で、応用範囲がたいへん広い薬です。
熱が出たり、悪寒がする、頭痛がする、あるいは吐き気がある方の胃腸炎やかぜが長引いた症状などに用いられます。具体的には、皮膚が自然に汗ばみ、吐き気や食欲不振があるような人に向きます。

柴胡桂枝湯 ( さいこけいしとう ) 商品概要

体の熱や炎症をひき、また痛みをやわらげる働きをします。少し体力が落ちている人で、ミゾウチから肋骨下部が張り胸苦しさのある人に向きます。
長びくカゼで微熱や頭痛・食欲不振をともなうときに、また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胆石、肝炎など上部消化器系の病気にも適応します。

一元製薬の柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)1000錠 は、漢方薬の独特な風味が苦手な人でも服用しやすい錠剤です。

比較的体力の衰えている人で、自然発汗があり、微熱、悪寒のある初期の感冒、頭痛、神経痛、関節リウマチ、筋肉リウマチ、神経衰弱に利用されます。微熱や悪寒をともなう風邪に用いられます。

生薬のケイヒ末、オウゴン末、シャクヤク末、ショウキョウ末、カンゾウ末、サイコ末、ハンゲ末、ニンジン末、タイソウ末などを含有しています。

成分・分量

本品2包(3.75g)中、下記の割合の柴胡桂枝湯エキス(1/2量)2.0gを含有します。

成分 分量
日局サイコ 2.5g
日局ハンゲ 2.0g
日局オウゴン 1.0g
日局カンゾウ 1.0g
日局ケイヒ 1.0g
日局シャクヤク 1.0g
日局タイソウ 1.0g
日局ニンジン 1.0g
日局ショウキョウ 0.5g

添加物として日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物、ショ糖脂肪酸エステルを含有します。

用法・用量

次の量を、食前に水またはお湯で服用してください。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15歳以上) 1包(1.875g) 2回
7歳以上15歳未満 2/3包
4歳以上 7歳未満 1/2包
2歳以上 4歳未満 1/3包
2歳未満 服用しないでください

<用法・用量に関連する注意>
小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。

効果・効能

体力中等度またはやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐き気などのあるものの次の諸症状。胃腸炎、風邪の中期から後期の症状に。

使用上の注意

1. 次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
(3)高齢者。
(4)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
(5)次の症状のある人。
むくみ
(6)次の診断を受けた人。
高血圧、心臓病、腎臓病

2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

関係部位 症状
皮 膚 発疹・発赤、かゆみ
そ の 他 頻尿、排尿痛、血尿、残尿感

まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。

症状の名称 症状
間 質 性 肺 炎 階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
偽アルドステロン症、
ミオパチー
手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
肝 機 能 障 害 発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。

3. 1ヵ月位(かぜの中期から後期の症状の場合には1週間位)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

4. 長期連用する場合には、医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

 

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