食酢は血圧を下げる効果大 柿酢はさらに上をいく

古くから日本の食文化に根付いてきた柿酢が、近年その優れた健康効果で注目を集めています。特に、血圧を下げる効果については、一般的な食酢をはるかに上回る可能性が大学の研究によって示されており、高血圧に悩む方々にとって新たな希望となりつつあります。

柿酢は食酢の10倍以上の降圧効果 柿を発酵させた柿酢は有効成分が豊富

秋の味覚の代表として親しまれている柿は、驚くほど栄養が豊富で、積極的にに食べたい食品です。

昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざもあるほどです。

生の甘柿は、サクサクとした独特の菌ざわりとともに、ほんのりとした甘さが口に広がり、とてもおいしいもの。また干し柿には、血圧低下の有効成分であるカリウムが大幅に増加しています。ちなみに、干し柿の表面についている白い粉は、純粋なブドウ糖と果糖です。

さらに、柿の葉のお茶もビタミンCやフラボノイドなどの抗酸化成分が豊富で、これもまた血圧低下作用が期待できるのです。柿は、実だけでなく菓も私たちの健康に大きく寄与する有効成分がたくさんつまっているので、いろいろな食品に加工されています。

その中でも、特に注目を集めている食品があります。えれが「柿酢」です。

普通の食酢は、米などの劇物を発酵させて作りますが、柿酢は文字どおり柿を発酵させて作る果実酢。もともと豊富に栄養分を含む柿ですが、発酵させると、ミネラルやアミノ酸、ビタミンなどの有効成分たっぶり柿酢に生まれ変わるのです。

食酢の10倍以上の血圧を下げる効果

有効成分が豊富な柿酢には、健康に対する多くの効果があります。中でも特に注目を集めているのが、血圧を下げる働き。

柿酢の血圧を下げる働きは、和歌山県の中立医科大学で行われた実験で明らかになっています。

実験では、30~70歳代の農家や会社員、主婦ら合計94人に、2ヶ月間にわたって柿酢を毎日1回、20 ml飲んでもらいました。被験者には毎朝家庭用血圧計で測定しっづけてもらい、血圧がどのように変化したかを調査しました。

結果は驚くべきものでした。最大血圧が120 mmHG以上、または最小血圧が85 mmHG以上だった39人について調べたら、最高血圧が平均7mmHG、最低血圧が平均4 mmHGも下がっていたのです。

この実験結果から、和歌山県立医科大は、柿酢の血圧低下効果が普通の食酢の10倍であると結論を出しています。この効果は減塩・運動・禁酒をしたさいの血圧低下の効果に匹敵するほどの優れた効果ということです。

このような柿酢の血圧を下げる効果はいく淋酢に含まれるカリウムや酢酸によるものと考えられます。柿酢のカリウムの量は、実に食酢の3倍以上。カリウムが多いぶん、血圧を下げる効果も大きいというわけりです。

この実験では、高い血圧を下げる以外にも、さまざまな効果が確認されています。実験に参加した人からは、「便秘が治った」「減量できた」という感想が寄せられています。これらの効果は、柿酢の豊富な成分が相互に働くことにより生まれると考えられます。

柿酢には、酢酸などの有機酸、植物の色素成分の1つであるポリフェノールやカロテン、食物繊維が豊富に含まれていることがわかります。

さらにミネラル成分として、カリウム、マグネシウム、セレン、モリデン、カルシウム、亜鉛、マンガン、ナイアシン、銅。アミノ酸として、トリプトファン、スレオニン、バリン、メチオン、イソロイシン、ロイシン、フェニルアラニン、リジンなどが含まれています。ビタミン類もビタミンA、E、B1、B2、Cが豊富です。

柿酢のこれらの豊富な成分は、体内でお互いに助け合って作用するものが多くあると考えられています。その結果、柿酢をとれば、血圧低下や動脈硬化予防、ドロドロ血液を解消する効果、生活習慣病の予防につながるのです。

今後、柿酢の優れた働きについては、さらに研究が進めれられ、明らかになってくるものと考えられます。

おすすめは、昔ながらの製造方法にこだわった 株式会社源齋(ゲンサイ)柿酢「ももとせ 柿酢」

柿酢の降圧効果に関する研究結果

この共同研究では、柿酢の摂取が血圧低下に寄与することが明らかにされています。具体的な数値として「食酢の10倍以上」という表現が見られることがありますが、これは柿酢に含まれる特定の成分量や、それらが複合的に作用することで得られる効果を指していると考えられます。

例えば、柿酢には以下のような特徴があります。

  • カリウムが豊富に含まれている: 一般的な米酢と比較して、カリウムが非常に多く含まれているとされています。カリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあり、血圧を下げる効果が期待できます。

  • 酢酸以外の成分との相乗効果: 一般的な食酢の降圧作用は主に酢酸によるものですが、柿酢は柿そのものが持つ豊富なポリフェノール(タンニン、フラボノイドなど)、アミノ酸、ビタミン類などの栄養素が、発酵過程を経てさらに凝縮・変化することで、より多角的に血圧に良い影響を与えている可能性があります。

    • ポリフェノール: 強力な抗酸化作用を持ち、血管の健康維持に貢献します。

    • アセトアルデヒド: 柿に含まれる成分で、血管拡張作用を持つとされています。

降圧メカニズムの可能性

柿酢の降圧効果は、以下のようなメカニズムが複合的に作用していると考えられます。

  • ナトリウム排出促進: カリウムが余分なナトリウムを体外に排出し、むくみの軽減と血圧低下に貢献。

  • 血管拡張作用: 酢酸や柿由来のアセトアルデヒドなどが血管を広げ、血流を改善。

  • レニン・アンジオテンシン系の抑制: お酢が血圧上昇に関わるホルモン(レニン・アンジオテンシン系)の調整機構を穏やかに抑制する可能性。

  • 抗酸化作用: ポリフェノールなどが活性酸素を除去し、血管の老化やダメージを防ぐことで、血管のしなやかさを保つ。

摂取方法と注意点

  • 毎日大さじ1杯程度: 研究などでは、毎日継続して摂取することで効果が期待できるとされています。水や炭酸水で割ったり、料理に使うなど、無理なく続けられる方法を見つけることが大切です。

  • 継続が重要: サプリメントや食品と同じく、即効性があるわけではなく、継続的な摂取が効果実感への鍵となります。

  • あくまで補助的な役割: 柿酢は健康食品であり、高血圧の治療薬ではありません。すでに高血圧で治療を受けている方は、医師の指示に従い、柿酢を摂取する際も主治医に相談するようにしましょう。

柿酢は、日本の伝統的な発酵食品であり、その健康効果、特に降圧効果については、今後のさらなる研究が期待される分野です。

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