ThinkPad L13 Yoga Gen 2 で充電ができなくなるトラブルは、このモデル特有のファームウェアの不具合や、一時的な帯電が原因であることが多い。
以下に原因と、試すべき5つの対処法をまとめた。
充電できない主な原因
- USB-Cポートの制御不具合:この世代のThinkPadに特有の現象で、BIOSやバッテリーの制御プログラムにバグがあり、ACアダプターを認識しなくなることがある。
- 内部の帯電:電子回路に不要な電気が溜まり、保護回路が働いて充電をブロックしている。
- バッテリーの保護モード:「Lenovo Vantage」の設定で、バッテリー寿命を延ばすために一定量(例:80%)以上は充電しない設定(しきい値設定)になっている。
- 物理的接触不良や電力不足:純正以外のアダプターを使用している、またはポート内部に埃が溜まっている。
5つの対処法
1. 緊急用リセットホールによるリセット
このモデルで最も効果が高い方法だ。本体底面に小さな穴(リセットホール)がある。
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手順
- ACアダプターや周辺機器をすべて外す。
- 本体底面の中心付近、ネジの横にある小さな穴に、細く伸ばしたクリップなどを差し込む。
- カチッと手応えがあるまで押し、10〜15秒間保持する。
- 再度ACアダプターを接続し、電源を入れる。
2. 別のUSB-Cポートを試す
L13 Yoga Gen 2 には、左側面に2つのUSB-Cポートがある。
- 手順:通常充電に使っている奥側のポートではなく、手前側(ドッキングステーション用ポートと兼用)のUSB-CポートにACアダプターを差し込み、充電が開始されるか確認する。
3. デバイスマネージャーでのドライバー削除
OS側の認識エラーを解消する。
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手順
- スタートボタンを右クリックし「デバイスマネージャー」を開く。
- 「バッテリ」の項目を展開し、「Microsoft ACPI-Compliant Control Method Battery」を右クリック。
- 「デバイスのアンインストール」を選択して実行する。
- PCを再起動する(再起動時に自動で再インストールされる)。
4. BIOSおよびバッテリーファームウェアの更新
Lenovoがこの問題に対して修正プログラムを出している。
- 手順:「Lenovo Vantage」アプリを起動し、「システム更新」を実行して最新のBIOSおよび「Battery Firmware Update Utility」をインストールする。電源が切れると危険なため、バッテリー残量があるうちに実行する必要がある。
5. 放電(帯電の除去)
内部回路をリフレッシュする。
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手順
- 電源を切り、すべてのケーブルを外す。
- 電源ボタンを30秒間長押しし続ける。
- 数分放置した後、ACアダプターのみを接続して電源を入れる。
これらを試しても改善されない場合、USB-Cポート自体の物理的な故障(基板の損傷)の可能性が高いため、メーカー修理を検討すべきである。
ThinkPad L13 Yoga Gen 2