葛根湯 ( かっこんとう ) 風邪の初期症状に

2023/03/13

漢方薬 葛根湯 ( かっこんとう ) は、風邪の初期症状に処方される漢方薬です。

葛根湯 ( かっこんとう ) 概要

「葛根湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『傷寒論[ショウカンロン]』『金匱要略[キンキヨウリャク]』に収載されている薬方です。

かぜのひきはじめで、発熱して体がゾクゾクし、寒気がとれないような症状に効果があります。

葛根は文字どおり、葛(くず)という植物の根を乾燥させたもので、ダイゼインという成分を含み、発汗、解熱の発散作用をもっています。麻黄には交感神経刺激薬のエフェドリン類が含まれていて、西洋医学の気管支拡張薬と同じくらいの効能があり、せきや荒い呼吸を鎮める効果があります。また、生姜には体を温める効果、桂皮には発汗・発散作用があり、芍薬が痛みを抑えます。甘草は炎症やアレルギー症状を緩和する効果があり、大棗がこれらを調整する役目を果たしています。

葛根湯が効きやすいのは「実証」といわれるタイプの人です。普段から体力が一定程度あって、胃腸が丈夫。そして、汗が出ていない、出にくいことが挙げられます。こういった体質の人は、体の中にこもっている熱を生薬の力で発散させるとそれに対して免疫力や自然治癒力がしっかり働くので、効果が出やすいと考えられます。

クラシエの葛根湯エキス顆粒は、風邪のひきはじめで、熱が出て体がゾクゾクしたり、寒気がとれないような症状に効果があります。頭痛、首や肩から背中の筋肉のコリなどの改善にも良いです。

効能・効果

体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み

用法・用量

次の量を1日2回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・1回1/4包

成分

成人1日の服用量2包(1包2.25g)中
葛根湯エキス(3/4量)・・・3,900mg
(カッコン6.0g、マオウ・タイソウ各3.0g、ケイヒ・シャクヤク各2.25g、カンゾウ1.5g、ショウキョウ0.75gより抽出。)
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。

使用上の注意

■■相談すること■■
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人
(3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
(4)胃腸の弱い人
(5)発汗傾向の著しい人
(6)高齢者
(7)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
(8)次の症状のある人
むくみ、排尿困難
(9)次の診断を受けた人
高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を
中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

関係部位・・・症状
皮膚・・・発疹・発赤、かゆみ
消化器・・・吐き気、食欲不振、胃部不快感

まれに下記の重篤な症状が起こることがある。
その場合は直ちに医師の診療を受けてください。

症状の名称・・・症状
偽アルドステロン症、ミオパチー・・・手足のだるさ、しびれ、つっぱり感や
こわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。

肝機能障害・・・発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、
全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。

3.1ヵ月位(感冒の初期、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には5~6回)服用しても
症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登
録販売者に相談してください

4.長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

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