痛風

痛風(つうふう)は関節炎の一種ですが、肉類やアルコールの摂り過ぎによる代謝障害から起こり、激しい痛みのある病気です。その痛みは強烈で、風が吹くだけで痛いということが名前の由来ともいわれています。

痛風が発病しやすいのは圧倒的に男性で、がっちりした体格で、いかにも肉類が大好物というようなタイプの人に多いようです。女性に少ないのは、女性ホルモンに尿酸の排泄を促すはたらきがあるからだといいます。

この病気は、たいてい、足の親指のつけ根が急に痛みだすのが始まりで、歩くこともままならなくなり、さらには38度くらいの発熱もあります。

治療によってこうした発作症状はいったん治まりますが、これは完治したわけではなく、何度も発作があらわれます。はじめのうちは一定の時間をおいていますが、進行すると時間の間隔が短くなり、痛む箇所も、足の甲やアキレス腱、手の指や手首、ひじへと増えていきます。尿路結石など腎障害が起こることもありますので、放っておくのは危険です。

痛風の原因となるのは、血液中の尿酸の増加です。肉類の食べ過ぎで痛風が引き起こされるというのは、プリン体というタンパク質が体内で分解され、血液中に尿酸が増えるからです。レバーやモツといった内臓系は特に良くないので控えたほうが良いでしょう。プリン体というのはビールに含まれることでもよく知られていて、現在ではプリン体オフなどの商品も販売されています。

痛風は、変形性関節症関節リウマチなどの痛みと間違えられることもありますので、専門医に検査してもらうとよいでしょう。痛風と診断された場合には、食事療法が必要になります。

漢方薬で痛風を改善する

痛風の治療は、食事療法が基本です。そのうえで、血液中の過剰な尿酸をじゅうぶんに排泄するために、尿量を多くしていきます。

漢方薬では、腎臓の機能を正常化することによって、治療の期待がもてます。体内の新陳代謝を促進し、血流や便通を良くして、全身の調子を整えていきます。次のような処方があります。

  • 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
    太鼓腹の肥満型の人に使います。これは体内の毒を出す薬として、いろいろな病気に応用されます。宿便を出したり、生活習慣病を防ぐための痩せ薬としても用いられます。
  • 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
    体力がそこそこある人で、汗が多くのどが渇き、尿量が少なくて、むくみがあるときに使います。発作時の痛みや発熱に効果的です。