3つの神経伝達物質の働きとも関係する

どれかが過剰に分泌されたり少なくてもダメ

バランスが崩れると症状としてあらわれる

3つの神経伝達物質は、相互にバランスをとりながら、わたしたちの心を健全に保っています。しかし、どれかが過剰に分泌されたり、どれかが不足した状態になると、それが症状になってあらわれるようになります。

興奮系の神経伝達物質が過剰になったり、抑制系の神経伝達物質が不足して、バランスが崩れると、そわそわしたり、イライラしたりという症状が現れます。また、不安や恐怖を感じるといったこともあります。興奮系は攻撃性を刺激するから、戦闘モードに突入する場合もあります。

電車のなかで、些細なことからトラブルになり、相手を殴りつけた、などの事件がしばしば報じられますが、ふつうならなにごともなくやり過ごせることも、興奮系が強くなっていると暴力沙汰に発展してしまうこともあります。あんな行動を起こすなんて信じられない…となってしまうのです。

興奮系の過剰が、どのような行動になってあらわれるかは、性格に負うところが大きいように感じます。イライラ感をどうしていいかわからなくなって、ものを投げたり、壁を壊したりする人もいるし、不安と恐怖のために部屋に閉じこもってしまう人もいます。先にあげたように、他人に対する攻撃性が前面に出る人もいるのです。

もっとも、そうした状況では、イライラを感じると同時に不安や恐怖も抱えている、不安でありながら攻撃性も刺激されている、ということがあるから、行動としてどうあらわれるかは、やはり、性格と関連しているのが妥当です。

一方、抑制系の神経伝達物質が強くなった場合はどうでしょう。抑制系といえばGABAですが、じつはこのGABAが強くなることは、ほとんどありません「でも、現実には反応が鈍くなって、なにもやる気が起きないってことがあるじゃないか。それは抑制系が強くなっていることでは? 」

そう疑問に思う人がいるかもしれないが、ぼんやりして反応が鈍くなり、やる気がなくなるというのは、たいがいセロトニンに問題があるケースです。つまり、調整系のセロトニンの分泌が充分におこなわれないことによって、心が抑うつ的な状態になるのです。

うつ病でよく見られる9つの症状 - うつ病
https://www.cause-reason.info/melancholy/2017/04/9.html

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