脳内にある関所のような場所

脳に必要な栄養はどのようにして摂ればいいでしょうか

体を循環しつづける血液

では、脳に必要な栄養素はどのようにして摂るのがいいのでしょうか。

わたしたちの身体のなかでは、休むことなく血液が循環し、身体の各部に必要な酸素と栄養素を送り届けています。酸素と栄養素は毛細血管を通して各組織とやりとりされますが、じつは脳の毛細血管にだけ、特殊なシステムが備わっていいます。

「血液脳関門」です。脳の毛細血管は、その壁をつくっている細胞のあいだが狭くなっていて、脳のなかに入ってくる物質を制限しています。目的はもちろん、脳にとって不必要なもの、よくないもの、害になるものをシャットアウトするためです。この関所があることで、脳は守られているのです。

関所を通過できないのは、大雑把に分類してしまえば、「脳の組織や機能に作用する物質」です。血液のなかには脳に作用する物質がたくさん入っています。無制限に入れてしまったのでは、脳の働きに支障をきたします。そこで、そうした物質は直接脳に入らないような仕組みが、遺伝子に組み込まれているのです。作用する物質は、その材料を取り入れて、脳のなかでつくるというメカニズムになっているのです。

食材に含まれる、脳に影響がある物質やたんばく質などの多くは、関門を通過することができません。しかし、ここ数十年で出てきた薬、抗うつ剤などは関門をすり抜けてしまうのです。また、アルコールやニコチン、カフェインなども同じようにフリーパスです。

気分障害の分類、躁とうつについて - うつ病
https://www.cause-reason.info/melancholy/2017/04/post-9.html

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