酢玉ねぎは、玉ねぎを酢に漬けたもので、そのさっぱりとした酸味とシャキシャキとした食感が特徴です。それぞれに健康効果の高い酢と玉ねぎ。ここではそれぞれの持つ効能・効果そしてそのパワーについて詳しく解説します。
酢玉ねぎ 効果
酢玉ねぎの効果は、主に主成分の硫化アリルが驚くべき健康パワーの秘密です。
酢玉ねぎの素材である玉ねぎと酢は、単体でも体によいことは知られています。では、どんな成分が体によい影響をもたらすのでしょうか。まず玉ねぎですが、硫化アリルという成分を豊富に含んでいます。
これは、ニンニクや玉ねぎなどのネギ類に多く含まれる成分です。この成分は、玉ねぎの辛みや香りを出しています。
ちなみに、玉ねぎを切ったときに目が痛くなったり涙が出たりするのも、硫化アリルが気化して目や鼻の粘膜を刺激するからです。
玉ねぎの作用のひとつ目は、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓、動脈硬化の原因となる血中コレステロールや体の老廃物など古いものを体から追い出す新陳代謝を上げる作用です。
玉ねぎで一番注目される「血液サラサラ」効果は、硫化アリルが作り出しています。血液がサラサラになって流れがよくなることは、高血圧や動脈硬化のほかに、糖尿病の予防にも効果があります。
ふたつ目は、硫化アリルがビタミンB1と合わさり、疲労回復の効果のあるアリチアミンに変化する作用です。アリチアミンは、体内にビタミンB1を長くとどめてとどめて吸収を促す働きがあります。
ビタミンB1 は、豚肉やうなぎ、落花生などに多く含まれる栄養素で糖質をエネルギーに素早く変えることができる成分です。
ビタミンB1 多いふたつ目は、硫化アリルがビタミンB1と合わさり、疲労回復の効果のあるアリチアミンに変化する作用です。アリチアミンは、体内にビタミンB1を長くとどめてとどめて吸収を促す働きがあります。ビタミンB1 は、豚肉やうなぎ、落花生などに多く含まれる栄養素で糖質をエネルギーに素早く変えることができる成分です。
ゆえに筋肉がほぐれて基礎代謝が高まり、筋肉疲労解消しやすくなります。
逆に不足すると、疲労、不眠、イライラの症状が起きやすくなります。硫化アリルとビタミンB1、糖質が合わされるとエネルギー(ATP)産生しやすくなり、スタミナつきます。
硫化アリルをたくさん摂取したいのであれば、紗生で食べるのがベストです。
その点で言うと、酢玉ねぎなら効率よく摂取することができます。
ところが、玉ねぎを水にさらすと硫化アリルはほとんどが流れてしまいます。
酢玉ねぎなら効率よく摂取できます。辛味をとるために水にさらす方法がありますが、辛味は酢に長く漬けることで軽減することができます。
そのため酢玉ねぎを作る際に水にさらす場合は、短時間にすることが大切なポイントです。
硫化アリル以外にも玉ねぎは体によい成分がいくつも含まれています。
ひとつめは「グルタチオン」この成分も玉ねぎに多く含まれており、肝臓の解毒作用や便秘の解消などデトックス効果が期待できます。
ふたつめはケルセチンというポリフェノール。主に外皮に多く含まれる成分ですが、それ以外の部分でも摂取できます。
抗酸化作用があり癌や老化を予防します。そして体内に取り込んだ脂肪の吸収を抑制し、分解をする働きがあります。
また、ミネラルも多く含むため、強壮効果を高める役割も担っています。
このように玉ねぎは単体でたくさんの健康に対する成分を持っている食材です。
酢の酸味が健康に効果
玉ねぎと同様に酢だけでもたくさんの健康効果を得ることが出来ます。
酢は、クエン酸、アミノ酸、糖などでできています。特に健康効果をもたらすのは、主成分である酢酸とアミノ酸です。
まず、酢酸ですが、酢の酸味の元となっている成分です。これが体に3つのよう効用を与えます。
text
ひとつめは、血圧を下げる働き。この作用は、血圧が高い人にのみ働きます。正常値の人や逆に低い値の人がさらに下がることはありません。誰もが安心して摂ることができます。酢酸がアデノシンを排出し、それが血管n壁に入り、血管を拡張します。血管が広がると血行がよくなり、血圧を下げるのです。
ふたつめの効用は、肝臓の酵素を活性化させること。脂肪の吸収を抑制することと、脂肪燃焼に効果があります。
3つめは、腸内環境を整えて便通改善するという作用。酢酸は、腸の収縮運動である蠕動運動を促進して善玉菌を増やします。善玉菌を増やすとは、大腸ガンの予防にもなります。
体内に取り込まれた酢酸は体内に取り込まれた酢酸は、クエン酸に変化します。クエン酸には乳酸などを分解して疲労回復する効果がよく知られていますが、それ以外にもさまざまな効用があるのです。
まず、クエン酸には有害な細菌が体内に侵入するのを防ぐ強い殺菌作用があります。
次に、抗酸化作用です。クエン酸のキレート作用によって活性酸素の力が削がれ、アンチエイジング効果が期待できます。
最後に、ダイエット効果です。クエン酸が体内に十分あると、体に溜まった疲労物質や余分な脂肪を燃焼させる「クエン酸サイクル」という作用が働きます。クエン酸が不足すると、生活習慣病にかかるリスクが高くなるため、注意が必要です。
酢は継続的に摂取することで、配合されているアミノ酸が内臓脂肪と血中脂質を低下させます。内臓脂肪を減らすことは、メタボリックシンドロームの改善だけでなく、脂質異常症、高血糖、高血圧を予防します。また、血中脂質が減少することで、動脈硬化や心筋梗塞のリスクが低くなります。
また、酢にはカルシウムやマグネシウム、鉄分などのミネラルの吸収を助ける作用もあります。適量を守ることで、骨粗しょう症の予防にもなります。
ただし、酢の摂りすぎは刺激が強すぎて胃が荒れたり、腎臓に悪影響を与えたりする可能性があります。毎日少量ずつ摂取することが体に良いでしょう。
酢と玉ねぎが合体するとすごいパワーを発揮
玉ねぎと酢はそれぞれ健康に良い効果がありますが、一緒に摂取するとさらに体に良いです。以下に、双方に共通する6つの効果を紹介します。
血液をさらさらにして血圧を正常化
玉ねぎの硫化アリルが代謝を促進し、血栓ができるのを防ぐ効果と、酢酸の血液がネバネバになるのを防ぐ効果。この二つは、血液の循環を良くする最適の組み合わせといえます。
また、血管が広がることで血流が良くなり、血管壁が柔らかくなり弾力性が向上することによって、血圧が下がるという効果が出てきます。
コレステロールを減らし脂肪を
玉ねぎのグルタチオン、オリゴ糖と酢の酢酸が腸内の善玉菌を増やし、蠕動運動を促すため腸内環境がよくなり便秘が解消されます。
骨粗しょう症に役立つ
玉ねぎと酢の血液サラサラ効果が、骨の代謝を高め、さらに酢のカルシウムの吸収作用で骨粗しょう症が予防・改善されます。
抗酸化力が強く、体内のコラーゲンがきれいになり、アンチエイジングと動脈硬化を予防
玉ねぎのファイトケミカルのケルセチン、硫化アリルやグルタチオンと、酢のクエン酸は体内のコラーゲンをきれいにし、動脈硬化や老化の一因となる活性酸素を除去してくれます。
免疫力アップ
玉ねぎのケルセチンと酢のアミノ酸という成分は、免疫力を高めます。