酢玉ねぎは、玉ねぎを酢に漬けたもので、そのさっぱりとした酸味とシャキシャキとした食感が特徴です。それぞれに健康効果の高い酢と玉ねぎ。ここではそれぞれの持つ効能・効果そしてそのパワーについて詳しく解説します。
めまい / 耳鳴り / 肩こり 改善 効果
一見すると血液の循環とは関係がなさそうなめまいや耳鳴り、肩こりですが、実はこれらは高血圧の兆候である場合もあります。これらの症状に悩んでいる方は、動脈硬化によって血管が狭まっている可能性も考えられます。そんな時には、酢玉ねぎを摂取して改善を目指しましょう。
見過ごしがちな症状も早期に改善することが大切
耳鳴りやめまいは、肩や首のこりによって頭部への血流が悪くなることが原因で起こると言われています。血流が滞ると、脳への酸素や栄養の供給が不足し、これが不快な症状を引き起こす可能性があります。
めまいといえば、低血圧の人がなりやすいイメージがありますが、実は血流が悪い人や高血圧の人も注意が必要です。高血圧によって血管が狭まることで、脳への血流が不安定になり、めまいを引き起こすことがあります。どちらの場合も、血流の改善が重要です。
実は、めまいや耳鳴りといった症状は高血圧の兆候でもあります。高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれ、自覚できる症状がほとんどないため、ちょっとした不調から「もしかしたら高血圧かもしれない」と疑うことが重要です。また、早朝高血圧の場合は、睡眠時無呼吸症候群の改善が優先されるべきです。
これまで述べてきたように、玉ねぎに含まれる硫化アリルには血液をサラサラにする効果があり、血の循環を改善します。さらに、血管の平滑筋を柔らかくし、血管に弾力性を持たせて拡張する効果もあります。玉ねぎだけでなく、酢にも同様の効果が期待できます。
それでは、酢玉ねぎ以外にどのような食材が効能を持っているのでしょうか。
耳鳴りやめまいの症状を訴える人の多くは、亜鉛不足が関与していると言われています。亜鉛は抹茶、牛や豚のレバー、卵黄、牡蠣に豊富に含まれています。また、ナッツ類には亜鉛だけでなく、オレイン酸やリノール酸といった血管を広げる成分も含まれています。これらの食材を意識的に摂取することで、症状の改善が期待できるでしょう。
また、末梢神経の代謝を促進するビタミンB12も効果があります。ビタミンB12は、しじみやあさりなどの貝類、牛肉、鶏のレバーに豊富に含まれています。
さらに、タンパク質を生成するアミノ酸も効果的です。特に、トリプトファンというアミノ酸は、自律神経の乱れからくる耳鳴りに有効とされています。アミノ酸は肉、魚、卵、大豆などのタンパク質が豊富な食材に含まれています。また、酢の中では黒酢に最も多く含まれていますが、黒酢は非常に酸味が強いため、慣れないうちは注意が必要です。
これらの食材と酢玉ねぎを組み合わせて食べることで、めまいや耳鳴りといった軽微な症状を予防・改善することができます。これにより、動脈硬化や脳梗塞などの深刻な病気を防ぐ効果にもつながります。
