酢玉ねぎは、玉ねぎを酢に漬けたもので、そのさっぱりとした酸味とシャキシャキとした食感が特徴です。それぞれに健康効果の高い酢と玉ねぎ。ここではそれぞれの持つ効能・効果そしてそのパワーについて詳しく解説します。
骨粗しょう症 予防 効果
酢には骨の毛細血管を正常化する成分があり、毎日少量の酢を摂ることで骨が丈夫になります(しかし悪い影響もあるので、大量摂取は控えましょう)。また、玉ねぎにも同様に骨を強くする効果があるので、両者を合わせた酢玉ねぎを食べれば万全です。
丈夫な骨は酢玉ねぎで作る
密度が低下して、骨の中がスカスカの状態であったり、骨がもろくなる病気である骨粗しょう症。骨がこのような状態ですと、わずかな衝撃でも骨折しやすくなってしまいます。
古い骨が壊される骨吸収と、新しい骨が作られる骨形成が繰り返されることで骨も新陳代謝を行っていますが、骨吸収ばかりが進み、骨形成が追いつかなくなることで骨がスカスカになっていくことが骨粗しょう症です。
加齢によっても引き起こされやすくなる病気ですが、糖尿病などの生活習慣病やホルモンバランスの崩れ、運動不足や過度なダイエットなども原因となるので、若い人をはじめ幅広い年齢層で起きるリスクが高いのです。
年齢を重ねることで骨密度が低下するのはある程度仕方がないことです。しかし、若いうちから予防をしておけば、老いてから十分な骨密度を保つことができます。そのために、できることはやはり運動と食生活などの生活習慣に気をつけることなのです。
ウォーキングやジョギングなど体重をかける運動は、骨密度の低下を防ぎ、骨密度を増やす効果があります。日常生活の中で、エレベーターやエスカレーターなどを使わずに階段を上ったりという少しの積み重ねでも十分予防になるので、意識してみるのもいいでしょう。
カルシウムをたくさん摂ることも大切です。存じの通り、骨の材料はカルシウム。建物でいえばレンガです。また、骨の新陳代謝を盛んにするビタミンD、骨の形成を促進するビタミンKはセメントの役割を果たします。
骨組織の材料はコラーゲンであり、すなわち鉄筋鉄骨です。骨を強くするために、以上のような成分を摂ることも大事です。もちろん、バランスのよい食事を摂ることも大切です。また、過度な飲酒や喫煙を控えることも、骨粗しょう症予防にはとても効果的です。
じつは、玉ねぎを食べることも骨の強化に効果があります。スイスの大学で、乾燥玉ねぎを 1日1g ラットに摂取させるという動物実験を行ったところ、約1ヶ月後には骨量が6%増加し、古い骨が破壊される骨吸収が 20% も低下したという結果が出たという話があります。これは骨の血流が改善したからであると考えられます。
また、酢を摂りすぎると骨が溶けてしまうという話を聞いたことがあるかもしれません。それはクエン酸の作用を取り上げたものですが、同時に酢に含まれるアミノ酸の成分には骨形成を助ける成分があります。骨粗しょう症の予防や改善にも、酢玉ねぎが有効なのです。
では、酢と玉ねぎ以外に骨粗しょう症に有効な食材は何でしょう。
カルシウムを豊富に含む食材で良いのは牛乳です。分子の構造から考えて、魚骨カルシウムや野菜カルシウムは骨のカルシウムとしては不適です。吸収されにくく、しかも動脈硬化や体内結石の原因になるため、おすすめできません。
新陳代謝の一部である骨形成を促すビタミンKも豆類、特に納豆に多く含まれます。納豆以外では、ほうれん草、しそ、モロヘイヤなどの青菜系の野菜に多く含まれています。また、ビタミンKは不足すると、血液が固まるまでに時間がかかるようになります。
ビタミンDはサケやサンマなどの魚類に多く含まれ、カルシウムの吸収を促す効果があります。酢玉ねぎを有効活用するために、食べ合わせも工夫してみてはいかがでしょうか。例えば、納豆や魚と一緒に摂ることで、骨の健康をさらにサポートすることができます。