三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出る

2023/03/22

三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう) は、漢方の古典といわれる中国の医書『金匱要略[キンキヨウリャク]』に収載されている薬方です。

比較的体力があり、のぼせ気味で、顔面紅潮し、精神不安や便秘などの傾向のある方の高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に効果があります。

この薬が合うのは、基本的に体力の充実した実証タイプで、相撲取りのように太った体格で、おなかにも力がある人です。このタイプの便秘気味の人に効果的です。体力が虚弱な虚証タイプの人は下痢をすることがあるので使用しないほうがいいでしょう。
気分が落ち着かずノイローゼのような人、すぐに興奮しやすい人、不安定、神経衰弱といった人に用いられます。そして、高血圧症で赤ら顔の人、耳鳴りやめまいのある人、鼻血などよく出血する人にも使われます。

商品概要

ジェイピーエス製薬の漢方製剤、三黄瀉心湯は、顆粒タイプの漢方薬です。一日一回の服用です。ダイオウ、オウレン、オウゴンの乾燥エキスが含まれています。また、添加物として、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、乳糖水和物が含まれています。

効能・効果

体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの次の諸症:高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症
(注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性ホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満・・・服用しないこと

成分

成人1日の服用量3包(1包1.0g)中
三黄瀉心湯エキス粉末・・・350mg
(ダイオウ1.0g、オウゴン・オウレン各0.5gより抽出。)
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。

使用上の注意

●してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
次の人は服用しないでください
生後3ヵ月未満の乳児

●相談すること
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人
(3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
(4)胃腸の弱い人
(5)発汗傾向の著しい人
(6)高齢者
(7)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
(8)次の症状のある人
むくみ、排尿困難
(9)次の診断を受けた人
高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
〔関係部位〕 〔症 状〕
皮膚 : 発疹・発赤、かゆみ
消化器 : 吐き気、食欲不振、胃部不快感
まれに下記の重篤な症状が起こることがある。
その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
・〔症状の名称〕間質性肺炎
〔症 状〕階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しく
なる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続
したりする。
・〔症状の名称〕偽アルドステロン症、ミオパチー
〔症 状〕手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、
筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
・〔症状の名称〕肝機能障害
〔症 状〕発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、
全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
3.1ヵ月位(感冒に服用する場合には5~6日間)服用しても症状がよくならない
場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
4.長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

 

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