気管支ぜんそく 漢方薬 で改善 症状を軽減改善する

2022/12/21

気管支ぜんそく 漢方薬 で改善 症状を軽減改善するにはどんな漢方薬を選ぶのがいいのでしょうか。ぜんそくは、吸い込んだ空気が肺に入るまでの道である「気道」が狭くなるために、呼吸することが苦しくなる病気です。特に、吐くときのほうが苦しくなります。気道が狭くなるのは、外気に含まれるアレルゲン(原因物質)によって、気道の粘膜が腫れたり、粘液の分泌が過剰になって気道がふさがれてしまうからだといわれています。

ぜんそくの症状は、まず、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどから始まります。そして、せきが出て息苦しくなり、ゼーゼー、ヒューヒューとなったり、痰(たん)がからんだりします。これらは、ぜんそくの発作です。夜間から朝方にかけて発作が起こることが多く、眠れないこともあります。睡眠中は昼間よりも呼吸する量が少なくてもいいので自然の気道は狭くなりますが、そこに朝方の冷たい空気を吸い込むことで、気道はいっそう狭くなります。また冷たい空気に刺激されて、発作が起こりやすくなるのです。

小さな子供から年配の人までぜんそくにかかりますが、子供のぜんそく(小児ぜんそく)は、アレルギーが原因であることがほとんどだとされています。幼児のうちに始まり小学校高学年ぐらいから発作がなくなる時期がありますが、20歳を過ぎて再発することもあります。一方、大人のぜんそくは、大半が大人になって初めて発症することが多く、男女比は同じくらいです。子供のぜんそくに比べて、確かな原因が特定できない場合が多いようです。

ぜんそくの主な原因には次のようなものがあります。アレルゲンとなるものは、ダニ、カビ、ハウスダスト、ペット、花粉などです。また、アレルゲン以外の誘因では、タバコ、過労、ストレス、天候や気温の変化などがあります。

気管支ぜんそく 漢方薬 で改善

ぜんそくは、西洋医学でも根本的な治療法がありません。西洋医学でも漢方でも、根気よく体質改善を目指していくことになります。

発作が起きたときには

  • 麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
    発作のとき、顔を真っ赤にして激しくせき込み顔から汗が出る、黄色くて濃い痰が出る、という症状に用います。胃の弱い人は、長期服用すると食欲が無くなることもあるので注意が必要です。
  • 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
    発作とともに鼻水やくしゃみがあり、泡や水っぽい痰が出る、ゼーゼー、ヒューヒューと喘鳴(ぜんめい)がある、といった症状に用います。
  • 麻黄湯(まおうとう)
    汗が出にくい人で、比較的体力のある人に用います。熱がある、関節が痛むといった風邪に対しても使える薬です。

体質を改善するには

  • 柴朴湯(さいぼくとう)
    小児の虚弱体質の改善に使われる薬ですから、あまり体力が無く疲れやすい、胃が弱いといった症状に適しています。長期に服用することで風邪をひかなくなり、発作も起こりにくくなります。
  • 麦門冬湯(ばくもんどうとう)
    とても激しくせき込む、乾いたせきが出る、口が渇く、食欲不振などの症状に用います。

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